君の直感を信じている


世界でいちばん鋭い君の直感が
僕のアンテナをひっぱり続けている


だから赤色のタワーは日ごと夜ごと
どんどん成長し空に向かって伸び続けている


 ....
ひかりの反射を免れて曇り空の跡
つめたい水を浴びて閉じてゆく肌と
つめたい川に隔てられた母子
幾度も破かれては繰り返す眠りのうちに
再生されてゆく喉

結末の骨より吹きすさぶ逃げる月の速度 ....
緩やかな上り坂を自転車で走ること十五分
月極駐輪場から歩いて五分
駅に着いたときにはいつだって息が上がっている


通学に使用していた路面電車は
この辺りの住民にとって大切な移動手段
そ ....
悲しくても
涙は流さない
ショートしてしまうのです   
すべてのプログラムがイン・プットされているなら
それでよいはず
機能を十分に果たせるように
あたしがいる、冷たい手をしたその指先に ....
ねこバスをおりて走れば森の道
裸足でならす五月の姉妹

ねこ紳士希望を連れて空を蹴る
胸に抱くは夢見る少女

もののけが太古に生きる彼の地での
奪う命と生きてく力

迷い込む秘密 ....
僕の銀色の船は、雨の海を北上し、
目的地の虹の入り江にたどり着いたところだ


虹の入り江は、とても綺麗に湾曲している入り江だ。


ここは本当に美しい月の名所で
地球にいた頃から ....
黒ずんだ木の床にそっと頬をよせる
インクと機械油の匂いが染みついた床は
使いこまれた年月を
なめらかな感触でつたえてくる


古い印刷工場をリノベーションしたと
誰かが言ってたっけ
そ ....
星が散らばっている

日中の空虚な明るさが

夜空の星々に統治されている

瓦礫いがい見当たらなかった

それでも人間たちの立てる煙りが

そこかしこからすうっと上がっている

 ....
その手を離さないで

今の僕は放たれて
たちまち空に
吸い込まれてゆく風船で

空の奥のそのまた奥
何もない空間を漂って

あなたの知らない街に
あなたの知らない姿で

降りて ....
人はだれも
こだわりを
持っている
ただ表現するか
どうかである。

自分の存在意義を
見つけ出そうとすると
個人の自由が
公共の福祉に
反しない限りであるか問われる

Pro ....
{引用=

海をぬけると…
ここは、違う国
この世界に一つだけ、二人だけの

バレンタイン・デー
今年はどうしますか、
きみの気持ちは かわっていませんか、
それならば、飛び切りの
 ....
ケイタイがきゅうに圏外になった

宇宙でなにかが起こっているのだ

いや、宇宙ではいつもなにかが起こっている

おっぱいの写メくれとお願いされている女や

職場のトイレでの自慰を写メで送りつける女や
 ....
うわきしました浮気しました
だからなんどもわかれましただから何度も別れました
なんども何度も
うわきしました浮気しました
げいのうじんでもあるまいし芸能人でもあるまいし
こいなどしなくても恋 ....
{引用=
春を待つ少女の さくら色の唇
それは いとおしく やさしげなもの
懸命ではあるが 滅茶苦茶な その色香を愛しては
氾濫する 崩壊する 享楽の轟きを聞くのは
彼らではない 彼女たち自 ....
うそか
ほんとか
ネズミは「根住み」なんだそうですよ

根の国
地中深く
その鳴く声もチュウ、チュウと
黄泉の国の住人

うそかほんとうか
どちらといえるようなことではないけど
 ....
あなたの頭蓋骨を、かき抱く
この胸に熱く
柔らかな髪に包まれた後頭骨に
私の上腕骨を回して
冷たい額の向こうの前頭骨に、頬骨を寄せる
あなたが考えていることが、私の心に伝わってくる
 ....
中二のとき家出をした

ぼくはすこし複雑な環境にいた

遠い親戚が経営している病院の

ぼくは病室をあてがわれて住んでいた

妹にはその隣があてがわれていた

病院の四階が院長夫婦 ....
同じベンチで話していたはずなのに
いつしか君は二階の窓辺に立つようになった
僕は君に逢いに窓の下へと通うようになり
見上げるかたちで君と話すようになった

やがて君は窓辺に立つこともなくなり ....
{引用=
おまえは死への憧憬もないまま 籠を抜け出して
まだ春も遠い 凍える大地へと羽ばたいていった
空高く飛翔することも出来ない そのか弱い翼で
導きの手もないまま 朽ち果てる身体は
誰に ....
翔けだした 
雷鳥さえも追いつきはしない
億年の過ぎ去った
海峡の、氷河の流れに
止められない想いを抱きしめては、
巨きな犬の背にまたがり

