{引用=
嫉妬に狂った女が送ってくる
ヒステリックなメール
私が貴方の何かを奪ったのだという
よく分からないのだけれど
だとしたら謝らなくては?

ごめんなさい?
違う、もっと別の
 ....
貝柱の干物を買うために

レジに並んでいる僕

やがて順番が来て

金髪の日本人女性が

レシートをくれた

ランダムでアナグラムな

数字の羅列だが

「愛しています。」 ....
君がすっかり冷ましてくれた空は
ベルベットのように濃紺
余映がまだ少しオレンジがかっているけど
その独りよがりだった熱も
直に消えてしまうでしょう

どうかしていた、
どうかしていたんだ ....
いくら考えてみたって、それは
途方もなく大きな壁だし
やっぱり誰かの覗き穴なのだ


漏れてる光は淡くて黄色くて
きっと幸福を形にしたものなんだけど
爪あとに似た影も見えるね
だからき ....
1  月はまるで、地球の薬指に光る真珠のようだ。
2  月はまるで、大きな藍闇に光る女の目のようだ。
3  月はまるで、私の心を映す鏡のようだ。     欠け行き満ち来る銀鏡。
4  月に呼応し ....
これって何かの間違いだったりして

夕方近くに先日面接受けた問屋さんからの着信
胸の震え抑えつつ電話に出てみれば採用しますの吉報だった

他の誰かと間違えていないよね

いつもの野良猫に ....
三角耳を
クルルと回して
素知らぬ顔

肉球で
ソロロと歩んで
知らぬ間に

高い所から睨んで
狭い所に詰まって
暗い所を走って
温い所で蕩ける

甘えたい時にだけ
フワワと膝の上

嫌な事すべてに ....
カタヤマを丸亀でピックアップした
競艇にいってくれないか、ユキオはびっくりして聞き返した
このまえ上田さん、パチンコが好きだって話してただろ、
週いちどのカタヤマとの飲み会でそんな話になったのを ....
待合い室で座っていると隣に「過去」が座っていた

反対側を見るとそこでは「未来」が新聞を読んでいた

「過去」はそわそわと落ち着かず何度も鏡を見ている

「未来」は老眼鏡をずらして ....
あの遠くに見えるのが、
ダウンタウンのビルの群れ
ガラスの建物達が、光りを吸っている
白い家並みが黙っている木々の中
赤煉瓦の屋根は、みなが城と呼ぶ屋敷 
尖塔を空に向け 
放ち、教会のよ ....
雪の降り積む
季節の頃に
じっとつぼみを
育んできて
やわらかな光が
いま やさしく包む

きょう、桜の花が
咲きました

これからずっと
幾年も
ふたりでいつも
過ごします ....
コンビニの袋をちりちりいわせながら歩いていた
夜風のなかに小便のような匂いがした
あたりを見回すとその匂いはツツジの群生からこぼれていた
それは甘くて涼しいヨシミの匂いにも似ていた

連休ユ ....
君に対して
誠実な言葉を口にすることが
できなくなったのは

君が僕を軽く扱うから

それは僕が
気が付かないまま
不誠実な行為を繰り返して
いたからなのか

ゆっくりと壊れてゆ ....
{引用=
約束の時間に間に合う為に道路に飛び出してきた子猫を轢殺す
目の前の死にそうな人間を救うより偉業を成し遂げる為に労力を使う
そんなあなたは時々泣いてみせる
苦しい重荷を一身に背負ったヒ ....
そのメーカーはあった
コガネイ係長の言うとおりだった
最初にかけてみたメーカーがそうだった

そこのなら、移設でもシステムやりかえでも、何でも出来ますよ、元そこの社員の設計がうちにはいますから ....
雨の降り止んだ田舎道
憂いを背負った帰り道
閑散とした沈黙の田に
やり場のない想いを投げ込んだ愚痴

一匹の蛙が反応し
静寂は破られた
別の蛙が次々と呼応して鳴き
騒ぎは瞬く間に一面に ....
サイトーさんの常備薬のひとつに釣り針があって
咳の止まらない日にはそれを喉に引っ掛けてミチさんを釣り上げる
ミチさんは体長数ミリの小人で
だいたい寝ている間に鼻から入ってくる
ミチさんが何 ....
ゆるして
あたまのうしろの
いちばんやわこいところを
食べてしまったこと


知らない間に
食いしばるのが癖になっていた私の歯は
削れてひどく不格好になり
喋れば口内を傷つける
春 ....
{引用=
降りてくる朝の手綱を引いて
静寂の中にひっそり佇む戸口を叩く

