咳が止まらない
咳をするたびに
砂を吐く
新型のインフルエンザだという

汗ばんだ 熱を孕む額が
妙にかさつく
少しずつ
崩れてきているのだろうか

それが現れたとき
随分と騒が ....
木の葉落ち風語るを聞き


光のために木の葉みな手を広げ


幹 黒々と明日を夢見ている
スキップする/スキップして笑い/唄う


遠ざかってしまった青い空も雲の上には
きっと、まだ残っているのだろう
目に見えないからと諦めてしまうのは
いけないことではないのでしょうか


背伸びした位 ....
家の押し入れにしまってあった誇り被ったギターを

みつけだしてそこから僕の人生は決まった

一人もくもくとそのあまり音がよくない安物ギターを

朝から晩まで引き続けていた

将来はビッ ....
届かないと思っていた扉の取っ手は
いつの間にか腰の位置になっていた


背が伸びて視野が広がる
遮っていたものに追いつき追い越し
世界の大きさに少しずつゆびが触れる


もうすっかり ....
ノリの良い曲を
聞きながら
君のカットを待ってる
午前9時
静かに待ってる
僕を尻目に
店員さんと楽しそうに
おしゃべり

この後何処に行こうかと
思案する僕の横を
流れる車
 ....
               090820






再導入された
資本主義と
評価を得たが
貧乏暮らしが
良くなるわけではなくて
お金持ちが再評価されて
資本の形成が促 ....
はじめて日の出を見た

はじめての春がきて

はじめて二本足で立った

はじめて箸を持って

はじめて友達ができた

はじめてひとりで電車に乗った

はじめてのピアノは嫌いだっ ....
憑依を着ることもある悪魔よ


進化して天使になれよ人どもよ


退化して臭い嗅ぐ毛物悪魔ども
だきしめる

骨ごとだきしめる

フルパワーが続くまで

たましいがふれあっている

鈴のねがきこえる

宇宙からきこえている

じかんのまえで

ぼくらは迷える子羊だ
 ....
そよ風サラリ
夕飯マッタリ
仕事はハッタリ
帰ったらグッタリ

お茶はヒンヤリ
音楽はユッタリ
作詩はドッサリ
料理はアッサリ

散歩はノンビリ
勉強はバッチリ
海藻をチョッピ ....
空から生まれたのだと
思っていたけど、そうじゃない

樹木は土に根をはり
大地は果実や穀物を育む
あまねく生命たちは
地の底へ耳を傾けて
月夜を迎える

私はこの豊穣の大地から――― ....
「倒れかけた鉄塔」という唄を 
口ずさんで、歩いていた。 

道の傍らに、全身は枯れながら 
太陽の顔を燃やしている 
向日葵達は 
只 
夏空を仰いで 
密かな合唱を、奏でていた。  ....
在って在る葡萄の房が黒々と重い


楽土の建設 妙法に永遠の命


勤行や焼香を秋に添える


神のため臍から咲かす蓮の華


風鈴の音が伝え得る寂光土


ビルの谷と寂 ....
{引用=地上では
夏を散らす風
恋しくて水面をみあげた
なぜかしら
感じたことのないものを
わたしは知ってる


水面には
ひかりの乱舞
銀が背に降り積もり
手のひらの ....
秋風が浸みて骨が涼しくなる


大気の上澄みを透明に飲む


空気の秋を飲む毛細血管が開く
ばくだんの解体
まるで私の心をいじくりまわして
夜空の花火になるのに似ている
そしてあるいはハイウェイ
灰色の街の一本道を
バイクのように飛ばす鼓動
棘のある私の心
もう少しロマンチック ....
蝉時雨が肌を刺す
てんでに湧き起こる
雲の峰の下
白き猫と対峙する

