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陽の当たるところ


その建物は言いました
都会には幾つも建物があるけれど
そのなかでもぼくが一番さ

ぼくは一番大きな建物 ....
  サインはV 抱えきれない秘密を携えて歩く
頬をなでてゆく風さえ感知できずに

あの夕焼けは何だろう
燃え落ちていく太陽が近くて
僕は崩れ落ちそうだ

愛することと憎むこと
表裏一体だなんて陳腐だっ ....
裸足で
知らぬまに 遠くまできていた
虹色の汽車にのって帰ろうと想う
歩んだそこには、
軌道がしっかりのこっている
帰りは 来るときほどの苦労がないね
そんな声がする
ただ、さびしいあき ....
あした咲く朝顔は
雨の軒下でこうもり傘みたいに
とじています
あしたも雨なのかな
朝顔って、おかしな{ルビ花=ひと}だね
傘をもって
生まれてくるなんて

いちど咲いたら
もう、とじ ....
                         2011年07月31日
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 ずいぶん昔に観光旅行で訪れたことがあり、晴れていてコバルト色の湖面が美し ....
こんな日だ
薄曇りがやんわり晴れ
暑くもない、寒くもない
欠伸がよく合う昼下がり
うたた寝みたいな日曜日

乾いた目やにを払いもせず
裸足の男がリビングで
ぼんやりと窓を見ている
昨 ....
                            2011年08月04日


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そのように昔から決められている。だからそれに異を唱え ....
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小さい頃の僕は
捜している物はいつも
手の届くところにあって
幸せだった


それが一段背が伸びた頃から
少しづつ遠くなった で ....
向き合った途端、一瞬たじろいでしまった
あまりにも真っ直ぐに見つめられて
ファインダー越しに覗いた
淡いピンクの大輪


千重咲きの奥に守られている花芯は
何か語りた気に
唇をうすくほ ....
「「 牛丼の並、コールスロー付で・・・

「「 はい、A定 一つはいります


時はしらずに 十四年をかさね
昔とすこしも変わらぬ オレンジの看板

丸いスツールにすわり
空 ....
「怒」


怒れ
とりあえず怒れ

開けろ
風穴を開けろ

亀裂でもいい
そこから侵入しろ

浸透でもいい
じっとり考えながら浸透しろ

正義ではない
生活だ

 ....
夏の盛りの
透明な記憶の破片

縁側のよしずの陰の
幼すぎた沈黙

君のちっちゃい手が
大人びた仕草で
泡立つコップを
気まずさの真ん中に
ふたつ置いた

言葉の結び目が
 ....
すこし太った と
しわだらけのあなたが言う

たしかに 
しわの数はへっていないけれど
わずかに 浅くはなっている
一年ぶりに 団地にUターンしたのが良かったのか
また 
独居 ....
金があれば と言うけれど
あったらあったで目先のものに使ってしまう

時間があれば と言うけれど
あったらあったで無駄な時間も増やしてしまう

もっと自由があれば とも言うが
自由の ....
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突然の雨に読みかけの新聞を掲げ
歩き出すと
ポタポタ
新聞紙に残る雨痕は
不思議に一定方向に跳ねが伸びて
跳んで
僕は誘われて歩いて行 ....
電車の
先頭車両の
運転席の
後ろに陣取って
景色の中に
割り込むように
のびていくレールを
眺めるのが好きだった

クハ モハ クモハ サハ

駅に
着くたびに
一息入 ....
 ゆきちゃんは あさ
 かさをさし 長靴をはいて
 雨のなかの花にあいさつする
 話しかける
 おじぎをする
 おはよう さようなら
 きょうなにたべるってたずねている

 ....
たいふういっか

台風一家だと
思い込んでいた頃

台風が去った朝
通学路には
一家が遊んだあとが
残されていた
なぎ倒された空き地の草
折られた柿の枝
おしゃかになった傘
 ....
薄暗がりのはしで
懐かしさが、青白い銀河をささえている
女がふたり うずくまるように
時の欠片をひろっては、ひとつ ふたつ
蔵の闇の星空に ちいさくなげる

