おれは酎ハイ

ふたりは生中

途中下車して駅前の

会社の帰りやきとり屋


仕事の話

お互いの主張

多少気まずくなる話

家族の話

時計を見ると

もう ....
どうしてあなたはいつの日も
そんな前向きでいられるの?

「間違いない」とか「確実だ」とか
そんなに断言できちゃうの?


見て聞かされる側はいつも
思う以上に冷めた瞳(め)で

 ....
東口改札から
身を投げた二人は
人知れず裏通りを流されて
ライオン像の視界を
斜めに掠めつつ
川底の止り木に引っかかった

三丁目交差点に
打ち上げられた二人は
これ見よがしにじ ....
{引用=

願いながら、息つぎあがっていく

街をみおろす丘がある

樫の木は、そそり立つそこで、
長いときを枝にのばしながら
すこしもためらいをみせぬ
自然とよぶ惰性などでない意志 ....
樹木のふりしたブロンズの支柱から
つり下げられた
仄かな風にそよそよと揺れるシルク

柔らかすぎる壁の中に
たたずむものは何だろう

揺れるシルクの隙間から
薄茶けた蝋のような
立体 ....
きっかけなんてないままに
特別な理由には目もくれず
ただ夢中で積み上げていく
行けるところまで行ってみよう、と


そんな毎日が楽しみでした


円柱形の白いもの
どこで拾ってきた ....
モンスター
現る

怖くはない

ひたひたと
近づいて来る

私は逃げない

握手を
求められ

おそるおそる
右手を出すと

モンスターが
躍った
学生の頃 日本はバブルの全盛で
就職できないなんて考えもしなかったよ
授業も出ないでバイトして、飛行機チケットを買ったのさ
バックパックかついで、足の向くまま気の向くままに
羽の扇ふりながら、 ....
雨 降り始めの音 聞き洩らさず


寝室で眠っている犀を起こさぬように


音楽がそう聴こえたら大人だろ
ここにいれば安全なのです
ここを出なくても 生きていける
そう、それならば…

違うのです
知っているのですから、外界の情報は、
過多になりすぎるほどに 手に余るほどに
だったら ....
女を助手席から蹴り出して

さよならをした帰り道

青灰いろが焦げています

秋夜のむこうに燈るのです


燃えたのです

赤いパンティーが棄てられて

ペニスをくわえて貴女 ....
内耳のような誘導路をすり抜けた時
滲んだ涙は悲しいせいじゃない
出口はずっと前から知っていた
いつも見えないふりをしていただけだから

背筋のような滑走路を走り出した時
浮かんだ笑みは ....
幸せの疑似体験をした翌朝
依然として闘病生活の真っ只中で
生理的欲求をめいいっぱいに吐き出した
軽い貧血に対して冷静な自分を
少しばかり嫌になる


嫌いなものを嫌いと言えて
好きなも ....
おまえは信じないのかい?
見上げれば、オウクがたずねていた
答えかえせずに、空から煉瓦の雨がふってきそうで
恐ろしく、そいつの堅固そうな樹の下に入ったままだった
ひとりと一本の目の前を ....
            090927



三味線の爪弾く音が
かすかに聞こえてくる
母様が弾いているのだろう
母様が家を出たら
教えてくれる人が居なくなるので
母様が家にいる間 ....
急に思いついて
駆け抜けていくコトバを
つかまえようとすると
創作意欲は消える

真っ暗闇の中
ポッと浮かんで消える
使ったのは魂じゃなくて
ブドウ糖とアミノ酸

ある時は力強く
 ....
{引用=

*



どの色も気に入らないの。欲しいのは唇をかむ痛みの赤さ


きつね花、天秤にして恋人のふるえる声を謀りにかける


しろはくろ、くろはしろからあ ....
ぼくが通った予備校にはテニスコートがあった
ぼくは予備校の仲間たちとテニスに没頭した
二十年まえの話だ

ぼくらの他に
テニスコートを使用する予備校生はいなかった
ぼくらの異様な熱気に
 ....
新月に偵察機に乗る


北の軍隊 広場で一糸乱れぬ行進


月 作戦に呑み込まれても 我に希望
すこしのあいだ
きづくことが、ありませんでした
きみのはだをみせる背のひろがりが、しろく
光をはじく海になった朝 ∞
おいかけてくるような
日常という記憶をぬけだした陽の
さざ波ばかりがき ....
慰めの言葉をかき集めるつもりの帰省で
何のことはない
旧い友人たちを精一杯なぐさめる酒を飲んだ
思えば卒業をきっかけに
故郷を彼らに押し付けて
都会へ来た俺はまだ幸せものだったのかもしれない ....
数千億の水の龍が
大地に嫁ぐ音で
安らかに{ルビ微睡=まどろ}む
頭蓋の裏窓から眺めるよ
天よりただその為に落ちる
水の龍達よ
すまない
君らを救えないが
私は救われた

