一年の仕事を終えて 
家に帰った年の瀬の夜 

テレビで久しぶりに 
「ガソリン値下げ」のニュースを見て 
はじめて(嬉しい)と思う自分に少し驚く 

僕の顔に似た赤ちゃんを 
今夜も ....
紫色に染まった指では帰れない

道草をした通学道路 道沿いにある桑の実
よその家の前にある 小さな紫の甘い実
小学一年の私達は つぶつぶをぱくりと楽しんで
親にばれないように 反対側にある川 ....
 あけましておめでとうございます。   たま




 オロチ

箸は一本でいいと言う。
ふたりの子は箸を一本ずつ持った。
狐の権太はうどん屋に化けて
村の二本松の辻に店を出してい ....
ぼくらは求め合う純粋だ

ぼくらは最初から永遠だ


服と重さが触れ合うから

隙間にキスをしてしまう


ぼくらは求め合う純粋だ

ぼくらは最初から永遠だ
歩いている夜の住宅街を
妻とふたりでゆっくりと

曇りがちな夜空
薄墨色の雲

ポツリポツリと
一言二言言葉を交わしながら

ただそれだけのことなのに

このごろすれ違っていた心 ....
年の瀬になると、人さらいがやってくる。寒くなって
きて、その年を振り返って、いろいろあった年を、あ
るいは何もなかった年を、何となく思い出している時
に、みんなが忙しくなって、着ぶくれした身体を ....
              111230



誰でもすぐ書けますと
エッセイ教室のお誘い電話が鳴り響く時に
夾竹桃の花弁がほろりと落ちて
足下に赤い輪郭を記す
ほろりと落ちる度 ....
世界の果てには物語が待っていると思っていた

幼い誤解そのままに生きてきた

物語は僕自身だと知らずに


沢山の街を通ってきたし

最後の列車にものった


季節が変わるのを ....
熟成した
ありがとうの肩越しに
平坦な
おはようとおやすみの隙間から

垣間見える結び目

熟練した
ごめんなさいの背中に
平熱の
いってきますとただいまの文字間から

透 ....
倉敷に朝のひかりが落ち着いている

朝の黄昏れのようなひかり

異国の夏の朝のような静けさ

地道な人生を演出する婦人

混み合う10分前の道だった

朝から淋しくて僕も落ち着いていた
夜のインターチェンジは光の花がつらなっているように

僕の孤独にしみわたってくるし

それを限りなくかみしめてきた気がする


つれない過去など捨ててしまったほうが良いのかもしれない
 ....
嗚呼
女よ嘆くなかれ 
その身から赤い血を流すのは
女に生まれし証 
我ら愛する人の種を残すために
月の女神の洗礼を受け 
柔肌を赤く染めていく

されど男が創りし神は 
女は不浄 ....
ベツレヘムの星がまたたく頃

そっと目かくしをしてくるヤツ

朝まで名前を呼んでやらないんだからね
琥珀という石を
手にしたことはないけれど
見つめたことがある
黄昏に凍りついた壁の向こうに
眠る葉や虫たち
 ....
そういうことだったんだ

気付くことがある


ものごとは複雑に絡み合っていて
原因があって結果がある
そしてその結果が今度は原因となって
新たな出来事を誘発する

「無間地獄」 ....
捨ててきたモノの中になにがあっただろう

後悔と戸惑いの他には

苦いコーヒーのようなものさ


ぼくのこころは柔らかに準備をしているところさ


足りないものを補って

余っ ....
こどもたちよ

きみたちが考えている大人だって

実はそうなんだ

失ったことに目をそむけて仕事などしているんだよ

悲しくてさびしくて恥ずかしいお話だけど


こどもたちは地震には関心がないようだっ ....
                   111222




江戸城外堀を3ヶ月で掘ったエネルギーの蓄積が現在の日本にも潜んでいるのだと解説者は力説するが、大東京と大逢坂が鉢合わせする摩擦熱 ....
ね・・、きれいでしょう・・・。


踊り子は楽屋のソファに胡坐をかくように両膝をたてて
物憂い女陰をひろげて見せた
ラッパのふくちゃんは太鼓腹をきゅうくつそうに折りた
たんでひたいに汗を滲 ....
譲れる花 ゆとりある胸中
譲れない花 窮屈な嫉妬

晴眼のように 総てが見通せる
不思議な胸中
邪魔な信念が総てを遮る
不可解な嫉妬

譲れる花 お人好しな花
譲れない花 揺るぎ無い ....
こどものゆめ幻なんかじゃない

サンタクロースは社会的想像の産物だ

小学生のころ私のサンタクロースは消えた


べつのメルヘンを育てていった

自分が罪びとであるかのような

 ....
 
