わたしが愛したあなたは闇夜に消えた

抱きしめる腕をどれだけ強くしても
あなたは自由な鳥で
わたしは不自由な案山子

あなたのように飛び立つことはできず
わたしは毎日同じ景色を見てはあな ....
● 文字は独立した ●

文字は独立した

改めて言う
文字は独立する

その時、全ての生物の営みは過去になる

だけど、人だけは文字側の列車に乗れるのかもしれない

2018 ....
父親から電話がかかってきた
滅多に電話なんてかけてこない人だ
よほどの事がないかぎり電話をかけてこない人が
その日、その時かけてきた

電話口に出ると
いきなり
ひろしか、父ちゃんだ
 ....
自分は幽霊を見たことがない

父も出てこないし
母も今のところ出てくる気配がない

昔から死後の話は多い

哲学者だって哲学者として生まれ変る
事を信じていたようである

自分 ....
色画用紙をひろげて
影をうつす
木炭でなぞる
しばらく眺める
笑いがこみあげてくる
なんと へんなかたちなのだ
俺といふやつは
俺は笑つた
笑つて 笑つて
笑ひ尽くした
 ....
終わりそうで
終わらない人生よ

しがみついて
よろけて 倒れても
下を向いても
終わらせたくなくて

また歩く

いつまで生きるのか
何処まで生きるのか

あきらめない
 ....
湿気より暑さが強くなる真夏多少は過ごしやすい気がする

かき氷食べて頭が痛くなる嫌な記憶がぐらぐら動く

激しさが増すように降る夜の雨家族会議を遮るように

山菜を採る名人と呼ばれてる近所 ....
波、持ちあがり砕ける
持ちあがり砕ける、波
 
 わたしはいない どこにもいない

陸続と
波波
谷底から
這い上がって来る強風は
この山の頂きで
ぽそぽそと降る雪となる
郵便脚夫のこの俺は
向こうの国に郵便を
届けにこの山を
越えねばならない
いかにも陰気な顔をして
日に日に何 ....
足で漕ぐのは
オルガン
という名の舟

音符の旅
息でつなぐ
ときおり苦しくなって
とぎれる
生きていたという波の上
気配だけになった猫
ふんわり鍵盤の上を渡る

秋の日は
 ....
待ちかねていた
陽の射さない
真冬のバス停

一人 二人と
去り始め
待ちかねているのは
まっている私と
知らぬ間に
尾行してきた
黒い影

ちゃりん ちゃりん
鈴が鳴る ....
恐竜の顔みたいな顔をした女の人が携帯電話でガオーと何やらどなってました。最後は『あなたお名前は?』と言ってました。
私はどんなときに、何の顔みたいな顔をして怒っているのか?笑っているのか?眠っている ....
光が充ちて来る
悪夢の奥から
光が充ちて来る

足場は崩れ
まさに死の淵
その時肩を揺すぶられ
目覚めて見れば顔が浮かぶ
灰色工員帽と蠢く闇
部屋の白壁が唐突に
無機質顕にのっぺら ....
バスには乗り遅れてしまった

あこがれも置き忘れ

古びたベンチで一人

溜息をつく

それでも天を見上げて

両手を差し伸べる

なぜだろう

夢は終わったのに

と ....
瓦が白く光っている

烏が一羽とまっている

広がる朝の光の中を

烏と瓦が交わっている

互いの輪郭守りながら

光の海を泳いでいる
ぼくの隣に 腰かけて

きみは なぜか 

涙ぐんでいる


話しかけると 消えそうで

涙のわけは聞けない


星空から 落ちてきた

涙のしずくが


月のひかり ....
大前提として『人に言えたもんじゃないですけどね』と言っておいて、今回の話を書き始める。

自信。自信ってなんでしょう?分かりにくので目盛りにたとえます。たとえばあまり自分には自信ないんですよね、と ....
天井の向こうの
鮮やかになるしかない空に沈殿した
新月をじっと眺めていたら
心臓から水銀がとぷり
流れ落ちた。
とぷりとぷとぷ
とぷとぷぷつつと
畳にしみた。

あの日と似てて
全 ....
初めて手紙を差し上げます。スマホのLINEには書くことのできない私の本音を捧げたくて。“美しい紅葉を照らす月の様になりたい”これが私の願いです私の愛の告白にあなたの頬が赤らみそれを見つめる私の想いはあ .... 溶かした夜を流し込んで
ゆっくり固めた
冷たい道路