頭蓋の裏 ....
声が聴こえる

笛のように震えている

それは孤独の笛だ

うつろな瞳孔が

ぎゅっぎゅっ動いている

哀しみが踊る

孤独を見つめていた

雑踏の風の中で少女を買った
堕ちていくのは

時計の針かはたまた

砂時計の砂か

どちらにせよ結果は同じ

両方時を刻む魔法器具

君の小さな手の平を

繋いでふさいでもいいですか?

曖昧な返事は ....
煙草を一本、灰にするあいだ

曇りの夜空、見上げているのは

この道で自分がしでかしたことへの

悔いと純情を見つめるためなのだ


風のうわさ、本当にあるんだな

秋の雨はどこ ....
窓の遠くでコスモスが揺れざわめいている
君はそこへ行きたいと云う

行くがいい 君になら似合うだろう
あの優しい色あいも それを揺らす風も
すべてを照らす初秋のあかるい陽射しも

僕はこ ....
「あなたたちは鵜飼の鵜だ。
もしくは、
温かい食べ物にラップをして出来た、
内側の水滴だ。

私達が発する言葉を思いを、
ただはね返すだけ。
やる気が見られない。

 ....
曇天に各自の太陽 腹の中


新兵は三日月に鍛えられる


彼は愛だろう この昼この夜に
何をもとめているのですか
住まう屋敷は、祝福の
それでいて、囲いのなかでしか息のつけぬ
囚われの日々なのです
渡された鍵で開ける 日付さながら順番の
カレンダーの四角く区切られた部屋たち ....
「秋の夜は果てしなく長いのだから」と
あなたは言って
舳先の行く手を確かめながらゆっくりと櫂をこぐ

  おとこのひとに体を許す

例え今夜がはじめてではないにしても
月明かりは艶かしく ....
……とある蛙さんのおすすめリスト(2997)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おれは酎ハイ- 吉岡ペペ ...自由詩7*09-10-3
ホウソウ_(哀愁ポジティブ)- 邦秋自由詩1*09-10-3
新宿追分恋之道行- nonya自由詩7*09-10-3
October_hill/神無月- 月乃助自由詩6*09-10-3
不可侵領域- kauz ...自由詩5*09-10-2
積木崩し- 中原 那 ...自由詩9*09-10-2
モンスター- 未完自由詩2*09-10-2
ごめん- リーフレ ...自由詩4*09-10-2
雨の部屋で- アハウ俳句609-10-2
well/井戸- 月乃助自由詩7*09-10-2
秋夜のむこう- 吉岡ペペ ...自由詩509-10-1
離陸- nonya自由詩8*09-10-1
慢性夢疾患- 中原 那 ...自由詩7*09-10-1
「優しいいばしょ」- 月乃助自由詩7*09-10-1
とあるアジアンカフェからの招待状- あおば自由詩11*09-9-30
キーワード- 葛西曹達自由詩209-9-30
紅色- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...17+*09-9-30
予備校のテニスコート- 吉岡ペペ ...自由詩709-9-30
盗まれた月- アハウ俳句3*09-9-30
scone/レシピー付き- 月乃助自由詩6*09-9-30
帰省- 西天 龍自由詩10*09-9-30
水の龍の嫁ぐ音- 瑠王自由詩6*09-9-30
孤独の笛- 吉岡ペペ ...自由詩209-9-29
未来が見えた○- こめ自由詩1309-9-29
秋の雨はどこ- 吉岡ペペ ...自由詩709-9-29
COSMOS- 塔野夏子自由詩5*09-9-29
- ミツバチ自由詩4*09-9-29
三日月- アハウ俳句7*09-9-29
「青髭」- 月乃助自由詩4*09-9-29
めぐり会うひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*09-9-28

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100