もっと俺にメロディーを


そして極上のネギラーメムを


餃子とビールもつけていい?
わたしが無職だったころ
茹で卵と塩むすびだけはんかちに包んで
毎日河原へ出かけていた
それしかやることがなかったのだ
アンケート用紙とかに
無職
と書くのが厭だったので
仕事を探してはい ....
月が笑ってら

それがおかしくて

空手の帰り道

おいらも笑ってら

四十すぎて

空手をはじめて

どうなりたいねん、って言うけれど

やばいくらい

汗をながして ....
飼い猫と捨て猫の違いぐらい
こんな私だってわきまえているよ

あなたに甘えられなくて
ミカン箱の中で過ごした一夜

大輪の花火きれいだとあなたは言った
そんな花火になりたくて
この街へ ....
トカゲ手に乗せるほどに達成す


リザードや王が一日見入るもの


蜥蜴入る脳髄の古層じっと動かぬ


我感ず昔トカゲであった事


夏蚕ヒタヒタと夢の白い
夏の

匂い

蚊取り線香の匂い

湿っぽい冷房の匂い

熱くなりすぎた樹脂の匂い

アスファルトに大粒の雨

三回以上したあとの女の匂い

虫たちの

みどりの影
 ....
1 光求め緑透けるほど見据えている


2 潮騒に誘われてゆく雲の先


3 月の出が遠回りした道照らす


4 神 息し丸木船乗る海潮の青


5 褐色の肉体は笑顔 南の人
 ....
 1
僕の背中に飛び付くのは止めて下さい
爪痕が残ると彼女が誤解しますので

 2
網戸の天辺を目指して登るのは止めなさい
其処に網戸があるからなんて言わないだろうけど

 3
喉が渇いている訳で ....
蜻蛉が雫に映るとき、
雨の一粒一粒に
空は宿る。
濡れては飛べぬその羽は、
悲哀の純度で透きとおる。


雨の最後の一滴が
蜻蛉の羽に落ちるとき、
無数の空は連なって
ひとつの空を ....
とりもどすんだ

とりもどすんだ

失なわれた私を


その腕を振りほどいて

纏わるものを祓い浄めて

もとに戻すの


もう

なにもいらない

みんな ....
 
氷、と書かれた布製のものが
海からの風にそよいでいる
大盛の焼きそばは皿いっぱいに広がり
けれどできる限りの表面張力によって
その外形を保っている
去勢されたばかりの犬が
日陰で餌の ....
ここに来てもっと時間が欲しい。自分の時間が。
寝れなくなるまで寝ていたいし、起きていられなくなるまで起きていたい。
ブッ飛ばしても行きたいし、ダラダラとくねらせてもいたい。
いつまでも慎重に ....
清む朝に青い血に変える蜥蜴のごとく


摩天楼 谷間の光の乱れ走る


陽の垂れて炎天の街は赤子のようだ
真夜中に目が覚めて
お腹が減ってきたのだが
2日前から朝バナナダイエットを始めたから
食べるわけには行かない

とりあえず真夜中とはいえ
今が朝だろう

バナナで我慢しなくちゃ

 ....
仲間たちがいとしい

漫画で

謝りたいと感じている、

これを感謝と言うのだろう、

というのがあった

だから仲間たちに感謝している

この仕事をフィニッシュさせるために
 ....
青い血のほとばしり出る蜥蜴かな


悪王を蝦蟇の海へと捨てるなり


平地を山と思いて上りおり
仕事から帰ってきたきみが珍しく
お土産があるよだなんて言ってかばんを探り
よれたスーパーの袋を差し出した



縛ってある口をほどいて覗き込むと
ふわりと青い匂いが鼻腔に飛び込んでくる
 ....
ほうりこむ
可能性を海に
可能性の海に
過ちが沈む
確かだった気持ちや
不明確なままの関係が
仄暗い重力に揺れながら
ゆっくりと底に横たわる

私は海辺を去る

そして
 ....
彼女は言う
ほらご覧よ
指差した先は果てしなく真っ青な空で
でも時々何処かが赤く染まるのよ
そう呟いては俯く
きっとあの重そうな銀色の機体は
見た目に反して軽やかで
この空をまるで自分の ....
意味の海電子の海で浴びきれや


