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風が運んできた花の匂いにまみれたら空想に囚われて
飛行船で七つの海を制覇する旅を始めてしまうけれど
真夜中に目覚めた時のあの浮遊感が忘れられないから
雷雨の中を駆け抜けて迷い込んだ街で君を思 ....
藍色の夜空は存外に明るい
満月に掛かる雲の存在感
けれど写真には写せない
人の目の能力に
追いつけない機械
進歩とは何だろうと思う
思えば人は
生物が作った細胞という種がないと
....
疲れが溜まっている
身体が重くて
写真集を見るのもしんどくなり
枕だけ取り出して
フローリングの床に直に寝る
正確には横になるだけだが
枕に顔を埋めていると
意識があるようなない ....
想像できるだろうか
市民生活の中に拳銃が溢れ
拳銃廃絶は絵空事と思われる世界を
想像できるだろうか
拳銃の所持規制に対して
拳銃を所持する権利を
真剣に主張する人がいる世界を
想 ....
甘いキャラメルを
舐めながら
遠い未来を想像する
舌で蕩ける甘味が
想像を溶かしていく
未来なんてあるのだろうか
いまここ
見えているもの
味わっているもの
それは僕が感 ....
暗闇の中
階段を下っていく
下ろした足の先に
段があるのかさえ分からず
感覚だけを頼りに
下りていく
不安とか覚悟とか
感情は全て封印して
淡々と機械のように
一定の下げ幅一 ....
式場の人が何もしてくれない
ってぼやいていたのに
何だよ
サプライズ続きの披露宴に
思わずこんな言葉が口を吐く
けれど
結婚っていいなと
温かい気持ちにさせてくれた時点で ....
月が隠れているこんな夜は不穏
雲間から微かに漏れる月光が狂わせる
人も獣も機械も大地すらも
何が起こっても不思議じゃない
当たり前のことだと君は言う
四十五億年の時を刻んだ地球からすれば ....
がらんどうの箱
窓枠から向こうの風景が見える
いや
もはや窓枠ではなく
ただの開口部
風通しがよい
では済まされぬコンクリートの塊
荒涼としているのは
今にも泣きだ ....
遠い星を見つめて
丘のうえ爪先だちで
手を伸ばしてみる
遠い
遠いんだと実感する
掴めるものは何もない
墨色の空/新月の空
星はこんなにも
たくさん瞬いている
風が吹いて ....
思ったことを口にする
それは失言になることが多い
けれどそんな人に憧れる
思ったこととは裏腹なこと
しか口にしていないから
意識を裏切りながら生きているから
それでも最近は脳神経が ....
軽く手を振るでもなく
また明日
会うかのように分かれる
これまでと変わらない
一日の終わり
違うのは
明日からは此処にはもう
来ないということ
それでいいと思った
....
ルノアールで珈琲を飲む
革張りの椅子に座り
香りを楽しむ
入っては出て
出ては入ってくる
人を眺めながら来し方行く末を思う
大学生のころ
通っていた喫茶店はルノアール
だったか ....
抱えきれない秘密を携えて歩く
頬をなでてゆく風さえ感知できずに
あの夕焼けは何だろう
燃え落ちていく太陽が近くて
僕は崩れ落ちそうだ
愛することと憎むこと
表裏一体だなんて陳腐だっ ....
風が吹いている
為されるがままに立っている
貴女
は僕のことを見ていない
空は晴れている
在りのままを見ている
僕
は貴女に語りかけることできない
凪の海
水平線を見ていると ....
雨が降っている
傘がない
濡れる
冷たい
ふるえてもいい
のだろうか
僕は
家への帰り道
あと十数分で
辿りつける
冷たい雨
ふるえる前に
拭き取ることがで ....
こんなに遠くまで歩いてきてしまった
と気付いてしまったらおしまい
帰り道が分からなくなるから
新開地の産業道路には殺風景な風が吹く
停留所でバスを待ちながら君と見上げた空は
砂埃が舞って ....
歩いている夜の住宅街を
妻とふたりでゆっくりと
曇りがちな夜空
薄墨色の雲
ポツリポツリと
一言二言言葉を交わしながら
ただそれだけのことなのに
このごろすれ違っていた心 ....
子供の頃
長瀞に家族旅行をしたときに
自然博物館でだったか
鉱石標本を売っているのを見つけた
10cm×20cmの小さな箱に
縦3列×横4列=12ます位の仕切りがあって
鉱石の欠片が整 ....
轟音と共に運ばれていく先は
東京
それとも母のいない世界
窓の外の闇
深さが分からなくて
何処に居るのか分からない
目を瞑る
轟音
途切れる意識
覚めてまた
轟音/深さ ....
