そんなことはない、が
結局は開かれることなかった口の内側で吠えている

不便のないところでは
それがどんな狂犬だろうと
誰かしらがいい薬を処方してくれるでしょう
それで利口に生きていける
 ....
気づきませんでした
知らぬ間に
時を なくしていたのです
one hour ahead

そんなときはきまって
静かに 自分を抱きしめる
そうあることが、あたりまえなら
失うことな ....
涙、あふれて止まらない
まるで透明な血
鼓動にあわせ
まぶたのずっと奥
体の真ん中から
どくどくあふれて止まらない

もういいからと
誰かが許してくれた
誰? 何を?  ....
春を待つ誰もの浮かれた気温の中
鉛のような重さを持って鎮座していた
深い霧の奥から一点だけを見詰める眼差し
臆病な羊たちのそれとは違う
狼の口元に漂う吐息を纏った鋭利な眼光
まるでそこだ ....
ピエロの仮面を被っていた理由を
楽しくなかったからと言ってみたのなら
つまらない嘘をついたことになる
どうせかっこつけるんだとしたら
不器用な人間だから、と漫画の受け売りをしていたい

そ ....
ディストーションな衝動
フィードバックな憤怒
ハーモニクスな咆哮

魂の掠り傷が
増幅して
増幅して
増幅して
真っ赤な熱を迸らせる

魂の独り言が
歪曲されて
歪曲されて ....
となりのカプセルのアラームに起こされたユキオは浴場にゆき湯につかり頭を洗い全身を洗い歯を磨いて髭を剃りトイレを済ませてカプセルホテルを出た
8時まえにはメーカーに着き通勤ラッシュの正門まえに立った
 ....
夜な夜な通う男があった。
おのれとは不釣り合いな貴人であると思ったから、
娘は誰にも告げなかった。

幾山越えて川越えて
林を抜けて森抜けて
夜な夜な参る者の名を
ちちはは知らずたれ知ら ....
くらやみのひかれた丘の上で
私は黙想している
近くに大きな河がある
冷たい風の向こうがわ
乳のように深くて豊かな河が
夜に寄り添うように
よこたわっている

河は今、水かさを増している ....
某東京都の条例に関して、簡単な覚書を。
細密な批評ではないです。



まず思うのは、石原に「エロいのは不謹慎」なんて言われたくないわな、ってこと。
じゃぁご自身の小説はどうなんだろう、 ....
{引用=
夜と昼と海が三分割された世界で
神経や筋肉や骨格のことばかり考えていた
何を考えてるのって聞かれて
沈黙するたびに擦り減っていった何かに
ぽつんと謝る、

 (ごめんね い ....
偶然に弾き飛ばされて
偶然に引き寄せられて
偶然に蹴り落とされて
偶然に抱き締められて

僕はここにいる

何気なく左を選んで
怖くて右に逃げ込んで
勇ましく左に踏み出して
泣 ....
私って口下手過ぎるよね

神田東松下町にある小さな問屋さんで面接受けたあと
どこをどう歩いてきたのか
気がつけば聖橋の上から鈍く光る中央線の鉄路を眺めていた

ここから飛び降りたとしてもね ....
春うらら、黒い麦酒とシャムロック いつからだろう
あたしの中の蛇が
どんどん大きくなりだしたのは

あたしの最近の奇行
はじけっぷり

何か 内なるものが
爆発するような
高揚感・・・

自分で自分を抑えることが ....
光りがこぼれ
海鳴りが、さわがしい

海峡は、もう春の白波をたたえていました
モザイクのような潮の流れに
遠く、
アシカたちの群れる灯台の島は、にぎやかさを増して、
その鳴き声を潮風にの ....
タスケテクダサイ

テンポとは最早
言い難いほどに
ゆっくりと打ち鳴らされる
バスドラ

露悪趣味も極まった
唄うことの価値を無視するような
声帯を抑制した嗄れ声

空虚で儚く
 ....
ノヴァジェットプラズマ爆発だらけの宇宙

太陽は実は脈動変光星


百万年前に生まれた光を浴びてる

百億年前に生まれた元素と生きてる


黒点は太陽の笑くぼ多いほどよし

リ ....
鉄道都市にある高層ビルディングのてっぺんにて
皇帝ペンギンが一羽
光ったり消えたりしている。
(蛍みたいだ)
西方から見るといくぶん寂しげな東の巨人のなかで
光る皇帝ペンギンは真夜中の迷える ....
壱;

