すこしのあいだ
きづくことが、ありませんでした
きみのはだをみせる背のひろがりが、しろく
光をはじく海になった朝 ∞
おいかけてくるような
日常という記憶をぬけだした陽の
さざ波ばかりがき ....
慰めの言葉をかき集めるつもりの帰省で
何のことはない
旧い友人たちを精一杯なぐさめる酒を飲んだ
思えば卒業をきっかけに
故郷を彼らに押し付けて
都会へ来た俺はまだ幸せものだったのかもしれない ....
数千億の水の龍が
大地に嫁ぐ音で
安らかに{ルビ微睡=まどろ}む
頭蓋の裏窓から眺めるよ
天よりただその為に落ちる
水の龍達よ
すまない
君らを救えないが
私は救われた

頭蓋の裏 ....
声が聴こえる

笛のように震えている

それは孤独の笛だ

うつろな瞳孔が

ぎゅっぎゅっ動いている

哀しみが踊る

孤独を見つめていた

雑踏の風の中で少女を買った
堕ちていくのは

時計の針かはたまた

砂時計の砂か

どちらにせよ結果は同じ

両方時を刻む魔法器具

君の小さな手の平を

繋いでふさいでもいいですか?

曖昧な返事は ....
煙草を一本、灰にするあいだ

曇りの夜空、見上げているのは

この道で自分がしでかしたことへの

悔いと純情を見つめるためなのだ


風のうわさ、本当にあるんだな

秋の雨はどこ ....
窓の遠くでコスモスが揺れざわめいている
君はそこへ行きたいと云う

行くがいい 君になら似合うだろう
あの優しい色あいも それを揺らす風も
すべてを照らす初秋のあかるい陽射しも

僕はこ ....
「あなたたちは鵜飼の鵜だ。
もしくは、
温かい食べ物にラップをして出来た、
内側の水滴だ。

私達が発する言葉を思いを、
ただはね返すだけ。
やる気が見られない。

 ....
曇天に各自の太陽 腹の中


新兵は三日月に鍛えられる


彼は愛だろう この昼この夜に
何をもとめているのですか
住まう屋敷は、祝福の
それでいて、囲いのなかでしか息のつけぬ
囚われの日々なのです
渡された鍵で開ける 日付さながら順番の
カレンダーの四角く区切られた部屋たち ....
「秋の夜は果てしなく長いのだから」と
あなたは言って
舳先の行く手を確かめながらゆっくりと櫂をこぐ

  おとこのひとに体を許す

例え今夜がはじめてではないにしても
月明かりは艶かしく ....
感性は年齢に捕われない。あくまでも自由だ。そんな当たり前のことを
あらためて認識させられる、そんな印象を持った。
あとがきには「八十四回目の春を迎えて」と記されている。勿論、高齢
に達っしている ....
秋から冬へ
ひからびる
どうかその前に
その手でつかまえて
かたい毛布にくるまった
ラッカセイのなかに
すべてのときをつめて
ねむるわたしも入れて

({ルビ落花星=ピーナッツ}から ....
もうすぐ暗闇の端っこが
綻び始めるから
似たり寄ったりの一日が
また発芽するよ
ここで街が目映く
反転するのを待とう
たぶん大丈夫
取り残されることはないから

もうすぐ緩やかな ....
朝露の滴る草むらに横たわり
私の身体はがらんどうなのに
脈を打っていた
温もりもわからず

コロンカラン コロンカラン

流した涙は
冷たい石のような音を立てて
深い井戸に落ちた
 ....
雷鳴が声うしなうほど合一し


翼なんぞ削ぎ落とし作業する


銀河のカケラを食べてみる
この美しい風景も
友人の笑顔も
何気ない日々も
記憶という泉の中で
いつしか
セピア色に滲んでいくのだろうか……
「カタクチイワシを一言で言い表すのは難しい」
爺さんがそんなことを縁側で呟いていたので

爺さんに聞こえるよう
「ニシン」
と呟いて宿題をするために部屋に戻った

部屋の勉強机は窓の手前 ....
置き去りにされた
残骸の片方だけ残る後輪に
硬質ゴムの黒いよごれは、
動くことのない平衡を失ったもうひとつを捜してた
均等に働く両足の仕事のようにもとめあう
互いを見ることもなく、罵り合 ....
棒人間は今日も黒い涙を流す

言葉よりも大きな気持を

整理整頓する

嘘っぱちな深夜通販番組を

薄目で見ては誉め称える

貴方は死刑と言われたけれど

そんな証拠は何処にも ....
のぼるのタイヘン
くだるのラクチン
ジンセイなんてそんなもんだよね

見せるのタイヘン
隠すのラクチン
キモチなんてそんなもんだよね

覚えるのタイヘン
忘れるのラクチン
キオクな ....
それがコスモスだと気づくまでに
少し時間が必要だった
黄金色と言えばそれまでだけど
一番君にふさわしくない色

去り行く夏を心から惜しみたいから
毅然とした秋の気配に少しでも抗いたいから
 ....
 
