化粧落として見知らぬ人に化けた女房を口説く夜 恋の病と連投続き悪霊憑依でかたおもい それはあなたの不在より

戻ってくる沈黙が

のしかかるあいだ

かくも連ねて

欲望のあいうえおの全貌から
「ん」でふんばってる「人」よ

みえる領域に

何云うつもりないなんて
何云 ....
{引用=
春は、阿修羅の使い
むごたらしく やすらかな眠りをさまたげる



         *


 誰もが
ぬくもりの休息の時に、永遠をしらず
蠢きだす
 

 けし ....
夜に積み上げられた箱階段が
複製を繰り返す(発芽)
その上を
じゃばらの形に折れ曲がりながら
わたしの影が長く伸びつつ登っていく
星々が裏声でささやきあっている(給水)

そうやって
 ....
移ろいにつき従うなら
時ではなく
私は風について行こう
それはいつも流れており
地上を巡り行くから
私は世界を旅するだろう
決して行き着く事なく旅するだろう
過去を嘆く事もなく
未来に ....
暗闇の中
階段を下っていく

下ろした足の先に
段があるのかさえ分からず
感覚だけを頼りに
下りていく

不安とか覚悟とか
感情は全て封印して
淡々と機械のように
一定の下げ幅一 ....
重箱のすみをつまむような性格なのですが、どうでしょうかって云われ、わたしは重箱のあかをおとすような性格ですって、云いかえしましたら、あなた、第七官界ですねって笑いました

わたしは恋はじめたばかり ....
 生きる


乾いた空の木の枝は
去年と同じ姿をしている
彼らは信じて疑わない
この冬が
やがて春になることを

人はどうして姿かたちを変えるのだろうか
老いることは人も木も同じは ....
月が紅くなったので
酒がすっかり不味くなり
呑み屋はどこも缶コロリ
夜目裏新聞そのよにあります
月が紅くなったので
白のノラ猫いなくなり
ひん剥き出された肉のよだ
白鳥アヒルも見なくなり ....
             130302



弾けてるコーラの瓶が
熱すぎて溶けかかった
プラ板の上へと涙を流す
腹立ち紛れに壊されたと
へたな芝居も終わると
砕け散るバイオリ ....
{引用=
風のなか
春を{ルビ期=ご}す
ヴァイオリンの音が澄みわたる

重い冬の(に)
戸をおおきく 開けひろげ
はしり出す
雪が 光がはねるそのただなかへ

空はなまり色を置き ....
むかしむかしある所に
哀れなおんながありました
たいへん貧しく生まれたので
おんなは
人に何かをもらうことしか
考えませんでした
自分は哀れな身の上なので
情けをかけてもらうという心得で ....
 気難しい顔で、本を読んでいた
 犬が
 ニッと笑った。
  ――それには訳がある。

 犬の気難しさより
 笑いの
 その意味の落差のほうが
 カクッと おもしろかったのであり
 ....
少しく眠っていた
ワインのほこりをはらうように
表紙もはがれはじめた 
古ぼけた詩集を手にすれば,

あの時
あたしの詩集は、
日常という単語ばかりで 
充たされていた

 ....
雪に埋もれたまま青く影を落とし
家々は俯き黙祷する
気まぐれにも陽が歩み寄れば
眩い反射が盲目への道標

抱擁されるまま

冷え切った頬が温もり
辺りに耳が開かれるころ
頭の後方 梢 ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=269388 思考散歩−サル学から/こひもともひこ
http://po-m.com/forum/pointview.php ....
 
過去にとらわれた方は、遠い目をしてはります

未来にとらわれた方も、遠い目をしてはります


そして現在にとらわれた方は、白昼夢をみてはります




 
親はいないのか
捨てられたのか
たかいのか
ふかいのか
風がきつい
まぶしい
今日の空
ひとのかたちで
風に捨てられて
おまえは
なんていう名の雲か
太郎か、次郎か
花子か、雪 ....
0次元

面積を持たない点は哀しくて
あられのようにパラパラと降りそそぐだろう
なんのうえに

1次元

線虫となった哀しみはのたうちまわって
それでも面積を持てない

2次元
 ....
{引用=
 龍は問うた
 ことばではなく
 ことばにならないことばで
 胸の暗がりで蹲るあらぶるものに
 なぜ
 龍の子は
 ひとを殺めたのかと