思い出たちは、ひととき
 ....
風が吹いている
為されるがままに立っている
貴女
は僕のことを見ていない

空は晴れている
在りのままを見ている

は貴女に語りかけることできない

凪の海
水平線を見ていると ....
水飛沫だけは一人前の
まるで推進力がないバタ足で
取り付く島を探し回る毎日

学校の水泳授業を
見学してばかりいたツケが
今頃回ってくるとは思わなかった

後輩の回遊魚達には
軽 ....
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季節はなんて早く
通り過ぎて行くのだろう
もう春だと思ったら
陽の光は力いっぱいの強さで
もう初夏のようだ


季節の風は
確 ....
あなたは善い人
選手を案じる気遣いの人
でもうるさい
うるさいです
言葉にならない地団駄と感嘆符・間投詞は
極力要らない
言葉じゃないのですから
解説者なのですから

手に汗握るの感 ....
アングラな思想に
陰雨は益々逆上し
渦巻く不条理と
液状化する倫理の狭間を
横行していく出任せの正義

快楽の行く末は
琴線に触れもせず
狂い咲く恥じらいと
計算された愛憎を武器に
 ....
目覚めると夜が転がっている アカルイミライトつくったら

つきはなれて

み、はなすときがくる






by Atelier
大便が
コシの強さを
失って
切れ痔に悩む
こともなくなる



1週間
何もしないと
いいかげん
噴火しそうだ
白いマグマが




ブラッシー
噛み付き
血ま ....
地面に
言い聞かせるように
雨が降り続く

無色の
絶え間ない呪文が
街を塗り潰す

紫陽花は
すべてを受け止めようとして
雨雲を黙読し

雨傘は
すべてを受け流そうとし ....
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何もないが降った日に


季節はもう初夏だと言うのに
空から何もないが降ってきた
何もないは初夏の街並みを埋めてしまって
僕は降り ....
……とある蛙さんのおすすめリスト(3008)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
陽の当たる場所で- beebee自由詩32*12-7-12
Petit- 阿ト理恵携帯写真+ ...6*12-7-10
風が爽やかな夕刻- kauz ...自由詩13*12-7-10
雑想- 月乃助自由詩21*12-7-9
朝の日記_2012夏- たま自由詩33*12-7-9
摩周湖- あおば自由詩10*12-7-8
日和- salco自由詩10*12-7-8
虹の色は七色- あおば自由詩11*12-7-6
想像の手を伸ばして_/_ _それは繋がって行く- beebee自由詩29*12-7-4
乙女椿- 渡 ひろ ...自由詩24*12-7-2
つづきのない山女(やまめ)の話- 月乃助自由詩10*12-7-2
刹那的発泡詩_<_2_>- nonya自由詩22*12-7-1
サイダア- nonya自由詩24*12-6-27
M_2012- たま自由詩35*12-6-25
欲するものと必要なもの- ただのみ ...自由詩22*12-6-25
雨にあるこう- beebee自由詩25*12-6-24
クハ_モハ_クモハ_サハ- nonya自由詩24*12-6-23
ダウンズタウン_is_freedom- 石川敬大自由詩17+12-6-23
台風のあとで- そらの珊 ...自由詩3012-6-20
蔵のカノン- 月乃助自由詩6*12-6-19
貴女にはもう何も語り掛けられない- kauz ...自由詩11*12-6-17
バタ足- nonya自由詩23*12-6-17
通り過ぎる春に_/_駅裏の空地で- beebee自由詩25*12-6-16
松木さん- salco自由詩6+*12-6-16
人よ一夜と洒落頭- faik自由詩15*12-6-15
目覚めると夜が転がっている- 北大路京 ...俳句15*12-6-15
過去日記- 阿ト理恵携帯写真+ ...5*12-6-10
変態短歌84- 花形新次短歌112-6-10
梅雨- nonya自由詩30*12-6-10
日本橋のイタリアンレストランで_/__2012.05.27- beebee自由詩25*12-6-8

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