髪をふりみだし
人のすがたなどでなく
 ....
春の雨が降る

アスファルトが匂いたつ

雨があがる

すこし唐突に星が散っている

湿気が鼻にかさなっている

風が目のまえを撫でては消える


きのう

エロい夜だっ ....
電線を泣かせるのは
木枯らしだ
冬のからだの
声だ

何も掴めないのは
街路樹だ
冬のからだの
手だ

キシキシと縮こまった
エンジンを震わせて
登り坂を這っているのは
 ....
週末、定期的に届く招待状はまるで
光年先の異星からやって来る奇妙な使者のよう


青い光


目視を拒まれた、
太陽と月の錬金術

十六夜の月を鏡に、
くちびるには薄い紅 ....
踊るように、街を歩くひとがいた。 
両手首に輪を嵌めた、杖をつきながら。 

僕の肩越しに密かな風をきり 
横切った、彼の背中はおそらく求めていない  
これっぽっちの、同情も。 

不 ....
 
 
今日は晴れたので
君と散歩に行く
君は摂氏三度
手をつなぐと
昨日よりもあたたかい

こうしてるうちにも
春が近づいている
なるべくそのことには触れないように
君の手を握 ....
ピンクと灰色とブルーが混じり合って

あたりがもうすみれ色になっていた

春にちかい風が吹いた

LEDほどのつめたさが鼻を撫でた

きょうの天気がなんであったのか

わからなくな ....
朝一番に窓を開けると真っ白に吹雪いていた
時が流れるにつれて徐々に雨へと変化して
暮れる頃にはそれさえもあがっていた


駅の改札を抜けて家路につく
空には呑気に星がちらついていて
コー ....
私のおなかの上で赤鬼みたいな怖い顔をして
額の汗を拭おうともせず
力強さこそが総てと容赦ない恥骨の痛みに涙を流す




さきほどまでの赤鬼が嘘のような寝顔
横になって見つめれば不思 ....
1 ピアノ

誰もいない地平で
黒いこども達が踊っている
輪になって
誰もいない地平で
黒いこども達が歌っている
よその国の歌を

どこに置き忘れたのか ....
攝津さんのリクエストに応えて、ジャズを聴くよう心がけ出した。できれば彼の要望どおり、感想なども述べてみたい。

つーわけで、とりあえず『サマータイム』を基軸にして、ジャズ畑へ足を踏み入れた。
 ....
……とある蛙さんのおすすめリスト(2992)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
羽のある蝶- 楽恵自由詩7*10-2-16
逃げる月の速度- 瑠王自由詩7*10-2-16
路面電車- あ。自由詩12*10-2-16
アンドロイド- 月乃助自由詩10*10-2-16
ジブリに心うごかされ- 窓枠短歌6*10-2-16
月面航海記(虹の入り江)- 楽恵自由詩14*10-2-15
かんばんむすめ- 渡 ひろ ...自由詩22*10-2-15
星の植民地(井上靖に捧ぐ)- 吉岡ペペ ...自由詩810-2-14
リセット願望_弐- kauz ...自由詩5*10-2-13
公共の福祉ってなんだ- ペポパン ...自由詩5*10-2-13
St.Valentine- 月乃助自由詩9*10-2-13
宇宙がそれを許しはしない- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...310-2-13
浮気しました- 吉岡ペペ ...自由詩210-2-13
鋼鉄のカノン- 高梁サト ...自由詩8*10-2-12
根の国の慈雨の子守唄- 小池房枝自由詩710-2-11
骨まで愛して- 楽恵自由詩16*10-2-11
家出のよる- 吉岡ペペ ...自由詩1010-2-11
そのベンチに置かれた一対の革靴について- 瑠王自由詩8*10-2-11
シーニュとしての擬似死- 高梁サト ...自由詩10*10-2-11
氷の犬- 月乃助自由詩15*10-2-10
エロい夜- 吉岡ペペ ...自由詩910-2-9
冬のからだ- nonya自由詩18*10-2-9
魔術師の夜- 楽恵自由詩8*10-2-9
踊り歩くひと_- 服部 剛自由詩9*10-2-8
雪だるま- 小川 葉自由詩510-2-8
やはり命か- 吉岡ペペ ...自由詩2410-2-8
水たまりには世界が写っている- あ。自由詩25*10-2-8
さくら坂のひと- 恋月 ぴ ...自由詩33*10-2-8
音楽- 手乗川文 ...自由詩13*10-2-8
ジャズ入門- A-29散文(批評 ...1*10-2-8

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