小径を満たしてゆく血潮が瞼を温める
レンズの向うに産まれた半透明の結晶が
ぶつかりあって溶けてゆく

あらわれ ....
きょう今からそっちに行こうと思うんだ、

社長から所長の件でお客様をまわるから一応お客様の昼からの予定を確認しておいてくれとのことだった
シバタさんにはあえてしなかった
シバタさんはことさらユ ....
世間に追いつめられて
息のつまるような生活をおくるなんて
全くくだらない
生きてる人間なんてみんな
出し抜くために
せっせと働き小銭を稼ぐ
そんな無駄なことより ....
花園に対する興味を失ってからもうずいぶんと経つが
今更になって入場を許可された
偶然にも暇をもてあましていたということもあり
成り行きでそこへ向かうこととなった
かつて想像していた光景ほど色鮮 ....
逃げろ!

すべての口紅から
すべての適温から
すべての海図から
すべての王様から

逃げろ!!

すべての脂身から
すべての窓枠から
すべての音階から
すべての標本から

逃げろ!!!

ただし
 ....
【内容まとめ】
 2人でするあそび。1人が、動物の毛が抜ける理由を聞く。もう1人がそれに答えて理由をいう。

(例1) A「猫をさわると毛が抜けるのはなぜかな」
    B「毛を抜かずとどめる ....
今日もネットで

あなたとこんにちわ

お元気ですか?

今日もおしゃべりしましょう


他愛もないお話を

液晶画面越しに広がる世界で

楽しいですね

うん 楽しいで ....
高架線の流れに押し戻されつつもドア際へ体を寄せれば
やがて天井桟敷の建物が左手に顕れる

夜勤明けの尻ポケットには馬券の束
そして耳に挟んだ赤鉛筆

「穴場に手を突っ込んだ勝負馬券は当然に ....
所長とお客様のところですれ違うことが多くなってきた
常務のイケダは、それは社長と片山先生のまいた種だから上田くんは悪くないよ、と言ってくれた

さいきんやっぱりシバタさんが印鑑ついた発注書がない ....
           子供の心を忘れない大人になるんだ
           いつもそう 思っていた

           マックで子供あつかいされるの 
           嫌だった
 ....
{引用=

君はどこから

何を引っ張ってきたのか

そんな
顔をして

僕には

読み取れない

君の
やせた歯茎が

うれしいのか悲しいのかどうか

ま、
と ....
台所に転がっていた
折りに入っていた桜餅は
ちんまり小さくて
一口でも食べ切りそうだ

桜色が濃すぎて
鮮やかでキッチュで
どう見ても体に悪そう
だから少しニヤけながら食べよう

 ....
……とある蛙さんのおすすめリスト(3008)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ハッピーエンド- 高梁サト ...自由詩10*10-3-31
ウォーク_スルー_ラヴ- ハイドパ ...自由詩9*10-3-31
君がすっかり冷ましてくれた空は- 瑠王自由詩9*10-3-31
ひみつ- あ。自由詩15*10-3-30
満月は欠け始めた。人類は月を10万年間も見て来て、・・・・・ ...- salco自由詩9*10-3-30
言い聞かすひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*10-3-29
- nonya携帯写真+ ...9*10-3-29
蛇つかいたちの行進ラスト- 吉岡ペペ ...自由詩810-3-29
退屈- 瑠王自由詩8*10-3-29
ゴンザレスの丘- 月乃助自由詩11*10-3-28
桜_咲く- 鵜飼千代 ...自由詩14*10-3-28
蛇たちの天体- 吉岡ペペ ...自由詩710-3-28
- kauz ...自由詩12*10-3-27
鸚鵡返し- 高梁サト ...自由詩7*10-3-27
蛇たちの調べ- 吉岡ペペ ...自由詩410-3-26
波紋- 翔多自由詩510-3-26
許せない春- いとう自由詩7*10-3-25
許せない春- 因子自由詩8*10-3-24
最初の音- 高梁サト ...自由詩13*10-3-24
蛇と銀河- 吉岡ペペ ...自由詩410-3-24
酒瓶一本の自由- 寒雪自由詩110-3-24
悪ふざけ- 中原 那 ...自由詩5*10-3-24
逃げろ- nonya携帯写真+ ...6*10-3-23
猫をさわると毛が抜けるのはなぜか- a自由詩110-3-23
宙ぶらりんの世界- くろきた自由詩610-3-23
並木橋のひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*10-3-22
蛇と桜- 吉岡ペペ ...自由詩710-3-22
こどものこころ- 鵜飼千代 ...自由詩12+*10-3-21
君はどこから何を引っ張ってきたのか- 真島正人自由詩14*10-3-21
桜餅- kauz ...自由詩9*10-3-20

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