子供達がてをふりながらさってゆく
老いた道化師は泣いた

彼らはもうサーカスを振り向かない
ガランとしたテントだけが残される

1918年の秋はからっぽだった
1928年には不安が流 ....
 冬の枝
 
 モズの一羽の

 声のあり

 鋭く響く

 空気を破り



 彼が梅の先端の

 鋭さに

 食う事も無く刺した

 蛙

 あわれあわれと ....
お父さんの部屋は半分おなんどで
机の横にさびたバス停がありました
お父さんが3年前
会社の近くのがらくた市で買って来ました

私と妹は大喜びしました
お母さんは
「何考えてるのよ、こんな ....
恐怖の大王まだですか 本を読み 本に読まれる 前のめりで啜る珈琲 もう何杯目?


おっちゃんらおばちゃんらみな話好き 知らぬ間に 関西語のレッスン


一度きり言葉を交わし 約束もないまま別れ 言 ....
 まさぐる天の 青色の時


そらが、青いって誰がきめたのさ
海も 僕らの春も青いという


 この世のすべてを網羅する
 辞書は、こんなにも重いのに
 そらの プリズムのあらゆる小 ....
四月
夜来の雨が軒を叩いて
やんだかと思うと強まって
千の靴音を撒き散らすと
再たふと空のどこかに引っ込んで
猫のように耳を澄まして
南の果てから吹く風の
雄々しい声を聞くようで

 ....
編集でなんとでもなる入社式  みずのうえを あるかないか

 あるかないか さくらのはなびら

 あるかないか おがわに あめんぼ

 あるかないか かわぞこに 波紋をゆらす


 ゆらさないか あかん ....
はらはらと降り注ぐ花びらの中
おさげ髪をなびかせて
少女は桜並木を駆けて行く

誰に会うために急いでいるのか
息を弾ませながら
少女は桜並木を駆けて行く

君のその澄んだ瞳の奥に
誰 ....
エイプリルフールに嘘もつかず通勤電車の千の目玉の泳ぐなかO・ヘンリーの短編を読んでいる貧相な美少女の内心は化粧広告と拾い読みの愛の言葉がガスを吐き出す夢七色のドブ川にはあらで、清楚なカレンダーを書き込 .... 岩手県内某所 事務所

小沢先生 「なに、後援会が三人になった?」
公設第一秘書 「なにぶん、権益が震災復興に集中してしまい…」
小沢先生 「決断の時至れりということだな」
公設第一秘書 「 ....
白木蓮匂い立つ日になに想う空よ

正論を掲げた君の私論哀しい

儚くも忘れじの記憶桜に辿る

室外機の上忘れられた鉢よっつ

春日の主無き部屋花一輪

菜の花の黄色に埋もれて眠る夕 ....
 
  拝啓

 許して下さい

{画像=130326113024.jpg}


 米が底を突いた

 馬鈴薯の

 芽が出始めたのが一つ

 箱にぽつんとあって

  ....
弁当に虫が混入霾晦 私の石はいま
眠っている
眠りながらも
あなたに関する記憶を育て
あの日と それにつづく日々を
絶対性のなかに閉じこめている
それほどに強い
あの日の記憶
どんな時間が私の上を
通り ....
           130325


日常
常日頃
心掛けなくてはなりません
24時間を有効に過ごしましょう
朝食を抜いたり
寝る前に食事を取ったり
痩せすぎ
太りすぎにも注意し ....
{引用=
流され

  流れつく


 波の略奪品がたどりつく海辺
Astoria
陽を受ける果てをしらぬ砂浜の
行き過ぎる 老夫婦のかたらい
町のちいさな回転木馬の解体


 ....
干支尋ねられて猫と答えている             130325


風呂あがりに見た夢に
三日麻疹の味がする
戦時グル詩を呑まされた
麒麟の缶詰
オットセイの団扇
ヤナギカゲも飲み干して
英雄のように足を踏み ....
女というものは
化粧を落とした顔がすっかり輪郭を失っている
写真の中では既に
枯れ傷んだ花弁のように色褪せて
寝室の鏡に映る素顔は男の目に見せられない