 
不安な気持ちでたまらない、と
夜、入院している父から電話があったので
病院まで行く
今日はリハビリ頑張りすぎて疲れちゃったんだね
そう言って落ち着くまで父の頭を撫でる

その帰 ....
たちのぼる炎も踊る こよい
生けるものたちは、みな □
豊饒のよろこびにみちあふれている ※
誰もが 誰であるかを忘れ 
みだれつどい  ●#л★дб
星に興じるすがたは、廉恥をすてる
 ....
I がない一日でした
アイがない一日でした
自分が留守な一日でした
ただ流されていくばかりでした
土左衛門なのでした

いくつもの橋の下をくぐり
今更ながら橋の憂鬱を知り
壊れたが ....
うちから少し歩いたところに住宅街があった
大通りから出る七本の細い道で構成されており
それぞれの道には一号通りから七号通りまで
安直な名前が付けられていた


小学校に上がって通い始めた書 ....
四ツ葉のクローバーの出現は
一万分の一の確率らしいね

あなたと巡り出逢えたことは
それ以上の確率だろうけど

手にした瞬間の幸せの確信は
過去の三ツ葉と違ったからね

僕らが生み出 ....
遠くばかり見てるね。

秋の夜空はとても澄んでいて
僕の焦点の合わない目でも
うっすらと星が見える

遠くばかり見て歩いてたら
石に蹴つまづいた
気付くと
隣にいたはずの君がいなかっ ....
バスが過ぎる
その排気ガスの匂いが薄まると
またキンモクセイの香が戻ってきた

田畑が刈られるのを待っている
風がやむと時間がとまっている

ひかりが雲が空をぼかしている
建物の優しい ....
晴天に支えられた計画がある


秋の涼しさを楽しめた自分


常緑樹 枯野はテカテカ燃えている
……とある蛙さんのおすすめリスト(3008)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
scone/レシピー付き- 月乃助自由詩6*09-9-30
帰省- 西天 龍自由詩10*09-9-30
水の龍の嫁ぐ音- 瑠王自由詩6*09-9-30
孤独の笛- 吉岡ペペ ...自由詩209-9-29
未来が見えた○- こめ自由詩1309-9-29
秋の雨はどこ- 吉岡ペペ ...自由詩709-9-29
COSMOS- 塔野夏子自由詩5*09-9-29
- ミツバチ自由詩4*09-9-29
三日月- アハウ俳句7*09-9-29
「青髭」- 月乃助自由詩4*09-9-29
めぐり会うひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*09-9-28
詩集_『見ることから』_進_一男- 渡 ひろ ...散文(批評 ...4*09-9-28
わたしのねがい- 唐草フウ自由詩3*09-9-28
Twilight_Kawataredoki- nonya自由詩7*09-9-28
Eve- within自由詩19*09-9-27
雑詠- アハウ俳句309-9-27
セピア色- ミツバチ自由詩3+*09-9-27
カタクチイワシと仔猫たち- 相田 九 ...自由詩709-9-27
「秋のわかれる」- 月乃助自由詩5*09-9-27
棒人間は今日も黒い涙を流す- こめ自由詩1109-9-27
たいへんよくできました- 葛西曹達自由詩109-9-26
キバナコスモス- 西天 龍自由詩4*09-9-26
ブランコ- たもつ自由詩3509-9-26
「収穫祭の夜」- 月乃助自由詩6*09-9-26
愛がない一日- nonya自由詩14*09-9-25
いちご通りの話をしよう- あ。自由詩15*09-9-25
幸福の連鎖、願って- 邦秋自由詩6*09-9-25
かすむ星々- within自由詩10*09-9-25
秋がゆく- 吉岡ペペ ...自由詩609-9-25
晴天に恵まれて- アハウ俳句3*09-9-25

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