ネットする一室まるで奥の院


与えれば与えられるなり世法なり
煮物の味は
素朴であるけれど
素朴であるがゆえにこそ
むずかしくて
奥深い

ごらんなさい、
たけのこと
さといもと
しいたけと
なんの疑いもなく
一緒くた


わたし ....
なんだか懐かしい晴れ間 太陽のもとなのに水の中のような
切り落とした断崖から現れたのは夏だった
緑は黄色く笑い 雲は水の空にとけてゆく
遠くで見ている陽炎が意識を惹きつける

  誰かの窓で ....
太陽が沈む夕暮れ
暗闇を捕まえに時の間をすり抜けて
秘密の場所へご招待
有難う 左様なら
貴方の声が響いたなら
会話など無意味で

小さく笑った貴方が
朝焼けから逃げるように走り出す
 ....
枯れ広野 孤独立つ影メモ一つ


楽土暮れ帰る鳥らの透ける羽根


風切ってショーウィンドーを姿見に


呟きが5・7・5を繰り返し放て鳩


蔓草の枯れたそばからフェンス錆び ....
偶然に偶然が重なって、詩のボクシングを高知県で見てきました。
そして、地方都市でももっと都内に負けない朗読会を行なってほしいと思いました。

7月26日に書くワークショップを高知県高知市で行ない ....

夕飯のあと
残した刺身を生姜醤油に漬けて冷蔵庫へしまう
こうしておいて翌日に
焼いて食べると美味しいというのは
母に教わったことだ
そういえば結婚して引っ越す当日に
母がお餞別と言っ ....
雨のむこうから
無造作に青空
緑のつややかな木立の陰から
ほら 少年たちが
幾重にも幾重にも生まれてくるよ
君の髪を肩をすべるように
きらきら きらきら
光たちが降りこぼれるよ

逃 ....
白日や影踏むほどに湧き上がる


影なくし抜けた前歯に葉の緑


重力を凌いで昇る木の反逆


何一つ欠けてはならぬ我影なき故


透き通る腕で傾げる日傘なり


ミゾオ ....
雪なのか
塩なのか

雪なのか
塩の固まりなのか
降ってくる
ぶつかり合う
不明瞭な
界面は
混じり合うことなく
ぶつかり合い
共に
音なく
砕け
一つになり
砕け
混 ....
「見て、B-29よ。」

一九四五年のある夏の日、
私の頭上にあるのは夢でも希望でもなく
死神の翼でした。

終戦間近、戦火を免れ長閑さの残る片田舎の少女だった私に
戦闘機の名前など区別 ....
……とある蛙さんのおすすめリスト(2992)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
神様が本当にいるならば- BOOKEND自由詩3*09-8-4
わたしが無職だったころ- 吉田ぐん ...自由詩49*09-8-4
四十すぎて- 吉岡ペペ ...自由詩709-8-3
見つめるひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*09-8-3
リザード- アハウ俳句209-8-3
夏の- 吉岡ペペ ...自由詩1009-8-2
推敲09・6〜7- アハウ俳句3*09-8-2
君ニ贈ル十箇条/チョビへ- 遊佐自由詩10*09-8-1
蜻蛉- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...24*09-8-1
消去- 柊 恵自由詩9*09-8-1
海の家- たもつ自由詩1009-8-1
Flat_Friday- BOOKEND散文(批評 ...5*09-7-31
蜥蜴- アハウ俳句309-7-31
真夜中のおかわり- within自由詩8*09-7-31
仲間たちへ- 吉岡ペペ ...自由詩609-7-30
青い血- アハウ俳句209-7-30
ツルレイシとさくらんぼの関係- あ。自由詩12*09-7-29
可能性の海- 瑠王自由詩5*09-7-29
八月- ミツバチ自由詩7*09-7-29
意味の海- アハウ俳句109-7-28
煮物- 千波 一 ...自由詩6*09-7-28
夏のヴェランダから- 瑠王自由詩4*09-7-28
ハート- ミツバチ自由詩4*09-7-28
推敲_09・2〜3- アハウ俳句209-7-28
高知県で詩のボクシングを見た。自分がまったく活動していないこ ...- イダヅカ ...散文(批評 ...3+*09-7-28
ファミリア- 吉田ぐん ...自由詩2409-7-28
真夏がはじまる- 塔野夏子自由詩6*09-7-27
推敲編_日傘の影- アハウ俳句309-7-27
フェリー- 北村 守 ...自由詩5*09-7-27
「B-29は頭上を通り過ぎていきました。」〜祖母の記憶- 夏嶋 真 ...自由詩31*09-7-26

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