突然の珍客に身構えた
野生の瞳は鋭く
こちらを値踏みしている
ようだが

耳はフルフルと
右へ左へ落ち着かず ....
含ませようと思えば幾らでも可能

神木を削って原形を失っても魂は宿る

ただどんなに削ごうと試みても

この赤い風船だけは到底無理なこと

彼方に消えるまで見守るのが適当

ひとた ....
旅人は路地裏に入り 
とあるギャラリーの戸を開いた 

暗がりの壁に映し出された 
ノートの縦線という「牢獄」の 
内側に立つ 
ひとりの囚人の絵が 
何かを語りかけていた 

椅子 ....
ガンダムってすげえよな

隣の席で男の子たちが騒いでいた

お台場に展示されている実物大のガンダムを見てきたらしく
それぞれ高揚した面持ちで身振り手振りが忙しい

ガンダムってモビルスー ....
海月が波に流されて浜辺へ打ち寄せられた
今年も何かが終わってゆく
めぐりめぐる喪失の流れ

ぶよぶよとした透明な塊は
逢瀬と誕生の名残り

てのひらに白い貝殻をのせ
息吹の痕跡を確かめ ....
細い紙で作った輪の

内側にできたその道を

宛ても無きまま歩き続け

知らない間に辿り着くのは

微かに違えるはじまりの場所

巡り戻りし新たな昔

次の景色は未知の現実
 ....
口に出して言うてみて

もしテレビついてたら消してな
家族がおったら ちょっとはなれて
一人ぼっちやったら ちょうどええわ

「生まれ変われるなら
もっと一生懸命生きんのに」

言う ....
晩夏 影いとおしく繋ぐ


花という花は見ていない夏深く


飽くことなく日射 街に集めて
よく精神年齢をきかれたりすると

そんなシチュエーションなんて

スナックくらいにしかないのだが

中二の秋かなあ、なんて答えている

それは女の子に受けたりする

でも、四十にも ....
公園の陽だまりで 
走って遊ぶ子供等の 
胸の辺りに 空 がある 

花壇から 
それを眺める花々の 
花弁の奥にも 空 がある 

無心に遊ぶ子供等の 
無垢な笑顔の瞳の奥に 
 ....
剥いたばかりのオレンジの皮には
世界中の切なさが詰め込まれている



予期せず飛び込んでくる酸味はほろ苦く
容赦なしにやわらかいところを襲い
細胞のわずかなすき間からもぐりこんで
き ....
悲しみには涙がにあう

哀しみには命がにあう

悲しくて哀しくて

暗闇だからこそ

いっそう光に感じやすくなっている

ひとに優しくなったり

申し訳なくなったり

じぶ ....
蝉 波のように満ちて冠水


炎天のアスファルトに霜など降らし


空蝉となりて謳い染める
……とある蛙さんのおすすめリスト(3008)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
新型- within自由詩2*09-8-21
風_語る- アハウ俳句409-8-21
世界に馴染めない私は- 遊佐自由詩809-8-21
忘れていたあの場所- こめ自由詩1309-8-20
わたしのうた- あ。自由詩24*09-8-20
午前9時- ミツバチ自由詩2*09-8-20
イデアの影- あおば自由詩10*09-8-20
最初で最後の道- 瑠王自由詩2*09-8-20
進化セヨ!- アハウ俳句209-8-19
えきをはしる- 吉岡ペペ ...自由詩909-8-19
シリトリ- ペポパン ...自由詩7*09-8-19
彼方の申し子- 瑠王自由詩3*09-8-18
夏の終わり_- 服部 剛自由詩609-8-18
葡萄の房- アハウ俳句109-8-18
こい- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...16*09-8-18
霞_喰う- アハウ俳句209-8-18
ばくだんの解体- 未有花自由詩14*09-8-18
夏の猫- kauz ...自由詩9*09-8-18
風船- 瑠王自由詩1*09-8-18
囚人ノ絵_- 服部 剛自由詩409-8-17
ガンダムなひと- 恋月 ぴ ...自由詩33*09-8-17
いつか子宮に還る日に- within自由詩24*09-8-17
loop- 邦秋自由詩2*09-8-16
口に出して言うてみて- 瀬崎 虎 ...自由詩6*09-8-16
晩夏- アハウ俳句4*09-8-15
中二の秋- 吉岡ペペ ...自由詩509-8-15
花と子供_- 服部 剛自由詩509-8-14
オレンジ- あ。自由詩10*09-8-14
路傍の石- 吉岡ペペ ...自由詩509-8-14
空蝉- アハウ俳句209-8-14

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