揺れる花は荒野に一輪だけ

その上で流れた一線の流れ星

空間は穏やかに過ごしていた

まだまだ口にだしていない言葉は

たくさんあるけれど

それもこの花が枯れる時には言えるだろ ....
また差し歯がとれた
一年で三回目
歯を磨いていたら音もなく
歯医者もさすがに見過ごせなくなったのか
作り直しましょう
と言った
しかし
それでだめだったら入れ歯ですよ
と続けた
僕は ....
僕は青い空が好きです
雲一つ無い澄んだ空が
それは小さい頃から好きで
よく晴れた日は
いつもウキウキしていました

本当の僕は
ネクラなので
青い空を吸い込んで
真っ暗な心に
パス ....
蹂躙する環状線の
分離帯にたたずみ
海蛇さながらに うごめき流れさる車たちの
列をなしてすべり進む そのあまたな先頭に
まっすぐに向かって駆けだせ 
つめたい高架の道を
ざらめく足の裏 ....
透明なので正座して視る 秋陽


銀河の尾が見えるような青空だ


常緑の緑を眼が食べている
ユーフラテス川
という川の名前が
何故か印象から消えないのは
ユーラシア
ユグドラシル
など
ユから始まる名前が
好きだから
なのかもしれない
もし世界がユから始まるなら
僕はなん ....
熱い光はただ重なって
そっと重ねられて


渋滞した道でせわしなく鳴るクラクションも
軽やかに散歩する犬の太くて短い声も
光に飲み込まれてかき混ぜられて
珈琲に落としたミルクみたいにぐる ....
黒く太い線で描いた哀色

繊細でいつか途切れてしまいそうな
悲愴ではなくて

黒く太い線で描いた哀色

窓枠がちゃっかり絵画のように仕立てる

美しいわけなんてないけど

いいだ ....
色のない街は、
 誰もがうつむき同じ顔をつくる
 雑踏の行きかうコンコースの{ルビ黄泉=こうせん}

かぎりない人たちが 少しもかわらぬ服をまとっている
 はてなく続くエスカレーターの無限階 ....
洗練潔白であって
誰からも気に入られた
両性具有の子


孤児のようで、令嬢のようで、
快活のようで、冷淡のような、
両性具有の子


初めから大人の社会の中に置かれ
交わる言葉 ....
回転扉の向こうはサバンナだった。
「さぁ、はやく。」
何かに躊躇っているうちに
電解質と一緒に失われた
青という名の雷鳴。



「サバンナに広がるベッドには、 ....
目には目を、歯には歯を、

このハンムラビ法典の言葉は

復讐法だとか拡大報復の戒めだとか

そんなふうに言われてはいるけれど

この言葉の連なりに

私はひとの悲しみを感じるのだ ....
ここに一脚の椅子があって

それは懐かしいにおいのする木製の小さな椅子
小学校の教室にあるような椅子
揺らすとかたかた音がした

そんな椅子にあなたは腰かけている
手には一冊の詩集
マ ....
納豆御飯食べ MTV英語歌


細る月 照らし出された虫の息


リビドーの濁水に咲かす大輪の明度


衝撃の壁あるごとく気温上昇


桜の古木 匂い立つ秋日


樹木に ....
力のかぎり追いかけるのは、
自分の力をしんじているかのように
止まることをも知らず
一点に集中した想いのはてなのです

おしもどす秋の風に
それが、遠くにあることなど知らずに
駆け抜ける ....
止まっている扇風機が一人でいる


風が誘って 空は胸 はだけて


常緑の葉を噛んで 木の指 愛撫
黒目がち腕はまっすぐ一六三センチの背で天使もどき

ヘルメット転がりやすい日に暗示もえるこころはもえつきるもの

満月を伸縮させる術を知る女子大生の手まだらもよう

「遠いってダレコーてい ....
ペットを飼うとはどういうことなのだろう

人間以外の生き物と一緒に住むということ

なぜ?

癒し?

嗜好?

