俄かに湧いた嗜欲
降りしきるリビドー
僅かながら煩悶
還元的自慰行為

動じぬか理知
乗らぬか理知
壊えぬか理知
それゆえ理知か

行けど行けども
合致せず飽和
致し方なく
 ....
0.はじめに

 廿楽順治の詩集『たかくおよぐや』(思潮社、2007年)を語るには、その規範逸脱の仕方やモチーフの特殊性に言及するのが恐らく適切であろう。閉ざされた空間ですべき愚痴や否定的感情の吐 ....
【青い鳥】

涙はない 思えば おもうほど 青い空しか
浮かばない
人は かならずしも 真正面から むきあうことで
力を その胸に宿すのではなく 
同じ方向に そっと居る
そ ....
 春はGじゃん。卒業生の賞状筒携へてときめく去りぎは、風も温みて、
毛織物など{ルビ藍=いんぢご}の内にこそ重ぬれば綿の膝丈{ルビ袴=すかーと}ひらめきたる。

 夏はのーすり。日頃の腕立てすれ ....
芝生に日かげが射して
まぶしいキャンバスに
夕がおとずれた

筆をはこぶひとの
手をなでるようにして
風が立ち
描きかけのキャンバスは
ばったりとたおれた

筆をはこぶひとは
草 ....
 1)

庇には樋がなかった
コールタールの屋根をはげしく打って 
雨は黒い路地に、まっすぐ流れおちた
ひくい窓を大きくあけて
わたしは雨の音を聴いたはずなのに
路地に敷きつめられたコー ....
 前から気にはなっていた。
 時々、かつて住んでいた街を歩く事がある。
 別居した女といた、思い出深い街だ。
 何回目かの散策の時、いつのまにかその店は開店していた。
 駅前から少し離れた、大 ....
いやなことを幾つも並べて離れるよりも

憧れの気持ちを受け入れて傷ついていたい

人間の幸福なんて百年も残らないのだから


信じてもらえなかった原因を考えるよりも

今日一日どう生きるかを考えていた ....
久しぶりにジブリ映画を映画館で観た。この夏封切りの
「コクリコ坂から」。急遽予定が変更になり、時間に余裕
が出来たからだ。当初は他の洋画を観るつもりだったが、
ちょうど良い時間帯のものがなく、期 ....
どこかで誰かが泣いていた

悲しくて
それとも恋しくて




悲しさに理由なんていらないけど
流した涙はしょっぱくて
それでいて仄かな甘さなんて感じてしまう

なぜって
 ....
まだ
生きるん
かい?

もう
十分じゃ
ないか
青空が
そう
言ってるよ

このビル

屋上から見える
ちっぽけ

町の全て

冷たい

はねつけられて ....
俺は間違っている
ちょっと外へ出れば
無名の住人
犯罪者ではないが
はたから見れば
不具者

誰とも話したくない
いや 相手にしてくれない
幸せな人や
幸せそうな人
不幸せそうな ....
呼吸のように
代謝のように
君と僕を
当り前につなぐもの

歯磨きのように
晩御飯のように
君と僕を
さりげなくつなぐもの

無理矢理つなごうとしても
呆気なく解けてしまうも ....
いま「時」は体を{ルビ傾=かし}げて、私にふれる 
あの不思議な金属音に 
私の感覚はふるえる、そして感じる 
私にはできると―― 

(それは遠いスクリーンに 
 映し出されている、まこ ....
なまはげは
どこからきたのか

うみのむこうから
やってきた

ふるさとすてて
やってきた

わるいこはいないかと

ふるさとを
そまつにするこは
いないかと
 ....
{画像=111110214109.jpg}



打ち寄せる砂浜に
文字を書いている

崩れ消えて行く文字達

流木を持ち
強く刻み付ける

水際に暗く強く ....
夜風が強く吹いています

あなたの町でも風は強いですか

月が外灯よりも明るいです

あなたの町でも月は明るいですか


木々が夜風に鳴っています

ぼくを風がなぶっています
 ....
スッポリ愛して

ジュボッと愛して

僕を吸い尽くしてくれないか

あなたが僕の人生を

素晴らしいものに変えてくれた

もうあなたなしでは生きて行けない

愛してる


 ....
ベラドンナの毒が廻って
頭の中が痺れてきた
万華鏡くるくる回して
違う局面を探してみるけれど
見えるのは黒い★ばかり

ああ 自嘲的になっていく
わたしの鰭はうまく泳げない
愛という津 ....
子供の頃
長瀞に家族旅行をしたときに
自然博物館でだったか
鉱石標本を売っているのを見つけた

