スッピン知ってる俺の時より
帰省の化粧は気合いが入るとか
親戚のおじちゃん、おばちゃんに
「いやぁ〜、アカ抜けたねぇ」と
言われたいためだけに
いつもの百倍厚く塗る

気張って作る西洋料 ....
+


花が散るころにわたしは女でした。女になってしまい、
鉄鉢の中の百枚の花びらが
蝶のように羽ばたき、遠ざかるのを眺めた


+


花びらのひとひらを虫ピンで留め ....
雨が通った街路樹の
匂いを胸に吸い込んで
自分の命に響かせる
同じ命に響かせる

冬がなぞった川沿いの
倒れた花に指添えて
季節という名を染めてゆく
冬の肌に染めてゆく

生きてい ....
R.S.V.P.
それは、きっと
一つの世界の終焉
幕がおりてしまえば

手の温もりをさぐりながら、
かわらぬ笑顔が
かえってくるのに
人のさわがしい声ばかりが
するのです

重 ....
エシャレットを植えたのだが
ワケギと見分けがつかなくなった

どうでも
日本の食卓にあがるエシャレットは
ラッキョウに土寄せをして
軟白栽培し若採りしたものらしい

タマネギもペコロス ....
冬の風ふく日だまりは
とおい微熱の少年時代
汚れの意を知りもせず
光は淋しい洞窟だった

ああ、12年年3万人の自殺者が
記憶のように消えていったのです
それを恥じずにいられましょうか
 ....
映画館の観客席で  
私はサイレント映画の最終上映を観ている
スクリーンの中では 
どこか大きな河の岸辺に
冬の渡り鳥が集まり 
その鳥を1羽 
少女が肩に乗せている

枯草と砂 ....
起きたら声が出なかった
声と鼻以外からだに異状はなかった

目に見えないなにかにやられてしまったよ
目に見えないなにかに
影響されてしまうだなんて人生みたいだね

人生も風邪のように治っ ....
それは何かの予言のようで
空の七割は雲に覆われていて
甘く温かいホットミルクに
頑なな心まで溶けて

買い置きしておいたバナナは
黒い斑点だらけになり
みずみずしさを失い
しおれていた ....
とんがり帽子の雲が
隊列を組んで流れていく
間もなく夕暮れらしく
どの雲も右半分がオレンジに染まっている

地平までは一本の道が続いているだけで
街どころか木一本生えていない
雲が動いて ....
防砂林ごしに轟音がしていた

飛行機の離発着のような音だった

愛人と犯罪を完遂したあと

手をつないで夜の海岸に出た

防砂林をぬけると

轟音の正体はやはり海だった

死ぬ ....
ながいあいだずっと 知らずにいました
それに、どんな意味があるのか
気にもならなかった

Spirit of Christmas
けして一握りの人たちのために あるわけではないのですね
 ....
 今月の初旬から始まった埼玉の基地での研修が、明日終わる。今年度で転職が決まったので近々退職する予定があるが、昨年から自衛隊に勤めている。(自衛隊に興味がある方は問題ない範囲でお話ししますので遠慮なく .... 三次会のあと
はなれがたくて
鉄路にふたりツレションをした

メリークリスマス、

メリークリスマス、ミスターローレンス、

アラスカの凍る林で
奇跡たちが
ガシガシと音を立ててい ....
お母さんのこと嫌いなの?

携帯電話でのやり取りを気にされたのか
調布駅の改札抜けたところで、由紀さんが心配そうに尋ねてきた

母のことかぁ、どうなんだろうねぇ
好きとか嫌いとかそんな物差 ....
俺は愛人にロープを買ってこいと頼んだ
じぶんで買うのが恥ずかしかったからだ
いや、正確にいえば
恥ずかしさに耐えるストレスを回避しただけの話だ

愛人はコンドームとロープを買って
俺の部屋 ....
眠たさを誘う 五月の街
Market Street 1200
サンザシの木がほこらしげに 赤い花を咲かせていました
通りを染めるほど 目に映えるほどに
歩きながら目にできる家々の
フラワー・ ....
お囃子が始まる
和太鼓/篠笛/摺鉦が
絡み合って

今日は表彰式のアトラクション
小さなホールに響く音は
ことのほか大きく力強い

お囃子の調子に乗って
繰り広げられる足踊りは
艶 ....
サングリア

サングリア

サングリア

三対一の割合で男の空気は無いに等しい
隔てたテーブルがまるで川のようだ
反対岸の草陰から覗いているような
そんな気分になる

女達は曝け ....
そこそこに慌ただしい日をこなしたあとは
急ぎの用ではない
コマゴマを
脇へ全部追いやって

静かに坐ってまゆつくる

まゆからでてきたからといって
羽根あるものになるでなし
わたしは ....
子どものためにいるなど
誰が決めたのさ

長いローブを引きずるように、
白い髭を 凍てつく星空にゆらす

あなたは太った 赤ら顔の
エルフなんかじゃないはず
赤い毛皮の
違う そう、 ....
娘は先生を伴い玄関の前に立っていた

「おかあさん、申し訳ございません」

担任は、開口一番こう言った

娘のランドセルに油性マジックで
”死ね!土屋”と

でかでかと、いくつも書か ....
そのうち通り過ぎるだろう
ほんの気まぐれな天気雨


一面の田んぼだったこの辺りは
ほんの少しの間に住宅街になった
たくさんの家が整然と並べられ
目線を上に持っていけば
規則的に並ぶ青 ....
未来は光より早く進む

知識の海は今日も荒れていた

僕が死ぬ夢を見た

気が付いて目覚めたら帰りかたを忘れていた

約束の時間には間に合いそうになかった

想像は毎回期待していた ....
おどけたピエロ
みんなに笑われても
おどけたピエロ
踊り続けるだけ

おいらは嫌われ者の道化役
いつも誰かの尻拭い
おもしろおかしく踊って見せて
愚か者の拍手を得るのさ

おどけた ....
輝く人に、憧れて。

それでも私には、何も無くて。

何も無いまま、こんな所まで来てしまっていて。



これからの私に、何が出来るだろう。

ごちゃごちゃと、色んな想 ....
水銀の雨が地面を潤し
地中に浸透し
しきれない分は溜まりを作る

今は冬篭りの季節だから
昼間は寝ている

一匹のケモノになって
陽の光の届かないところで
身体を丸めて眠っている
 ....
{引用=
まるでそれは、
やってくる 物質の
そんな重さや たしかさがある

―――――――【 night 】――――――――――――――

逃れようもなく
完璧に閉じられる
空 ....
眩しい光が深夜の通りを彩って
堀に流れる葉を浮かび上がらせる
白熱灯と蛍光灯の混ざり合う照明が
文化と文明の間の小さな隙間にある
たくさんの人の吐息の白さと
風と風の隙間で
世界と一致して ....
豆ダヌキが僕ん家に来た。
豆ダヌキは僕が一番会ってみたかった妖怪だ。

ひょうきんな顔で食べ物をねだった。
今日は風が強いから、
流石の自慢の外套を被っていても豆ダヌキは寒そうにしている ....
……とある蛙さんのおすすめリスト(2997)
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