ハードディスクに録っといたテレビ番組を観ながらストロングゼロでも呑むかって夜に




なんか今観るのはもったいないかなとか


思って


 ....
湿る金属 の臭いと 舌の先

{引用=金属は湿っている
唇は乾いている

それは六月二十三日
信号は点滅している}



主の無い 蛍袋と 荒屋敷

{引用=壺屋の水は ....
青空と明るい花がある日曜逢いたい人に逢えずに悩む

歌唄い身体のゴミを外に出す独りカラオケストレスはない

花々が咲き乱れる植物園花に染まったような気分

さよならと聞けば冷たい風が吹く「 ....
この青い青い球体の上で
刻まれた無数の思い出は
木立の緑や光の筋
揺れる樹間の白い空
それらそれらと相重なり
沸き上がっては降って来る

気が遠くなるよなこの夏日に
熱風と共に渦を巻き ....
薄暗い
漠然と広がった
空間のなか
台形の
ノッペリとした
大人の背丈半分程の
鉛色の工作機械が
等間隔で何台も
一列に並べられている

大きな金属音があちこちから
互いに呼応す ....
肉身の疼く
夜陰の沈黙に

心は乱れ不安に駆られ
詩と死と戯れる余裕すらなく

焼酎を二杯、三杯と

焼け付く視野に
蜘蛛の巣張り

払いのけても払いのけても
辺り一面の糸は切 ....
ラミネート加工の空に穴が開く
まるですぐ上からパチンコ玉が
落ちた来たように泣いている
雷鳴が仲間を呼ぶ声に
嫉妬したりしてどうかしてる
この雨は頭を冷やすために
一秒毎に強くなって来る
 ....
白いカーテンの揺れる部屋は
少し黴臭く、湿っぽい
レンタルベットの軋む音の中に
心臓だけになった母親は 小さく呼吸を繰り返していた

はじめて母親の大きな身体が剥がれたのは 小五の夏休みだっ ....
教室で黒板を見つめていた
隣の席のワタナベくんは遅刻をしてきて
コンビニ袋からおもむろに
焼きそばパンを取り出して食べはじめた
イスを傾けて教室の後ろの壁につけてもたれていた
倫理の担当は臨 ....
きみはぼくだった
ぼく以上に
ぼくをどうすればいいかわかってた
調子がいいときは
犬を放すみたいにほうっておいてくれたし
つらいときには
適度に気にかけてくれた
でもいま
きみはたった ....
The golden door

うちの猫はキーボードを踏んで歩き
スリープ状態のパソコンを呼び覚ます名人である

ぼくの彼女は何時も地雷を踏んで歩き
その意味ではとても有能な詩人でもある ....
海沿いを歩き潮風心地良い子供はいない今も独身

昨日から降ったり止んだり繰り返す傘手放せず荷物が増える

世の中の良い所ばかり見つけたい悪い所ばかり強調される

山ばかり映されている写真集 ....
ポップティーンより、Olieveを眺めていた



ジャニーズより、尾崎豊を聴いていた




『島唄』も良いけど『そばにいたい』も良いのにと思っていた



Jリーグより、 ....
三ヵ月前に母に送ったてがみをゴミ箱に捨てた
いま、どれほどの痛みに横たわったのか
いくつかの記憶にいくつかの窓、いくらかの空といきばのない言葉
ぽっかりと浮かぶ月からあふれ出した涙と
「助けて ....
未来から
遠い遠い過去の木霊
確かに響いてくるのなら
私たちはもはや何処にも属さず
あらゆるものに優しく開かれ
柔らかに終わりを待てばよい

)あまたの感傷を一つの確信に変え

ふる ....
バンドやグループの名前は


頭にザを付けて


おしりに複数形 ....
光輝くものは美しい
偽っていないから美しい

あなたから見えるもの
あなたから感じるもの
真実そのもの

出逢った時
嘘のない魅力を感じて
一目惚れした

真実の愛真実の光が
 ....
晴れますよ
明日も明後日も
不吉な夢にとらわれて
終日寝床に縛られる
何でも自分を責めればいい
爪を付け根に付けたまま
毎朝テープで固定する
夜にはいつも臭くなる
煙たい空気を吸い
 ....
この道の
最果ての夜明けで
または、
赤い月の落ちる砂漠の中心で、

裁断用のハサミで
制服のスカートを切りあおう

か細い指で、ずっしりとしたハサミを持って
瑞々しい太腿を切ら ....
好きにとどかなかった恋

今年は咲かない紫陽花

傘の下で雨宿りする雨

見えないテレパシー


あなたにとって何度目の夏?

市営プールに沈んで降水確率100%と笑う私 ....
{引用=
 毎晩、おなじ夢をみていた。 

 わたしは、丘の上にいる。神さまといる。丘のふもとは男たちで埋め尽されている。男たちは、肉に飢えている。わたしの肉を、欲している。わたしはかれらを ....
熱風吹く光の午後、
女の子が木に登って
何かを夢中で取っている

何を取っているの?

思わず私がそう問い掛けると
女の子は秘密を見られた顔をして
突然姿を消してしまう

木の下に ....
指を伸ばして
最初に触れたものの名前を教えて
それはきっとこれからの
示唆を含んでいるから
たとえそれが
取るに足らない冗談めいたものでも
なにも手に入らないよりはきっとましなことでし ....
任務を遂行する
者達のヘリが
轟音響かせ
空を行く

青い青い海原だ

揺れる送電線、揺れる送電線

彼らは何処へ向かっている?
この無限の海原を

粛々と 粛々と

風に ....
昨日まで晴れていたけど今日は雨会社の窓に映った涙

採れ立ての野菜使った和の料理地産地消で有名になった

機嫌良く作った料理味違う素材と対話スムーズに進む

ふと西瓜頭に浮かび買いに行く西 ....
明けの明星、涼やかな風
柔らかな毛布にくるまれて

時間は緩かに流れていき

浮遊する意識、わたくしの
居着く場所、この地球
見えるでしょうか
あの屋根の下、切妻という
人間で言えば額のあたり
大きな手形がついているのがわかりますか

男の手が両手揃って
雨の日などはくっきりと浮かび上がるのですが
今日もよく見 ....
俺は野球が嫌いだ


特に夏のナイターが嫌いだ



生理的に




吐き気がするほど





受け ....
〇一日目
お盆には帰ってくる? と聞けば
コロナ次第かな、と答える息子
じゃあね、と手を振る
新幹線の改札口
人はこんなにもさみしくなれる
胃袋までさみしさでいっぱい

白薔薇
花言 ....
遥か彼方へ流れ続け
時のうねりにこの身を削られる

生きてく事は自傷行為さ
傷つくこと避けられないけど

ダイアモンドはブリリアント・カットに
削り出されて輝くって言うじゃない


 ....
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