消えそうな
ヘッドライトだけを頼りに
僕は走り続ける

気づいてしまった

昼もまた夜で
光もまた闇だと

月も星も
 ....
この美しい秋日、
天高くから降って来る
青い青いどよめきに
胸高鳴らせて
待っている
懐かしい
未知フルサトの到来を
予感のなかで
待っている
誰にも「言うな」とは言われたが、何処にも「書くな」とは言われてないので、ここに書いておくことにした。

博士がロボット工学を専攻していたのは知っていたが、どれほど有名だとか、詳しい研究分野とかは知 ....
柿の実がたわわに実り
コスモスが咲いている

秋の名も知らぬ花々が風に揺れる

歳を取るごとに身軽になってきた

久しぶりに家でくつろぎ
妻と共にいるが
特に話すこともない

買 ....
たゆたう水の上では
うまく像を結べずに、
ゆらゆらとぼやけてしまう、
そういった運河に浮かぶ街の景色はあなたの目のようだった。

手のひらいっぱいに掬った水が、
両手の中で震えていた。 ....
 
 あなたの体温が近づいてきた、と日を追うごとに思う。駅のプラットホームですれ違う人々も薄着になり、半袖のTシャツ姿も時たま見かける。不本意に外套を脱がされていく様は、虫なら脱皮、植物なら蕾が開い ....
そう
のぞまれて
そう
振る舞っているわけではなく、
人工的な微笑みを
見せたくはないだけなんです

どんな
冷たい女にも
なってやるわ

だれも知らないでしょう、
他人の心の ....
この身うつ
この心うつ
雨は降れ


雨は降れ
だんだら模様の
灰色の
雨は
降れ降れ
その矢で
刺された


刺された
命が
血を流す
どろろ
どろろと
血を流 ....
頭上に広がるいわし雲
雲ひとつない空よりも健康的ね
一緒になって走っていると
キミは私から風まかせに分裂し
走り去っていく

私は一匹迷子
おいしくないわし
弱いし泣き虫だし
かわい ....
休日を自宅で過ごす
午後三時頃になると
ジンジャーティーが飲みたくなる

外は寒そうな風が繰り返し吹く
ジンジャーティーが身体全体を温めてくれる

心は静かになって
愛を全身で感じて
 ....
深夜に隠れて朝を思う

枯れた木立と敷き詰めた紅い葉
ようやく落ちた夕日を
ひっくり返して真昼を思う

朝目覚めて感じる喉の渇き
差し込む光を布で押し退け瞼を閉じて夜を思う ....
秋葉竹さんのおすすめリスト(2339)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
待ち焦がれる与えられない愛- 卯月とわ ...自由詩318-11-7
文字は独立した- 足立らど ...自由詩4*18-11-7
人は誰でも骨壺へ- こたきひ ...自由詩418-11-7
詩病なる自分- ナンモナ ...自由詩6*18-11-6
少々早い辞世の歌- 石村自由詩17*18-11-6
生きる- あおいみ ...自由詩5*18-11-6
家族会議- 夏川ゆう短歌218-11-6
- ひだかた ...自由詩4*18-11-5
郵便脚夫- ひだかた ...自由詩6*18-11-5
秋の部屋/えあーぽけっと- そらの珊 ...自由詩2218-11-5
錠前- ナンモナ ...自由詩8*18-11-4
何の顔- 腰国改修自由詩2*18-11-4
ひかり- ひだかた ...自由詩8*18-11-4
日没- あおいみ ...自由詩13*18-11-4
朝の光景- ひだかた ...自由詩7*18-11-4
涙のわけ- st自由詩318-11-4
スイート目盛り- 腰国改修散文(批評 ...1*18-11-3
- 自由詩2*18-11-3
季節の手紙- しょだま ...自由詩2*18-11-3
ひとの道- ゴデル自由詩5*18-11-3
待つ(改訂)- ひだかた ...自由詩4*18-11-3
しあわせな造物主- 腰国改修散文(批評 ...1*18-11-3
ある休日- あおいみ ...自由詩12*18-11-3
水(断片)- kajitsu自由詩4*18-11-3
四月- kajitsu散文(批評 ...3*18-11-3
願い- 立見春香自由詩618-11-3
立つ- 犬絵自由詩818-11-3
不健康- 山下ヤモ ...自由詩218-11-3
午後三時- 夏川ゆう自由詩618-11-3
煌光- 三月雨自由詩2*18-11-3

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78