やわらかな
白雲の群れ、
流れ流れ
踊る影は
光の万華鏡

私は静かに傾いて
遠くの街のざわめきを聴く
1
そして今僕が見ているのは 
雲から降ろされる光のはしご
指から零れ落ちる


2
あの日の雨は
もう降らないのかもしれない
もう降っているのかもしれない


 ....
老婆が手押し車で
自動車がなければ生活できない
田舎の道を歩いている
どこから来たのか
どこへ行くのか
始まりも
終わりも見えない
一人ぼっちで
寒風に吹かれて、それでも
歩かなくて ....
ケモノに呑み込まれる

わたしという存在が

身動きとれぬまま

呑み込まれ

渦の中

闇の中

焦りと 苛立ち

頭は混乱するばかり

奴の胃袋なのかで

もが ....
ビーナスを抱く貝殻の形
あるいは軟らかい耳
砂のどこかに

解読してくれるのなんか
待てない

水平線に
眼を凝らしても

足跡は
波に吸われ
風船は
萎んで落ちるだけ

 ....
正月が終わるころ、
いつとなく思うことがある。

母の島へいってみたい、
そう思う。

オレさえ生まれてこなければ、
兄と両親は、
幾度となく島に、
かえれていただろう…

 ....
つめたい雨が降っていてね、
つめたい過去がつめたい手ざわりで、
 ふれてくる。

つめたい雨が、冬の雨が、
 降っていてね、
 この心を濡らせばいいと。

あなたのその頬に滴らせて、
 ....
怖いものの先に
見えないものの先に

きみの求める何かがある
きみの探している何かがある

だから向こう見ずになってご覧
或る作家が書いたように
見るまえに跳んでご覧

その何かと ....
母親の 背中に逃げる 初対面

悲しみが 言葉に出来ず 蕁麻疹

どうしたの わからないから 泣いている

ミサンガに たくす願いは 週替わり

肩車 世界で一番 高いとこ
からからに枯れた紅葉が一枚、地面の少し上から降ってきて、ユニクロの入口に着陸した。木から落ちたのではないらしく、どちらかというと手品のように地面の少し上にパッと現れたらしかった。紅葉はからっからに枯れ .... これらの日々が過ぎていく
畏れと驚きと怠惰を呑み込み

  *

幸福は捨てた、世間体は捨てた、
ただただ至福を待ち望み

神々の生誕、闇の抱擁
爆発宇宙の渦を巻き

  *
 ....
教授の息子は
父親の話す世界を
土を捏ねてひとつずつ作り
アダムやイヴのかわりに
幼いころから憧れていた
ネイティヴの顔を描いた

はるか

はるかの時の後で
ただ

言 ....
あなたの背中にくちづけて、温もり
こんなにも、こんなにも、近く
吐息、耳元に感じて
どうしようも、ないのです、と
唇は嘘をつけなくて
いっそう強く、求めてしまっているのです
想いはとめ ....
現の日常の表層が
呆気なく転覆される
その瞬間、
異界の地に
熱風吹き荒れ
在るものすべて
銀の粒子となり
交わり躍り離反する

)広がる広がる光の海!
)降って来る降って来る死者 ....
餓鬼の頃
駄菓子屋で引いた籤は
紐が何本もあって
その内の一本の先に当たりと外れが出た
当たりが何で外れが何だったかは忘れてしまった

俗説なのか何なのか知らないが
男と女は運命の赤い糸 ....
面白いテレビ番組は終わり
テレビを消せば静寂

真夜中の室内に
真夜中の唄が響く
静寂だけど確かに聞こえる

頭の中が静かになる
今を純粋に感じられる

真夜中の唄は
静寂だから ....
戸口にて
人の声、聴く
この夜半

神は生誕し
闇を包み

私はそっと
鍵外す

遠く忘れた抱擁に
我が身を委ねる
そのために
パチンコで負けた金がいま手元にあれば
ipadを買うが
パチンコで負けた金がいま本当に手元にあれば
またパチンコ屋へ行くだろう

ガッデム
愛と平等という
矛盾に気づいた深夜に
冷蔵庫は唸り出す

絶えることのない
沈黙にも似た説教に
何一つ解決策は見出せず
労働者は眠る

冷蔵庫の不眠不休
労働者の不平不満

実 ....
青い色の湖のなかであなたはたゆたっている。
青い色の水があなたの塵と埃とを洗い流す。
(わたしのことは忘れてしまったのでしょうか?)