10cm×20cmの小さな箱に
縦3列×横4列=12ます位の仕切りがあって
鉱石の欠片が整 ....
箱根の夜は真っ暗け

会合の二次会をぬけて

ベッドに潜りこんだ


みなが言ってることは正しかったのだ

蓮舫が責める口調で別れを切り出した

事業仕分けの対象となった施設だった

僕は三億で施設を ....
見つめられると目が泳ぐ 点

嘘をつくとき唇が溺れる 点

滅多に好きなんて言わない 点

温かすぎると慌てて逃げ出す フーテン

笑おうとすると頬が寒がる 点

お世辞を言う ....
彼女がたとえ男だったとしても

ゾウだったとしても

ぼくは彼女の存在を愛しています

今朝そう告白して

そういうことだったんだと

はじめて楽になれたような気がしました

 ....
例えばあやつることしか知らない 悲しい涙に語りかける

どうして?
あなたの 「もの」 ではないってわからないの?
本当とはそんなんじゃない
痛みから逃げてばかりで
次から次へと求めるよう ....
夢とか希望って軽々しく口にしてはいけないよね

これでも恋わずらいなんだろうか
鬱陶しさに心は暗く沈んでしまっているけど

なんだか身体は心模様とはうらはらに
不思議と元気みなぎっている
 ....
この香りが五月でもないのに
懐かしさが全身に{ルビ迸=ほとばし}る
僕は気になる この香りが

逆らいに倒れた僕をそっと
この華奢な体が抱いてくれた

揺れまいと
木の葉が{ルビ頑=か ....
僕は異物だから
君の悲しみの中で
溶けてあげられない

僕は異物だから
君の喜びの中で
泡立ってあげられない

僕は異物だけど
とても脆いから
もたれた君の肩を支え切れない
 ....
今朝

息子を起こすと

たんぽぽの詩を書いている夢を見ていたのだと言う

息子はつめたい目をして宙をにらんでいる

どんな詩だったのかは思い出せないのか

それとも説明するのがめ ....
なにもかも捨てなければ眠ることはできなかった
今日ひろいあつめた荷物をまるで投げ捨てるようにうば
われていつまでもあきらめきれずに夢の入口に立ちつく
す日は朝まで眠れない
それはなぜか、老いる ....
空の一番青い所から
滑り降りてきた木枯らしが
寝惚けたネクタイを
強引にたなびかせ
腫れぼったい意識を
心地好くシュリンクする

秋晴れハレバレ
ハレバレハレルヤ

空の一番柔 ....
……とある蛙さんのおすすめリスト(2997)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
猿猴が月- faik自由詩4*11-11-18
物語—半物語—物語- 葉leaf散文(批評 ...4*11-11-18
青い鳥- るるりら自由詩9*11-11-17
春はGじゃん- salco自由詩13*11-11-16
風景画- 佐々木青自由詩311-11-16
河口の地図_2011- たま自由詩28*11-11-16
バーについての記憶- 日雇いく ...散文(批評 ...2*11-11-16
人間の幸福- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...11*11-11-15
「コクリコ坂から」を見て- 渡 ひろ ...散文(批評 ...13*11-11-14
秋空のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2811-11-14
青空に青を重ねて- within自由詩4*11-11-13
- within自由詩7*11-11-11
えにし- nonya自由詩20*11-11-11
天のポスト_- 服部 剛自由詩611-11-11
なまはげ- 小川 葉自由詩511-11-10
波に消される文字に_/_自分よ、心のままにあれ- beebee自由詩33*11-11-10
クレヨンしんちゃん- 吉岡ペペ ...自由詩711-11-9
Love_me_TENGA___唄:エロヴィス・プレスリー- 花形新次自由詩2*11-11-7
【_溺れる魚_】- 泡沫恋歌自由詩12*11-11-7
鉱物図鑑- kauz ...自由詩4*11-11-5
箱根にて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...211-11-5
点点- nonya自由詩19*11-11-5
ギフト- 吉岡ペペ ...自由詩1511-11-3
どうか今夜ははじめて交わした色を思い出して、手をつないで眠ろ ...- たちばな ...自由詩12*11-11-3
交わすひと- 恋月 ぴ ...自由詩2611-10-31
あすなろ- subaru★自由詩22*11-10-31
異物- nonya自由詩22*11-10-29
たんぽぽの詩- 吉岡ペペ ...自由詩1111-10-28
夢の入口_2011- たま自由詩24*11-10-28
ハレバレ- nonya自由詩20*11-10-26

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