真っ白な 
掃除機を
眺めては
何もせず
かといって
洗濯もせず
飯だって
宅配ピザを頼んで
そんな風に
君の
ぐうたらな一日が
過ぎてゆく

目の前の
紙くずを
ゴミ箱 ....
絵描きの家には絵筆が数えきれないほどあった
太さが様々な絵筆が ところ狭しと並んでいた
絵描きは嘘をついていた
彼は絵描きではなかった


どこかに球体があった
それはそれは丸かった
 ....
 猫のようなKといると
 ぼくの言葉の文脈は乱れふあんな小波が打ちよせてきて
 とても平叙文ではいられなかった

 煎じつめれば
 煎じつめなくても
 Kは妻で
 Kは猫だっ ....
午後 4時44分

見上げると
東の高く

薄い青空に
少し欠けた

白い月が
浮かんでいた

立春もとうに過ぎたのに
しばらく
引きこもっていた

たまっていた
所用 ....
うすあかりの光りがまだら模様をえがく夜
わたしは、私を忘れる




「風が出てきたみたいだ。梢の影が踊っている。
 ここには、街灯はないのだから…」

「月明かりね。風音が変わった ....
27で父を亡くした

あのとき
あたしは
もぬけのからになった

数ヶ月
母と暮らした

父の大きさを
影響を
思い知った

もう
何十星霜も
たっているのに

未だ ....
いくつめかの丘の上で
目から流れ落ちる汗を拭った
いったい誰のための汗なのか
そんなもので救われようと思ってる
自分がちゃんちゃら可笑しいよ

勾配の緩やかな所を
選んで登ってきたは ....
なんども抱き合っているはずなのに

抱き合うと

懐かしくなるのはなぜだろう

清いものはふつうつめたいものであるはずなのに

抱き合うと

清らかであたたかな気持ちになれるのはな ....
凍ったまま
凍ったままで
夏を待て
降りたシャッターの前に
右手をかざし
瞑目の、水晶の立像となって

冬はお前を追憶の塔にした
透明なお前の体を通して
青い青い海原が見える
光の ....
私がよく行くインポート専門のブティックがある。
ショップ名は「armoire caprice」
(アーモワール・カプリス)
もしかしたら御記憶の方もいらっしゃるかもしれないが、
以前この現代詩 ....
楽しいことがあると
「こんなことながくは続かないんだ」と
戒めのために
開くペラペラの表紙
集合写真のわたくしは
右上の丸のなか

