15の時 演劇をやりたかった

が 部の雰囲気が悪く
音楽系の文化部に入った

戯曲”ロミオとジュリエット”に
あこがれていたから

その希望のままに
今も あたしは
生きている気 ....
疾走する赤き車
似つかわしくない車
それでも
気にならなくなった
麻痺したのだ

新産業道路から
尾久橋通りへ
さらに環状七号線へ
夜の四車線道路をとばす
その恍惚感

月の光 ....
真っ白だったところに
思い出はときおり順番もなく
まるで誰かの落書きのように在る
それはたしかに自分が経験したことや
自分が学んだものであるはずなのに
忘れてしまいたいことほど鮮明で
忘れ ....
えっ、ここなの?

翔太さんに背中押されるようにくぐった暖簾
彼とはじめてのデートだしお洒落なイタ飯屋さん期待してたのに

お母さん、ただいま!

彼の挨拶に笑顔で答える和服姿の女将さん ....
冬に凝縮されていたものが
放散される夏
胡乱な眼で見つめていた
電線で繋がれた道も
砕かれた砂浜の突端で
選択を迫られる

歩いていれば
いつか生から解放される
轍もいつか途絶える
 ....
桜に混じって散り始めた朝も
川面を滑る鴨たちの口ばしも
濁さないほどそっと静かに
重ねた手のひらからさらさらと
留まることなくこぼれて落ちる


喉元がとくとくと同じリズムを刻む
指の ....
四つ角に生まれた風が
光になって踊っていました
六月の紺碧 空の下
オークの木のどの枝たちも みな夏に呼応して
新緑に色づく

私は、これが最後だと思うのに
あなたは、いつも明日を口にす ....
煩わしさと恋しさの狭間を
書きたかったのに
無骨な指は気がつくと
穢い言葉を叩き出していた

気ままさと淋しさの狭間を
言いたかったのに
愚鈍な唇は気がつくと
哀しい言葉を吐きだしていた

交差点と ....
乱暴に脱がす手
手に刻まれた三日月が
赤紫に腫れていた

いつもは白い月なのに
哀しい目をしてのぞきこむ

水晶体に光景が////


湿った砂山
ふもとから
少しずつ掘ってゆ ....
淋しい人に
夢をなくした人に
この歌を送ろう

聞けば
元気になれる
前向きになれる

元気で
たからかな
歌声を

淋しい
あなたに
この歌を送ろう

大きく
柔ら ....
一昨日の夜
近所の ジョニーという名のパピヨンが
久方ぶりに 姿を見せた
よたり よたりと
おぼつかない足取りで あるいていた
飼い主の 笹本さんは
いつも つけているはずのリードを
今 ....
モラトリアムの
透明な壁伝いに歩いていたら
いつの間にか
歪な円運動を繰り返していた

足を上げると
そこに階段が出来上がり
振り返れば
過去が螺旋状に積み重なっていた

同じ ....
タイから帰ってるはずのカワバタから連絡がなかった
カワバタを想うと滝の音と満月が濃くなった
さいきん心癖のように思うことがある
カワバタが独身だったらあたしはユキオと別れているのだろうか

 ....
ゴールデンウイークはパチンコ三昧にした
お盆をとらない代わりに休みをすべて貰えた
市内のホテルにユキオと合宿をはりそこから毎日パチンコを打ちにいった

ちいさなころ町じゅうのパチンコ屋にお母さ ....
        あなたと私の魂の頬ずりは
        凝り固まった二人の心を解かしていく

        それは氷が解けて板の上を流れていく
        そんな さらっとした風ではな ....
久かたぶりに訪れた渋谷センター街
取り壊し中の建物とかあったりして何となく余所よそしさを覚える

平日の昼間ってこともあるのだろうけど

チーマー、ガングロな人びと
そして神話の国の神話な ....
{引用=
紙上に佇む
痩せ細った枯れ木
磨り減ったペン先がつけた
掻き傷の隙間に
深く根を張るインクの滲み
どこに行くとも
なにを残すとも
示さぬままに
埋まってしまった行の終わりの ....
雨が似合う日に
とっておきの
憂鬱を着て

雨が似合う道を
お気に入りの
傘をさして

雨が似合う花に
こっそり
逢いにいく

雨が似合う人には
なかなか
なれそうにないけれど

もう雨は
嫌いじゃ ....
                 100612

 

