言葉でべっとりとした
身体を殴りつけるために
外へ出ようかな
雲ひとつない空に
拭き取って欲しい
後悔や心配が
僕の靴の裏を汚すけれど
手ぶらで行くから
手ぶらで来てね
景色の中で迷 ....
あなたの笑顔が頭から離れない
魅力的な輝きがあり眩い
色褪せたような
街の雰囲気が何故だろう
綺麗に見えている
同じ歩調で歩けば
同じ幸せの中で
生きている実感が湧いてくる
....
深夜
夜を割るように窓を開く
月
あられもななくあらわな
月(満月)
みたされたい
わたされたい
こなごなにちりたい
ちるはしからだきとめられたい
ここにいて ....
春の夜に
煌々と浮かぶ満月は
闇に艶めく大地のあちこち
銀の涙を溢しながら
陶然として傾いていく
わたしは寝床でゆっくりと
その推移を辿りながら
迫り来る世界の無表情に
今夜もやっ ....
広島市山川海に癒される平和の祈り純粋なもの
車から見える瀬戸内海綺麗焦ることないそう言っている
雨模様日本全国雨マーク台風並みの風に苦しむ
雲多く雨が降るかもしれないとそう言っている ....
あの年の十月
酒場で知り合った
ヤギという男と二人で
ミシシッピ・ワンの合図でショットガンをぶっ放した
ホリデイで賑わう
陽の当たる大通りで
男も女も、ポリスも子供も
血を吹いてぶっ飛ん ....
薄暗い
漠然と広がった
空間のなか
台形の
ノッペリとした
大人の背丈半分程の
鉛色の工作機械が
等間隔で何台も
一列に並べられている
大きな金属音があちこちから
互いに呼応す ....
水たまりに映った
くもり空見ていたら
雲の上を歩いて
いるように思えたのです
独りきりで歩くのは
ちっとも
寂しくなんかないけれど
かじかんでる
この指を
誰かと絡めたいのです
....
少しばかりいい気になったので
ちょいとばかし言葉を放ってみる
蝙蝠の羽はあくまでも灰色
カモノハシのくちばしはあくまでもやくたたず
うん そういう問題はさておいて
モノクロの映像のフラス ....
変なおじさんは変なおじさんの
同一性をなくさないでいてほしい
公共放送でアーカイブ化されるより
押入れのなかのビデオライブラリとなれ
スーパーが近くにはない
病院が近くにはない
過疎地ではないけれど
将来的にはそうなりそう
でもそうはさせない
畑や田んぼばかり
目に優しい風景
心は安らぐばかり
近所との付 ....
雲のどよめき艶めき、うふふ
夕暮れ間近に囁くもの
出口は入口と延々と
展がる地平に眩む我
水の色開け灰色散らし
流れる流れる、宙の果てまで
恋をしない時
確かに埃を被った線が
ショートするように首を締めた
痛みに無力な
子宮が泣いている
その音を聞きながら
誰か私を抱いてくれないか
屋根から伸びて来たはずの
線が盗聴器みた ....
変なおじさんがいた
国じゅうの人たちが指差して笑った
眉をひそめる者もいた
変なおじさん
変なおじさん
その頃世界では
奇妙な出来事がたくさんおこった
変なせんそう
変なさいがい
変 ....
雨が
木の幹を濡らしていく
緑の木立は微かに揺れて
時の狭間に佇んでいる
この四月馬鹿の一日に
優しく優しく照り映えながら
雨は
間断なく降り続け
やがて
街を静かに濡らしていく ....
《なんてこたあ ないんだよ》
翼をたたんだカラスがうそぶく
電柱の上に ぽつつりとまつて
さうやつて 世の中をみおろしてさ
ほら ちよいと
武蔵の絵みたいな
構図ぢやな ....
夕暮れが来て
昼間高曇りの空の下
白っぽかった街並みが
闇に呑まれていき出すと
高く豆腐売りのラッパの音、
響いて意識は
遥か彼方に飛んでいく
遠い過去と遠い未來、
今此処で円環し ....
最初はグー
いかりや長介あたまはパー
じゃんけんぽい
20分休みの教室
みんな元気に笑って遊んでいた
昨日の夜はTVの前で家族と笑った
風呂あがりの林檎ジュース吹き出しそうになった ....
偽物のイマジンが街を闊歩している
俺はガイガーカウンターを海馬に埋め込んで
徹底的に感染を拒否する
ヒステリックな世間の声
真剣さこそが真実だと
信じて疑いもしなかったやつら
パリコレ ....
出逢いと別れ
多い春の時期
桜が満開になり
別れの寂しさを弱める
ピンク色の魅力
桜並木を歩けば
心にあるネガティブが
光を帯びた愛になる
何となく気持ちが前を向く
ピン ....
この世での光は消えてのち
また射す光、止めどなく
覚悟せよ
全ては〃進化〃の時流に乗り
大地が割れる感触を
肉に刻んて進み行く
この世に在る限り
この世での光は消え去って
....
華やかにチューリップ咲く初夏の午後恋人同士寄り添う時間
黄昏の時刻は終わり暗闇に田舎で生まれ育った命
真夜中に放送される映画見た内容はホラー眠れなくなった
新しい歌手が次々デビューす ....
足元の春を越えて
いつもの朝が
バス停を通り過ぎて
橋の上から流れる朝日を見た
足元の蕾をよけて
春の色した風が
公園のベンチで休んで
明日は咲くよと言った
青空半分は宇宙の色 ....
未完成な 時空ほど美しい
たとえばそれは 忘れていた
あどけない ことばにぃ しぐさにぃ
まるふぇいす ぼでぃでっばぐ
さぁ りいんすとぅーる しなきゃ
嗤え ....
いたみから
目を背けられない夜の月のような
白く甘いこどくと
カップの底に残ったままのココアは
あの手が握りしめたやさしい日々の
ちいさな祈りをいくつも
いくつもつないで
告げること ....
海岸に流れ着いた死体は
名前のないまま葬られた
世間から隔離された
小さな漁師町の住民たちの優しさは
どちらかといえば退屈から来るもので
テツは一五歳
マチは一六歳
ラノは一四歳だっ ....
青空が見えている
静かだ
青空を見ている
静かに
呑まれていく
わたし
青空が見ている
静かに
巨大な古木の湾曲は
幹から枝へねじれを伴い
陽光
葉から地へ
木漏れ日となる
朽ちようとも
折れ
枯れようとも
ねじれは残る
虫の子守り歌
ズズンと横倒れ
いびきをかく
....
嫌々仕事しても
楽しさはなくて
ストレスばかり
好きな仕事を見つける
好きな仕事をすれば輝く
長く続けていける
毎日楽しく続けられる
そんな仕事がいい
遣り甲斐があり成長も ....
私が見ている光景と
あなたがたに見えている事件は違っている
ということを
驚きとともに思い知る事がたまにある
でもあなた方が一斉に
同じ景色を見ているのだと思うのは
たぶん私の錯覚で
....
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