遠いところから吹いてきた
風を感じている
静かな部屋
月光が射しこんで来る
月を見上げている僕の姿は祈っているように
見えているのだろうか
忙しい日々にかまけて
貴方と向き合うこ ....
煙幕のような雨を見ている
事務所の中から濡れる心配もせず
一枚の絵を見るように安穏と
その雨の中に入って行く
傘など用をなさずに
あっという間に濡れ鼠になって
髪から滴り落 ....
厚い雲に覆われた空
雲の流れが余りにも速い
スコールとも言えぬ
一瞬の土砂降り
こんなに不安定な天気は
初めてだ
何だか尋常じゃない
予報円を描きながら進む台風
地球の ....
展示室に靴音が高く響く
自分の存在を悟られそうで
どきりとする
副木が緩んだように感じるのは
早くも筋肉が落ちたからなのか
単に着けそこなっているだけなのか
左肘を傷めてから一週間が経ち
分かっていたつもりでも
それ以上に日常の所作に支障をきたして
....
世界の果てを目指す
無意味の行進
のような言葉
こぼれる音
シンクロして流れ込む
うねり
闇の中
空っぽの風が
吹き渡って行く
光もないのに浮かび上がる
その姿を
感知するのは何 ....
戸籍に書かれている誤字俗字が蒐集されて
法務省から公式文書として通知されている
とは
なんて滑稽で凄まじいことだろう
戸籍に書かれた文字
書き間違った担当官も
その間違いが何十年も ....
県境にこだわったマニア本
県境に建ったホテル
県境に建ったショッピングセンター
県境が走る住宅街
短い距離の間に県境を何度も渡る国道
の
記事を見ていたら急に思い出す
東武日 ....
様式美とはこんなことを言うのか
西洋の美と江戸の美が混然となった舞台
何処にも属さない世界を現出する
その舞台装置の中で演じなければならない
役者の苦労は如何ばかりだろう
半端な存在 ....
コンテンポラリーダンスの舞台で描かれた
ゴーギャンの半生
鮮やかな身体表現で再現された彼の代表作
われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか
鬼気迫るダンス ....
……とある蛙さんのkauzakさんおすすめリスト
(81)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
星が無数に降りしきる夜に圧倒されて茫然としている
-
kauz ...
自由詩
14+*
13-10-10
進歩とは
-
kauz ...
自由詩
4*
13-7-25
仮眠
-
kauz ...
自由詩
8*
13-6-11
それでも理想はある
-
kauz ...
自由詩
11*
13-5-21
事実を分け合う
-
kauz ...
自由詩
5*
13-4-25
階段を下る暗闇の中
-
kauz ...
自由詩
6*
13-3-5
披露宴
-
kauz ...
自由詩
6*
12-12-24
月が隠れている夜は
-
kauz ...
自由詩
7*
12-11-29
解体される団地
-
kauz ...
自由詩
11*
12-11-10
流れ星をつかむ
-
kauz ...
自由詩
17*
12-10-28
迂闊な発言しかできない
-
kauz ...
自由詩
9*
12-10-15
あっけないさよなら
-
kauz ...
自由詩
6*
12-9-9
喫茶室ルノアールにて
-
kauz ...
自由詩
16*
12-8-5
風が爽やかな夕刻
-
kauz ...
自由詩
13*
12-7-10
貴女にはもう何も語り掛けられない
-
kauz ...
自由詩
11*
12-6-17
冷たい雨にふるえる
-
kauz ...
自由詩
6*
12-6-3
これは誘拐じゃない
-
kauz ...
自由詩
7*
12-1-24
ウォーキング
-
kauz ...
自由詩
6*
11-12-31
鉱物図鑑
-
kauz ...
自由詩
4*
11-11-5
行く先は東京それとも
-
kauz ...
自由詩
8*
11-10-25
遠いところから
-
kauz ...
自由詩
6*
11-10-1
煙幕のような雨
-
kauz ...
自由詩
5*
11-8-26
台風の進行経路が異常です
-
kauz ...
自由詩
3*
11-8-10
靴音
-
kauz ...
自由詩
6*
11-7-20
左手の存在感
-
kauz ...
自由詩
8*
11-7-1
夜に流れる
-
kauz ...
自由詩
4*
11-5-10
無意味で有意義なもの
-
kauz ...
自由詩
4*
11-4-25
マニア気質
-
kauz ...
自由詩
5*
11-3-20
劇を見ながら流れ出た戯言
-
kauz ...
自由詩
6*
11-1-11
宗教を遠ざけて生きてきた
-
kauz ...
自由詩
6*
11-1-2
1
2
3
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