晴れたので
トロンボーンを吹く
トランペットだと
昨日の人が泣くのだ
夏が来たと騒ぎだし
夜の石を捜し出す

晴れたので
 ....
眩むように
ひそやかで


賑わうように
うら寂しく



微かに浮き立つ
輪郭を描写するような



凝縮された時間の果ての
雪洞にも似た夜の入口に導かれ


僕は



記憶の中、
遠くか ....
海の向こうから来た手紙
躊躇わない見慣れた文字が、
心に触れるのです
確かに
生きる意味があるように
昔を思い出す、力が湧いてくるような

元気でいらっしゃるのですね
少し怒りっぽい
 ....
ゼラチンで固めたはずの
歯ごたえのない決意は
なまくらな陽射しに
もう溶けかけている

サイドブレーキをかけたはずの
座りの悪い忍耐は
他愛ない傾斜に
もう転がり出している

 ....
遠い風/海の凪
光の海/遠い風

潮騒を割り溢れ出る光の帯
遠く海を渡るカモメが一羽

君のもとへ早く
焦らずに帰ろう
遠い風/海の凪
もう陽がしずむ
曖昧になる境界

遠い海 ....
あなたの瞳にうつるものが
どんなにあなたを悲しくしているか
どれほど考えてもわかりません

あなたの背中がいったいなにを
どれだけ背負ってそんなにも
淋しく見えるのかわかりません

け ....
カワバタの車のなかでヨシミはこのまえ見た小鳥とカラスの話をした
お父さんが山で汲んできた水をポリタンクに入れてお母さんに持ってゆくのだった

まだかわいてねえな、

さんざんドライヤーで乾か ....
象が一匹いなくなった。いつも母象に寄り添
っていた子象がいなくなった。祖父の魂を斎
場から河原へと運びに行っているうちに、行
方が知れなくなった。魂の流れに誘われたの
だろうか。母象は何もなか ....
天使と間違えられた悪魔が
今まさに翼を拡げて地上を去るところでした

人々の彼への愛は(またはその逆も)確かだったはず
なのに彼の血が自分達と違うのを見ると
一同揃って鍋に蓋を閉めました
 ....
降り止まぬ雨はないっていうけど
それで地固まったのかな?

多摩蘭坂から見上げる雨上がりの夜空は
満天の星降るって感じには程遠くて

やっぱ悔しいけどそれが現実なんだよね

それでも、 ....
相殺しきれなかった存在があたしたちだと思った
相殺されずにのこってしまったのがあたしたちの存在

お父さんのためだけに無駄になるかも知れない晩ご飯をつくっていた

ヨシミはユキオとカワバタど ....
重い雨が降っている
重い水が降っている

土くれになるはずの肉塊を
池に沈めれば
浮かんでくるのは
感覚のない 時の澱

「君ばかりが悩む必要はないんだよ」

背負い込んでいるのは ....
……とある蛙さんのおすすめリスト(3008)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
女優- 森の猫自由詩6*10-6-22
赤き車- kauz ...自由詩7*10-6-21
めまい- ベンジャ ...自由詩5*10-6-21
新橋烏森口のひと- 恋月 ぴ ...自由詩20+*10-6-21
初夏夕景- within自由詩5*10-6-21
すきとおる- あ。自由詩16*10-6-20
夏の風- 月乃助自由詩17+*10-6-20
尻尾- nonya携帯写真+ ...16*10-6-19
人工水晶体- 吉岡ペペ ...自由詩1210-6-17
歌をあなたに- そよ風さ ...自由詩9*10-6-17
ジョニ—- くろきた自由詩410-6-17
螺旋階段- nonya自由詩5*10-6-15
ギフト- 吉岡ペペ ...自由詩610-6-15
悲しい音- 吉岡ペペ ...自由詩710-6-15
至上の食物- 鵜飼千代 ...自由詩8*10-6-14
渋谷センター街のひと- 恋月 ぴ ...自由詩22+*10-6-14
6月の海- 高梁サト ...自由詩22*10-6-14
紫陽花- nonya携帯写真+ ...12*10-6-13
炭酸水と夏の気配- あおば自由詩8*10-6-12
足跡の張- オリーヴ携帯写真+ ...1410-6-12
手紙- 月乃助自由詩21*10-6-12
いったりきたり- nonya自由詩6*10-6-12
遠い風- kauz ...自由詩11+*10-6-11
「湿度」- ベンジャ ...自由詩17*10-6-11
小鳥とカラス- 吉岡ペペ ...自由詩610-6-10
私と子象- within自由詩4*10-6-10
翼を持つもの- 瑠王自由詩6*10-6-7
多摩蘭坂のひと- 恋月 ぴ ...自由詩17*10-6-7
相殺しきれなかった外灯- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-6-6
世界は勝手にできあがっている- within自由詩5*10-6-6

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