とんがったピンセットを突っ込んで
耳の中をかき回す。

きっとここは中耳であろう
そこから先はぐっと地底に落ち込んだ
炭鉱の坑道であろう筈。
へい、地球人よ、ブラジル人よ
 ....
灰色の壁にかこまれ
孤児院で八年を過ごしました
柔らかな母親の胸に抱かれた記憶もなく
暖かな暖炉の炎を見ることもなかった
人に愛されることも
家族の意味も分からず
親友を病気で亡くしてから ....
一度乗ってしまえば、後はひたすら上昇し続けるしかない鉛色の集団エレベーター、

もし君が雨に濡れたアスファルト芳しい地上に再び戻りたいと思ったのなら、

神と同胞と家族を裏切り、心変わりしてし ....
 ヒトはなんである種のコトについて、自分で失敗するまで学ばないのであろ
うか。他人の失敗は笑うクセに。
 大した事ではない。蛇口のことである。

 小学校の頃。今は亡き親父が、風呂釜のガス管を ....
{引用=
眼球の筋肉が弛緩して光を巧く捉えられない
ぼやけた視界を懸命に凝らして
壁つたいに歩いてゆけば出口に辿り着くと呟いてみる
規則性を見出そうとする心には不安があるのかな
皺を寄せた眉 ....
友人のパペットは詩人です。
有能な助手である腹話術師は、実はシャーマンです。
もちろん彼は左利き。
そして真白いシーツの手術台にいつも乗せられて
セルロイドの顎をカタカタ鳴らして話しているのが ....
空が
穏やかに弛んだ


おしゃべりなプリムラの
寄せ植えの鉢に
束の間の雨を降らせながら
君は眩しそうに微笑んだ
「は」のつく名前を持った
風の中で


時が
朗らかに ....
与えていたものが奪わざるを得なくなった時
疲れきった略奪者は晴れ空の下で力無くしなだれる

奪われたものは声高に嘆き
足並みの揃わぬ涙は花を咲かすほどでもなく
今では何を望んでいたのかもわか ....
間違えないで、空


ざくざくと刻んで煮込む白菜も
頬を薄く赤く染める風の痛みも
機械みたいにぎこちないゆびさきも
そろそろ片付けようと思っていたのに


ちらほらと芽吹いている梅の ....
塀の上で危なっかしく
好奇心の瞳で這っていた 
三才の私 

新しい家の
まっさらな床を両手で撫でた 
五才の私 

学校という未知の国へ 
鼓動を、高鳴らせていた 
7才の私 
 ....
(月を黒い種に、太陽を色彩の影のない輝きの雨にして)

ほんのりと甘い、果物の匂いがした
乾いた風が吹く緑の丘の上から
眼下に広がる果樹園を見下ろす
頭上の雲から誰かに見張られていて
けれ ....
……とある蛙さんのおすすめリスト(3008)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ありったけの花束を- 瑠王自由詩9*10-3-20
【夏】時間- 月乃助自由詩11*10-3-20
涙あふれて- 西天 龍自由詩4*10-3-20
きみは行ってしまった- 高梁サト ...自由詩8*10-3-19
ドライ- 中原 那 ...自由詩7*10-3-18
ギター- nonya携帯写真+ ...5*10-3-18
蛇の謝罪- 吉岡ペペ ...自由詩710-3-18
針刺して- 佐々宝砂自由詩9*10-3-18
メソポタミアの遺丘- 楽恵自由詩15*10-3-17
非実在青少年なんたら- 真島正人散文(批評 ...20+*10-3-17
白夜時代- 高梁サト ...自由詩13*10-3-17
転がる石のように- nonya自由詩8*10-3-16
聖橋のひと- 恋月 ぴ ...自由詩21*10-3-15
St_Patrick's_Day- 瑠王俳句2*10-3-15
- 森の猫自由詩4*10-3-15
「春想海」- 月乃助自由詩13*10-3-15
空虚で儚く猥雑でしぶといワルツ- kauz ...自由詩4*10-3-13
宇宙天気やっほー- 小池房枝俳句10*10-3-13
ペンギンの光- 楽恵自由詩1410-3-13
耳の中- salco自由詩1210-3-13
Eyre- 月乃助自由詩6*10-3-12
バードストライクの空- 楽恵自由詩9+10-3-12
どどどどどど- 大村 浩 ...散文(批評 ...9*10-3-12
乱視- 高梁サト ...自由詩13*10-3-11
腹話術師の唇- 楽恵自由詩910-3-11
はる- nonya自由詩6*10-3-11
who's_gonna_love_me_most?- 瑠王携帯写真+ ...5*10-3-11
春のてまえ- あ。自由詩10*10-3-10
走馬灯の夢_- 服部 剛自由詩310-3-9
果樹園- 楽恵自由詩1710-3-9

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