ペットを飼うとはどういうことなのだろう

人は人によって癒されるべきではないのか


 ....
秋のある場所に走っていって


風は勇気のありかを知っている


冷めはじめた空気を味見する
ながいあいだ 知らずにいた
きっと知らずにいたくて、知らないふり
大学を卒業しても 仕事に糧をえても 結婚しても
ずっと、そこに扉があったなんて、
そのことすらも 気づかずにいた 
わたしは ....
太陽が
沈むまで
君のために祈ろう
あと40゜
君に祈るのに
残された時間は
あと40゜

君は
死ぬのかもしれない

それとも
ただ
立ち去ってしまう
のかもしれないし
 ....
真昼の頂点に、輝く水飛沫があがり、影のない一瞬 私は
ぽかんと口を開けて、天頂を見る、ヤブ睨みをする
不機嫌だった幼児も、相貌を崩し 笑い出す
はしゃぎだした子供たちに大人たちはお手上げ
だけ ....
虫の声が秋の夜を偲び


街に溢れた陽光と抱擁を交わす


陽を受け入れて秋の体を透明にす


ビルとビルの間にコスモスなど咲かす


夜が長く影引いてあなたとの時


 ....
濁った瞳で
君を見ていた。

損と得を天秤にかけて
−+で合計だして

得が多いのなら
その手をとろう。

損が多ければ
さよならしよう。


数字が溢れているこの世界。 ....
{引用=
もう明るくなっとうから帰るわ
真面目に生きななぁって
そんなんもう挨拶やろ
意味もなんもない
ねぇねぇ間違ってるんかねぇ


旅人気取りの朝帰りは
空も見ず人も見ず
自 ....
近所のドラッグストアが潰れてしまっていた
もう一ヶ月以上前のことらしい
その間、ただモラトリアムを淡々と過ごしていた
今日あるものが明日あるとは限らないとは言うが
私には今日も明日もない

 ....
夏の夕風が さやかに 
吹きぬけるような 
誰にも優しい きみだから 

生きる重さを手に さげて
心をいためて ばかりいる
会えないときは、なおさらに
名もない星のような 孤独や寂 ....
 
 
落書きが欲しくて
お金を渡すと
気軽に売ってくれた
壁のような人が
また何かを遮るため
無表情のまま立っている
それを見ている
人のような壁が
落書きの中にいた
壁のよ ....
私は夜が好き
静かで
虫の声が聞こえて
眠れないときは
月明かりの中で
散らばる星座を
ひとつひとつ
確認するように数えていた

私は夜が好き
星の光が薄れる程
月の明かりが強い ....
通行人流れて そっと見詰める瞳


街の角角に立って祝福している


各都市が目覚めの声を挙げていて
……とある蛙さんのおすすめリスト(3008)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
透明な傘- こめ自由詩1409-9-11
ただ生きているだけ- within自由詩11*09-9-10
空が好き- ミツバチ自由詩8*09-9-10
Freeway/環状線- 月乃助自由詩3*09-9-10
そして秋- アハウ俳句4*09-9-10
もし世界がユから始まるなら- 瑠王自由詩11*09-9-9
初秋、夕暮れに- あ。自由詩20*09-9-9
黒く太い線で描いた哀色- 瑠王自由詩5*09-9-9
Concourse/叛乱- 月乃助自由詩5*09-9-9
アルビノ- ゴースト ...自由詩6*09-9-9
ポカリスエット- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...23*09-9-8
ひとでしか癒されない- 吉岡ペペ ...自由詩1809-9-8
ラヴなひと- 恋月 ぴ ...自由詩34*09-9-8
雑詠6句- アハウ俳句3*09-9-8
スタジアムの夢- 月乃助自由詩7*09-9-8
エロチック!- アハウ俳句3*09-9-8
年下- 短歌609-9-8
ペットを飼う- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4+09-9-7
秋のために- アハウ俳句4*09-9-7
やさしい扉- 月乃助自由詩3*09-9-7
40゜- 瑠王自由詩5*09-9-6
LOOK/LISTEN/FEEL- within自由詩9*09-9-6
常に蝶が舞う- アハウ俳句309-9-6
数字に埋もれる- 三奈自由詩8*09-9-6
切符- 自由詩409-9-6
道普請スカーレット- 中原 那 ...自由詩309-9-5
ありふれた恋- 月乃助自由詩6*09-9-5
かべ- 小川 葉自由詩8*09-9-5
夜が好き- ミツバチ自由詩4*09-9-4
流浪- アハウ俳句4*09-9-4

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