人並みの生き方を
望んでいるけれど
なぜだか
い ....
行為がうつくしい

おんなじ感情がうつくしい

もっとあまえたい

おんなみたいに愛されたい


ちんちんが硬くなる

ちくびを見つめる

恋人のちくびにむしゃぶりつく

 ....
コツコツと先を急ぐ女のひと
両かかととも赤く腫れあがっていて何だか痛々しい

足に合わない靴だったのかな

駅前広場は折からの霙混じりで
軒際で立ち止まっては、いちいち傘を開くのも鬱陶しく ....
気がつくと

インスタントラーメンを食べている

雪で 食材が底をついた 
 はい ラーメン

昼食 何にしよう 
 はい ラーメン

ちょっと 小腹が空いた 
 はい ラーメン ....
引きなさい

少しは
引くことを
覚えなさい

愛しい人から

 しつこいよ

なんて

最低
最悪の
オンナだから

引きなさい

いい加減
引くことを
覚え ....
てがたは朝には消えていた

ちいさなおおきなお尻には

夕日の手のひらが浮いていた

それが一眠りしただけで

おんなのからだから消えうせていた


てがたはだから愛ではなかった

愛ならば

もっと ....
この世でいい思いをしてもらいたい

この世で積んだあなたの徳

その果をこの世で味わってもらいたい

たとえ味わえなくっても

あなたには味わってもらいたいのだ

物質も心も性質は空なのかも知れない
 ....
珈琲が好きなひとは多い

煙草やスポーツ新聞がなくてもスタバは満席だ

珈琲の匂いに包まれるのが心地いい

森のなかをゆく昂揚とおんなじだ

このことはいったい

宇宙のなんのもの ....
傷ついた身体を引きずりながら

女達は歩いている。

時が過ぎ、いつかは存在すらも

見知らぬ人々の波に、埋もれて行くのだろう。。。

百年先も/千年先も

残るモノはあるのだろう ....
一休寺

小豆の海に浮かぶ雲

枯山水に広がる甘味
薄暗い蛍光灯の下
酌み交わされる連夜
求める度に沈んでいくアルミ缶の蓋の底は
小さな深い闇

時折、
淡い春風が吹いても
そこだけが時が止まっている
空の缶と空のグラス
窓越 ....
しっかりと背筋の伸びた
背中を想い出す

負けず嫌いで前のめりな
背中を想い出す

スーツの ジャンパーの
似合わないポロシャツの
背中を想い出す

ブレない 振り向かない
 ....
 ゆうべはねむれないまま舟を漕いだ
 ねむれないまま舟を操り蘆を払って湖沼をすすんだ

 朦朧とねむれないままもとの舟着場にもどる
 と、先がみえない霧のなかを漂流していたことがわ ....
            110211




逆上がり
冷たい夏の
夾竹桃
今日は雪だ!
子供たちは喜んでいる
大人達は渋い顔
老人どもは諦めて
猫の炬燵を用意する
第2国道 ....
怒りよ
悔しさよ

あたしの中に
ぐすぐすとくすぶっている
未開なるチカラに
火を点けよ

生まれたときからそうだった

双子は片割れと
比較される
両親の愛を
奪い合う
 ....
ずっと抱え込んでいた
薔薇の香りの生ごみを
思い切って 捨てましょうや
上空の毛細血管が 
寒いよって 痺れてて
まだまだ痛々しいけれど


見えない未来に 泣いたっていい ....
{引用=
氷解する
ゆるやかな原理
欲求にも
愛という仮説を立ててみる
、と
広がってゆく
小さな波紋
私は岸辺から素足を引いて
身をかたくする

むきだしの音
やさしい情動の ....
るん

光が
さえずってる

北風に耐える
常緑樹の
尖った指先の上で

るん

光が
うわずってる

北風を壊す
自転車の
忙しないスポークの間で

るん
 ....
こどもたちと
お母さんは
羽を伸ばして
ゆったりと幸せな気分で
一日を過ごしている

その姿は
昨日までとは
明らかに違う一家団欒
あなたが
この指の届かないところにいるから

 ....
ここには海がないのです
人をあざける海鳥たちの鳴き声のかわりに
杉森をこごえさす雪の白さが
躊躇いもせずに町をみたしている

知らないもの同士が連れ添うような
紅茶のカップを二つ温めながら ....
……とある蛙さんのおすすめリスト(3008)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひどい一日- 花形新次自由詩8*11-2-20
絵描きと球体の話- 相田 九 ...自由詩1311-2-19
横須賀の港でぼくは猫にうんざりしていた- 石川敬大自由詩17*11-2-19
白い月- 森の猫自由詩16*11-2-19
肌あわせ- 月乃助自由詩15*11-2-17
父の影- 森の猫自由詩6*11-2-16
丘を越えて- nonya自由詩10*11-2-16
たましいの調べ- 吉岡ペペ ...自由詩311-2-16
雪夜の試み- salco自由詩5*11-2-15
クローゼットの秘密- 渡 ひろ ...自由詩16*11-2-15
集合写真- 花形新次自由詩6*11-2-15
ちくび- 吉岡ペペ ...自由詩311-2-15
雨音のひと- 恋月 ぴ ...自由詩21*11-2-14
コイケさんに、なった気分- 森の猫自由詩11*11-2-14
引く- 森の猫自由詩6*11-2-13
夕日の手のひら- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...411-2-13
宇宙の意思- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-2-12
珈琲の匂い- 吉岡ペペ ...自由詩5+11-2-12
慟哭- 梓ゆい自由詩411-2-12
平安ブルー_31__一休寺- 北大路京 ...短歌4*11-2-12
『早春の夕』- あおい満 ...自由詩5*11-2-12
背中- nonya自由詩16*11-2-11
舟を漕ぎおわって陸地にたつと- 石川敬大自由詩18*11-2-11
さかあがり- あおば自由詩7*11-2-11
怒りよ!- 森の猫自由詩5*11-2-11
『決別のとき』- 座一自由詩611-2-11
こい- 高梁サト ...自由詩9*11-2-9
るん- nonya自由詩14*11-2-8
お父さん- 花形新次自由詩6*11-2-8
水仙の惑い- 月乃助自由詩23*11-2-8

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