遠い空には、シリウス、ベテルギウス、プロキオン。
この ....
口内炎を舐めながら新年を迎えた。
舌先に、除夜の鐘の青銅の味がした。
そう、
僕たちはいつも現場にいる
破片

最低の言葉遣いをする低脳だ

たとえ親が死んでも現場にいるし
無縁菩薩の教えなんてしらないし

5百ミリリットルのお茶が欲しいなんて
誰に ....
何もやることはない
金もない、家族もない、友達もない
ただ無駄に健康と時間だけがある
年末だろうが
年始だろうが
いつでも同じ
一生、ケの日の人生
自称詩書きまくりの生活

自分には ....
さむい朝
世界じゅうで息は吐かれて
甘い詩をなめて生きていくの
といった
彼女が死んだ
花はあめ、さめざめと底で
咲くからよるに鳴く
あわい、
輪郭をなめてとかす
ふぶいても
ふぶいてもひらく花
拐かされた
まひるの疑いようのないしろさが
しんしんと積もる

 ....
さようなら、うつくしい雨が消えていく
冬の破片があちこちできらめく街
ささやかに風の模様が刻まれた傘をたたんで
きみはアーケードの中へ姿をくらませた

九十日垂れ流されたクリスマスキャロ ....
ピアノには弾く人の心乗り移る弾く人の世界形成される

生き物のように街並み変化する毎日何処か工事している

通学路その周りには家ばかり児童の安全守るグループ

近道があればいいなと思う日々 ....
咲き誇る冬の薔薇
清澄な空気に
白く濡れたふくらはぎ
閉じられる傘

雨上がりの明るみに

触れ合う額と額
優しい石鹸の匂い
紅に染まる薄い頬









 ....
空疎な空をかかえながら、
掌のなかに空色を握っている。

機械仕掛けの古城に、
冬の点し灯が灯るのはいつのこと?

荒野に風は吹き曝しになって、
人々にマントを被らせる。

皆希望や ....
絵筆ではなく
言葉のペンでするスケッチ

現実からかけ離れた場所に椅子を置いて
そこに身を委ね
手には大学ノートではなく
スマホを持ってる

頭の中で思索を巡らしていたら
そこからみ ....
秋葉竹さんのおすすめリスト(2339)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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無題- おぼろん自由詩4*20-1-5
答え- HAL自由詩8*20-1-5
乳児期の記憶- TwoRivers川柳2*20-1-4
一人でも楽しい- mmnkt自由詩2*20-1-4
日々- ひだかた ...自由詩3+*20-1-4
ミシガン・レリックス_1- AB(な ...自由詩2*20-1-4
蝶々の羽- いのせん ...自由詩2*20-1-4
異界の地に(改訂)- ひだかた ...自由詩520-1-4
当たりと外れが有るから籤なのさ- こたきひ ...自由詩620-1-4
真夜中の唄- 夏川ゆう自由詩320-1-4
委譲- ひだかた ...自由詩3*20-1-3
手元にあれば- mmnkt自由詩3*20-1-3
冷蔵庫- TwoRivers自由詩6*20-1-3
無題- おぼろん自由詩3*20-1-3
口内炎- クーヘン自由詩2*20-1-3
冬籠り- 梅昆布茶自由詩1020-1-1
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彼女- はるな自由詩619-12-30
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無題- おぼろん自由詩7*19-12-23
抽象と具象、そして写生- こたきひ ...自由詩719-12-23

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