女というものは
安物スーツにハイ ....
人生に迷った時おいで いっしょに迷ってやる 飛ばされたまつげを探していたら
足元に春が落ちていた


あぜ道にはなずな
不規則に並び、ゆれる
隙間を縫うように細く流れる水、
昨日降った雨の名残だ


まだ小さな双葉にしずく、 ....
【カタツムリの抜け殻】


実家には もう人の気配は無い
生気のない 家に行くには 迂回路しかなく
すぐそこに家はあるのに ふるい路は
家を まの当たりにしていながら ゆるやかに曲がり ....
あひるは腰かけていた
石のおいろはみどりいろ
あひるはそこへ腰かけて
誰かが来るのを待っていた
誰かが喋り声を出すのを
じっと待っていた
しんしろの太陽は黙っていた

これらの人を知っ ....
田中眞紀子のモノマネしたらいつの間にやら土井たか子 それは、
大まかに表したのなら踏切
もしくは縁が擦り切れた、
クラウドの束
私はなかなか爪を切れない性分で、
街には、
ローディング時間がない
そんな夢すら見ないのは
昆虫、
路地、 ....
子どもたちの語彙が拙いから。

とんぼ
だけど

高いビル
飛行機
ねこ
ぬれてる
もうツバキが、
だって
ともだち
晴れ
寒い
/ぼくらの/聞こえないうた/呼ばないで
 ....
よく晴れたからお散歩に行ったよ新宿に
気持いいから君も誘ってあげようと思ったけど
五丁目まで行ったところで日が暮れてしまった
靖国通りは駐車タワーを過ぎると途端に郊外じみて
人影の絶えた街は芒 ....
窓を開けると校長先生が欠伸をしていた

校庭ではポニーテールが僕に微笑んだ
片えくぼを連れて

まだ風は冷たかったが沢山の蕾が輝いていた

遠くの山では雪も消えはじめ
柔らかな表情へと ....
……とある蛙さんのおすすめリスト(3008)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
道化師の秋- 梅昆布茶自由詩1313-4-13
モズ- ドクダミ ...自由詩213-4-12
バス停- salco自由詩27*13-4-11
恐怖の大王まだですか- 北大路京 ...自由詩413-4-11
記憶- 深水遊脚短歌7*13-4-11
- 月乃助自由詩7*13-4-9
- salco自由詩9*13-4-7
編集でなんとでもなる入社式- 北大路京 ...俳句413-4-3
あるかないか- るるりら自由詩21*13-4-3
少女は桜並木を- 未有花自由詩15*13-4-3
四月- salco自由詩6*13-4-1
政治家劇場_春場所- salco散文(批評 ...3*13-3-31
白木蓮- 梅昆布茶俳句613-3-29
おてがみ- ドクダミ ...自由詩5*13-3-27
霾晦(よなぐもり)- 北大路京 ...俳句313-3-26
砂になるまで- 岡部淳太 ...自由詩913-3-26
_花びらの荷づくり- あおば自由詩11*13-3-25
1/2668人- 月乃助自由詩9*13-3-25
干支尋ねられて猫と答えている- 北大路京 ...自由詩413-3-25
ゆめ- あおば自由詩4*13-3-25
誰が食わせてやってるんだ式- salco自由詩10+*13-3-22
人生に迷った時おいで_いっしょに迷ってやる- 北大路京 ...自由詩1913-3-19
三月某日、雨の翌朝- あ。自由詩6*13-3-19
カタツムリの抜け殻- るるりら自由詩28+*13-3-19
みどりが丘で- salco自由詩16*13-3-18
女性政治家【都々逸】- 北大路京 ...伝統定型各 ...113-3-17
二人、または- ゼンメツ自由詩2113-3-16
聞こえないうた- 破片(は ...自由詩2413-3-16
ねこと神楽坂- salco自由詩8*13-3-14
13番目の春- 梅昆布茶自由詩1113-3-14

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