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なまはげは
どこからきたのか
うみのむこうから
やってきた
ふるさとすてて
やってきた
わるいこはいないかと
ふるさとを
そまつにするこは
いないかと
....
葬式に出るために
首周りを測ってる
ワイシャツの
サイズがわからなくなったのだ
店員さんも
わからなくなったのか
ありもしない数値をおしえてくれる
あなたのサイズはありま ....
朝めざめると
あなたは哀しい
人の形をしていた
毎朝きまって
そうなのだとしても
本当のことは
けっして言わなかった
言葉にできないことや
したくないことを
たく ....
あめがふると
くさがはえるのだと
こどもがおしえてくれた
わすれていただけなのだ
やくにたたないと
しってから
おとなになるために
すててきた
わたしとこどもを
....
休日の午後
息子と散歩した
飛行機を空に見つけて
あんなに飛んで
どこまで行くんだろう
と息子が言った
西の空を見ては
あそこに夕方みたいなのがあるよ
と僕に教えてくれた
....
きらきらと
光が降りている
あれは神さまが
写真を撮っているのだ
という話を
君としたかもしれない
木漏れ日の下で
あの日僕らは
どんな生き物の姿で
....
今日は晴れたので
君と散歩に行く
君は摂氏三度
手をつなぐと
昨日よりもあたたかい
こうしてるうちにも
春が近づいている
なるべくそのことには触れないように
君の手を握 ....
ちょい悪オヤジがホテルに泊まった
何かの手違いだった
手違いだったはずなのに
彼はホテルの一室で
快適な時間を過ごしていた
ノックする音がして
ドアを開けた
ボーイだった ....
アメリカを好んだ
わたしから
アメリカを除くと
わたしだけが残った
アメリカが
わたしなのではなかった
フロリダも
シスコも
ロスも
わたしが好む何かではなくて
それは ....
この季節になると思い出します
行きも帰りもバスでした
山奥の芋煮会場に着くと
澄んだ風が吹いていました
肌が乾いてなつかしい気がしました
網目になった体を
すうすう吹き抜けてい ....
落書きが欲しくて
お金を渡すと
気軽に売ってくれた
壁のような人が
また何かを遮るため
無表情のまま立っている
それを見ている
人のような壁が
落書きの中にいた
壁のよ ....
土曜の朝から
日曜の夕方まで仕事をして
家に帰ると
妻と息子が家の前で
途方に暮れて立っていた
買い物に行こうとして
鍵をかけて抜いていたら
鍵が折れてしまったのだと言う ....
メモらないと
覚えられない
言葉がある
メモっても
覚えられなくて
見直すたびに
ぼんやりしてしまう
詩人になればよかったのに
その人の仕事だけが
いつまでも ....
鞄と間違えて
父さんが
枕をかかえて会社に行く
目を閉じたまま
夢を見てるんだろう
父さんは
目を閉じたまま電車に乗り
目を閉じたまま
タイムカードを押す
目を閉じた ....
今年もまた
団扇の群れが
空を渡ってやってくる
地上では
とぼとぼと
室外機が歩いてる
生ぬるい息を漏らし
家々を訪ねてる
血のつながりや友情
愛よりも大切な
絆の ....
縁日で
祖母が買ってくれた
空色の風船が
手のひらを
するりと抜けて
空高く舞い上がっていった
東の空へ流れていく
風ははるか上空
西から東へ吹いている
お日様と ....
……とある蛙さんの小川 葉さんおすすめリスト
(16)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
なまはげ
-
小川 葉
自由詩
5
11-11-10
葬式
-
小川 葉
自由詩
2
10-9-30
さよなら二十世紀
-
小川 葉
自由詩
17
10-7-14
雑草
-
小川 葉
自由詩
17+
10-6-5
親子
-
小川 葉
自由詩
7
10-6-1
木漏れ日カメラ
-
小川 葉
自由詩
14*
10-5-26
雪だるま
-
小川 葉
自由詩
5
10-2-8
ホテル・リグレット
-
小川 葉
自由詩
3*
10-1-15
リアルテーマパーク
-
小川 葉
自由詩
6
09-11-11
いきかえり
-
小川 葉
自由詩
11
09-9-19
かべ
-
小川 葉
自由詩
8*
09-9-5
愛鍵
-
小川 葉
自由詩
7
09-8-11
詩言葉
-
小川 葉
自由詩
2
09-7-18
父さんの夢
-
小川 葉
自由詩
8
09-7-17
夏群像
-
小川 葉
自由詩
3
09-7-16
空色の風船
-
小川 葉
自由詩
4
09-7-2
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