笑みを絶やさずにいよう

しずむあなたの灯台となるために

ずっと絶やさずにいよう



 
穏やかな音楽が聞こえる
創造の逢い引き
あなたは梅の香り

土曜の通勤電車
吊革にいにしえの歌をぶら下げる
待ちわびる歌が揺れ
誰もが輪を外さない

子どもの在り方 ....
 明日人に会うので、伸ばしに伸ばした髪を切りに床屋に出かけた。逗子駅前にある床屋で、中年の男性とその母親と思しき女性の二人でやっている。男性の方は、すっとした二枚目で、恐らくサーフィンか何かをやってい .... 【有無】
恋人の有無気にしないお年頃 好きだから好き 好きだけど好き

【墓】
墓穴を自分のぶんも掘っておく いつでも誰か呪えるように

【丈】
身の丈に合わないギャグをしたために オレ ....
朝まだき 
西へ急ぐ下弦の月をくぐりぬけ 
君のふるさとはあちらにあるんだよ と 飛行機が教えてくれる
冷たい水は無言で涙を隠してくれた
優しいひかり やがてみちみちて ひろがる 
マーマレードの空瓶に挿した
残り物のクレソンに
小さな蕾がついたと
わざわざ見せにくる君

これから何年経っても
君の世界に吹く風は
遊歩道のささやかな花を香らせ
名も知らぬ草を撫 ....
白々と冷えたゆびの先で
あかりを数えていた


ひとつ、ふたつ、みっつ
或いは
いちまい、にまい、さんまい
それとも
いってき、にてき、さんてき


夜の透明度が増していく
音 ....
両手のひらから 掬った砂糖をこぼすように
太陽を背中にしょって 始発を待つように
便りが届く
穏やかな風が吹き
背骨がふるえる

思わせぶりを横にやること
厚みを保つ ....
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からっぽな心 / 一日の始まりに駅のホームで


からっぽな心は何で量ればいいのか
朝日 ....
……とある蛙さんのおすすめリスト(3008)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
家族の船_- 服部 剛自由詩712-1-1
無情- 砂木自由詩10*12-1-1
新春お年玉セット- たま自由詩23*12-1-1
隙間の約束- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...5+12-1-1
ウォーキング- kauz ...自由詩6*11-12-31
人さらいがやってくる- 岡部淳太 ...自由詩711-12-31
師走の包絡線- あおば自由詩8*11-12-30
Like_a_rolling_stone- 梅昆布茶自由詩9+11-12-29
きずな- nonya自由詩19*11-12-28
朝のひかり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3+11-12-27
夜の漂流と光と孤独- 梅昆布茶自由詩23*11-12-27
【_聖器_】- 泡沫恋歌自由詩12*11-12-27
プレゼント- 殿上 童携帯写真+ ...22*11-12-27
『燃える琥珀』- あおい満 ...自由詩9*11-12-26
通りすがりのひと- 恋月 ぴ ...自由詩32*11-12-26
メリー☆*::*:☆MerryXmas☆:*::*☆- 梅昆布茶自由詩9*11-12-23
つなみ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...611-12-23
スマホ(お利口な多機能型携帯電話機?)が犬橇を曳いてゆくね- あおば自由詩6*11-12-22
あの日のマリアへ_2011- たま自由詩30*11-12-21
譲れる花_譲れない花- subaru★自由詩18*11-12-21
私のサンタクロース- 吉岡ペペ ...自由詩611-12-21
笑みを- 殿上 童自由詩30*11-12-20
ラブレター- たちばな ...自由詩13*11-12-20
ボクのマスターベーション(3)- 花形新次散文(批評 ...17*11-12-17
題詠blog2011_061-070- 北大路京 ...短歌15*11-12-17
【五行詩】ひろがる- 凛々椿自由詩1011-12-17
君の世界の風下で- nonya自由詩24*11-12-15
いち- あ。自由詩711-12-15
未満- たちばな ...自由詩21*11-12-14
からっぽな心_/_一日の始まりに駅のホームで- beebee自由詩23+*11-12-13

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