年の瀬になると、人さらいがやってくる。寒くなって
きて、その年を振り返って、いろいろあった年を、あ
るいは何もなかった年を、何となく思い出している時
に、みんなが忙しくなって、着ぶくれした身体を ....
111230
誰でもすぐ書けますと
エッセイ教室のお誘い電話が鳴り響く時に
夾竹桃の花弁がほろりと落ちて
足下に赤い輪郭を記す
ほろりと落ちる度 ....
世界の果てには物語が待っていると思っていた
幼い誤解そのままに生きてきた
物語は僕自身だと知らずに
沢山の街を通ってきたし
最後の列車にものった
季節が変わるのを ....
熟成した
ありがとうの肩越しに
平坦な
おはようとおやすみの隙間から
垣間見える結び目
熟練した
ごめんなさいの背中に
平熱の
いってきますとただいまの文字間から
透 ....
倉敷に朝のひかりが落ち着いている
朝の黄昏れのようなひかり
異国の夏の朝のような静けさ
地道な人生を演出する婦人
混み合う10分前の道だった
朝から淋しくて僕も落ち着いていた
夜のインターチェンジは光の花がつらなっているように
僕の孤独にしみわたってくるし
それを限りなくかみしめてきた気がする
つれない過去など捨ててしまったほうが良いのかもしれない
....
嗚呼
女よ嘆くなかれ
その身から赤い血を流すのは
女に生まれし証
我ら愛する人の種を残すために
月の女神の洗礼を受け
柔肌を赤く染めていく
されど男が創りし神は
女は不浄 ....
ベツレヘムの星がまたたく頃
そっと目かくしをしてくるヤツ
朝まで名前を呼んでやらないんだからね
琥珀という石を
手にしたことはないけれど
見つめたことがある
黄昏に凍りついた壁の向こうに
眠る葉や虫たち
....
そういうことだったんだ
と
気付くことがある
ものごとは複雑に絡み合っていて
原因があって結果がある
そしてその結果が今度は原因となって
新たな出来事を誘発する
「無間地獄」 ....
捨ててきたモノの中になにがあっただろう
後悔と戸惑いの他には
苦いコーヒーのようなものさ
ぼくのこころは柔らかに準備をしているところさ
足りないものを補って
余っ ....
こどもたちよ
きみたちが考えている大人だって
実はそうなんだ
失ったことに目をそむけて仕事などしているんだよ
悲しくてさびしくて恥ずかしいお話だけど
こどもたちは地震には関心がないようだっ ....
111222
江戸城外堀を3ヶ月で掘ったエネルギーの蓄積が現在の日本にも潜んでいるのだと解説者は力説するが、大東京と大逢坂が鉢合わせする摩擦熱 ....
ね・・、きれいでしょう・・・。
踊り子は楽屋のソファに胡坐をかくように両膝をたてて
物憂い女陰をひろげて見せた
ラッパのふくちゃんは太鼓腹をきゅうくつそうに折りた
たんでひたいに汗を滲 ....
こどものゆめ幻なんかじゃない
サンタクロースは社会的想像の産物だ
小学生のころ私のサンタクロースは消えた
べつのメルヘンを育てていった
自分が罪びとであるかのような
....
笑みを絶やさずにいよう
しずむあなたの灯台となるために
ずっと絶やさずにいよう
穏やかな音楽が聞こえる
創造の逢い引き
あなたは梅の香り
土曜の通勤電車
吊革にいにしえの歌をぶら下げる
待ちわびる歌が揺れ
誰もが輪を外さない
子どもの在り方 ....
明日人に会うので、伸ばしに伸ばした髪を切りに床屋に出かけた。逗子駅前にある床屋で、中年の男性とその母親と思しき女性の二人でやっている。男性の方は、すっとした二枚目で、恐らくサーフィンか何かをやってい ....
【有無】
恋人の有無気にしないお年頃 好きだから好き 好きだけど好き
【墓】
墓穴を自分のぶんも掘っておく いつでも誰か呪えるように
【丈】
身の丈に合わないギャグをしたために オレ ....
朝まだき
西へ急ぐ下弦の月をくぐりぬけ
君のふるさとはあちらにあるんだよ と 飛行機が教えてくれる
冷たい水は無言で涙を隠してくれた
優しいひかり やがてみちみちて ひろがる
マーマレードの空瓶に挿した
残り物のクレソンに
小さな蕾がついたと
わざわざ見せにくる君
これから何年経っても
君の世界に吹く風は
遊歩道のささやかな花を香らせ
名も知らぬ草を撫 ....