 水晶に映される
 流血の惨劇は ....
                隣り合う湿ったカケラ

                やせこけた舌でふさいだ

                = = = 

    ....
その夜半、電話が鳴った
冴え冴えとした月光の前庭を
一本の意図が貫いた時
女は不快な胃もたれの中で横たわり
じっと目を開けたまま
太陽の午後と雑踏の音楽を想っていた

女は喪服にアイロン ....
粉のような雪がふりだした

ながめるだけの 白い景色は、
確実なうつくしさと 堅実な
冷たさがある


雪はもう 私の部屋のなかにも
積もり始める
だから
私は、
青い柄のスコッ ....
            130209


故旧忘れざるべからず
否定の連続の警告を無視する
微小粒子状物質の危険性に気付いた
利口な猿は笊の目をすり抜けてしまうから
もっと細かく編まねば ....
男は毛まで立っている
口の周囲を
まるで鉱物よろしく皮膚を押し上げて伸び
 (しかしありがたい事に
  神はそれを顔下半分のみに留めて下さった)
陽に透け腕を覆っている
何と安物の古毛布の ....
 しぬなんておもいもしなかった
 ひとが
 海をみていた
 くっきりカゲを増した
 夕映えの
 不知火干潟で
 たぶん夢中で
 ファインダーをのぞいていたにちがいない
 もえのこる ....
僕たちはなんのためにボブ ディランを
きいてきたのだろう

少なくともこのユダヤ人の歌は
娯楽ではない

でもトークブルースとしては
とても素敵だ

NHKで放映されたドノバンやジョ ....
{引用=現代狂言}
般若(シテ)、男


男   母上様、母上様。

般若  なに用。

男   それがしの願いをお聞き下さいますか。

般若  事と次第による。

男   薄 ....
折れない筈の
芯の上に立ち
折れない筈の
心の平衡感覚を保つ
泰然自若の筈の
聴衆が

右へ左へと
弥次郎兵衛に誘われて
激しく揺れる

鳩が
似合わない声で
咽び泣く

 ....
……とある蛙さんのおすすめリスト(3008)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
化粧落として見知らぬ人に化けた女房を口説く夜【都々逸】- 北大路京 ...伝統定型各 ...4+*13-3-12
かたおもい【都々逸】- 北大路京 ...伝統定型各 ...4+13-3-12
「ん」まで踏んばった「人」へ - 阿ト理恵自由詩13*13-3-11
眠れる森の- 月乃助自由詩613-3-11
夜の箱階段- そらの珊 ...自由詩22*13-3-7
慰藉- salco自由詩11*13-3-6
階段を下る暗闇の中- kauz ...自由詩6*13-3-5
第七官界彷徨 - 阿ト理恵自由詩10*13-3-4
北の亡者/Again_2013如月- たま自由詩29*13-3-4
色変期(しきへんき)- salco自由詩5*13-3-3
コーラの泡が弾けてる- あおば自由詩5*13-3-3
the_spring_in_Tchaikovsky_viol ...- 月乃助自由詩6*13-3-1
砂をんな- salco自由詩18*13-2-26
本のチカラ- 石川敬大自由詩14*13-2-26
ありふれた十一通の手紙_‐4‐- 月乃助自由詩8*13-2-25
永久の瞬- ただのみ ...自由詩27+*13-2-24
(仮)ピグミーチンパンジーの〝現代詩〝_1- 散文(批評 ...4+*13-2-24
とらわれた方- 殿上 童自由詩22*13-2-24
雲の子- たま自由詩40*13-2-24
次元の詩- 梅昆布茶自由詩24*13-2-23
神の前で- 石川敬大自由詩813-2-20
うさぎの星- 北大路京 ...自由詩613-2-19
喪服- salco自由詩10*13-2-18
ポトフ- 月乃助自由詩9*13-2-18
石碑- あおば自由詩5*13-2-9
毛と肉について- salco自由詩7*13-2-6
さいごの一枚- 石川敬大自由詩17*13-2-6
ボブ・ディランの肖像- 梅昆布茶自由詩23*13-2-3
鬼灯- salco自由詩10*13-1-31
掌の上の弥次郎兵衛と壊れた鳩時計- subaru★自由詩18*13-1-29

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