白々と冷えたゆびの先で
あかりを数えていた
ひとつ、ふたつ、みっつ
或いは
いちまい、にまい、さんまい
それとも
いってき、にてき、さんてき
夜の透明度が増していく
音 ....
両手のひらから 掬った砂糖をこぼすように
太陽を背中にしょって 始発を待つように
便りが届く
穏やかな風が吹き
背骨がふるえる
思わせぶりを横にやること
厚みを保つ ....
{画像=111213231931.jpg}
{画像=111213232228.jpg}
からっぽな心 / 一日の始まりに駅のホームで
からっぽな心は何で量ればいいのか
朝日 ....
とどくきみ電話の声にねころんで
正しく蒔いたわたしの母音
はじまりの予感にまみれ匂い立つ
いとおしい小さな過ちよ
今日もやっぱり晴れたよねわたしたち
多摩一番の ....
妻の運転する車に乗り
CDの再生ボタンを押す
「状況はどうだい、居ない君に尋ねる」
新たなる日々が、始まろうとしていた。
3年前、自ら世を去った友を思い出していた。
こ ....
わたしだって一生懸命走っているのに
なんか自分だけ後ろへひっぱられてる感覚に囚われてしまって
一緒に走ろうねって誓った友達の背中が
だんだんと小さく小さくなってゆく
※
はじ ....
好きやってんでと、うつむくわたし
知ってたよと、うそぶくあなた
きらめくネオンの街で、さようなら、さようなら、
十年も使い込んだ御飯茶碗を
呆気なく割られてしまった翌日
雑貨屋の食器売場の谷底を
額に不機嫌なしわを寄せながら
這いずり回っていた
掌と肘と腕に違和感を伝えない
丸みと厚みと高さ ....
{画像=111208224010.jpg}
今更ながらに想うのだが
もう一度自分を
バラバラに分解して
細かいパーツの
ひとつひとつに分け
そのひとつひとつを
見分け分類 ....
……とある蛙さんのおすすめリスト
(2997)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
人さらいがやってくる
-
岡部淳太 ...
自由詩
7
11-12-31
師走の包絡線
-
あおば
自由詩
8*
11-12-30
Like_a_rolling_stone
-
梅昆布茶
自由詩
9+
11-12-29
きずな
-
nonya
自由詩
19*
11-12-28
朝のひかり
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
3+
11-12-27
夜の漂流と光と孤独
-
梅昆布茶
自由詩
23*
11-12-27
【_聖器_】
-
泡沫恋歌
自由詩
12*
11-12-27
プレゼント
-
殿上 童
携帯写真+ ...
22*
11-12-27
『燃える琥珀』
-
あおい満 ...
自由詩
9*
11-12-26
通りすがりのひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
32*
11-12-26
メリー☆*::*:☆MerryXmas☆:*::*☆
-
梅昆布茶
自由詩
9*
11-12-23
つなみ
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
6
11-12-23
スマホ(お利口な多機能型携帯電話機?)が犬橇を曳いてゆくね
-
あおば
自由詩
6*
11-12-22
あの日のマリアへ_2011
-
たま
自由詩
30*
11-12-21
私のサンタクロース
-
吉岡ペペ ...
自由詩
6
11-12-21
笑みを
-
殿上 童
自由詩
30*
11-12-20
ラブレター
-
たちばな ...
自由詩
13*
11-12-20
ボクのマスターベーション(3)
-
花形新次
散文(批評 ...
17*
11-12-17
題詠blog2011_061-070
-
北大路京 ...
短歌
15*
11-12-17
【五行詩】ひろがる
-
凛々椿
自由詩
10
11-12-17
君の世界の風下で
-
nonya
自由詩
24*
11-12-15
いち
-
あ。
自由詩
7
11-12-15
未満
-
たちばな ...
自由詩
21*
11-12-14
からっぽな心_/_一日の始まりに駅のホームで
-
beebee
自由詩
23+*
11-12-13
多摩のうた十二月
-
たちばな ...
短歌
18
11-12-13
船に乗る日_
-
服部 剛
自由詩
5
11-12-13
気付かされたひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
25*
11-12-12
さようなら
-
殿上 童
自由詩
24*
11-12-11
愛着
-
nonya
自由詩
16*
11-12-10
それは新しくて滑らかな赤い絹目のリネンなのだが
-
beebee
自由詩
27
11-12-8
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