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さみしがるのをやめにする
悲しんでばかりで雨がやまないから
しとしとしとしと空が暗いから

泣いてしまうのをやめにする
このままいくと目がとけて
海に流れてしまうから

あちらのほうか ....
春は私に重いので
春にあわずにゆきたいの
柔らかい風をさけるよに
夜の無音の中をゆく

春は私に重いので
春の言葉をきかないの
すべてを包むあたたかさより
ときおりの冷気がちょうどいい ....
ごめんなさいと断って
あなたをまたいでいきました
とても急いでいたんです
おいつきたくて 自分の想いに

いってしまうんです
想いたちは 想うそばから
飛び立つんです
言葉であらわした ....
おとうさん
そう呼ばせてください
あなたをおとうさんと呼んだ記憶がないのです

おとうさん
こっちをむいてください
あなたと視線をあわせて話したことがないのです

おとうさんの娘として ....
地球は丸いのに
底辺があるんだって
堕ちてしまったら
もう戻れないんだって

地球が丸いのは
外から見るからだって
中は三角形で
底があるんだって

てっぺんは尖がってて
おっと ....
無言で参るお墓には
先祖が眠るとおもわれる
震えて見える母の指先
なにが思い出されているのだろう

泣いているのと尋ねれば
なにも言わずに首ふった
母の手には グラスがあった
琥珀の色 ....
雨が通った街路樹の
匂いを胸に吸い込んで
自分の命に響かせる
同じ命に響かせる

冬がなぞった川沿いの
倒れた花に指添えて
季節という名を染めてゆく
冬の肌に染めてゆく

生きてい ....
顔色ばっかり伺って生きていたとき
顔色のさえないあいつに出合った
余命半年のあいつは
生きることにあがいていた

生きてたっていいことなんかないと思って
人と視線を合わせずにいた
人の視 ....
うちの洗面所の鏡には
未来なんか映せない
せいぜい疲れた顔をした
人間ぐらいしか映さない

水道の蛇口をひねったら
赤い色した血液が流れ出た
あわてて手で押さえたら
私の手の平が赤で染 ....
私は私にあって
昨日と変わらない私に出会い
いくつもに分れそして融合する
認めない私もよい私も
私に溶け合って全てを赦し
私というひとつの一人になる

私の窓に
新しい言葉 新しい命
 ....
大事なものには形が無い
無いものを確かめようともがく

心はあるか?
心は見えない
心はさわれない
心が無いと思う人はいない

大事なものには形が無い
無いものをほしがって今日も泣く ....
軽蔑の光を灯して
人は彼女をみるのだ
知恵が足りない子だという
足し算 引き算はできない彼女は
人のために泣くことができるのに

ずるい笑みを浮かべて
また騙そうとするだれもかれも
だ ....
夢をみた
ふかいいふかい沼にはまりこみ身動きもとれず
出せる声は呻くような無様な音のみで
がいこ がいこと鳴くイキモノが迫っては消える

暗いとも明るいとも言えぬ景色は
これがこの世界の果 ....
いつもいつも 
一から始まるように感じる朝は
夕べのやり残しの食器洗いよりも
途中になった本棚の整理よりも

まず

この窓を開け放つところから
始めなければならない気にさせる

 ....
……とある蛙さんの朧月さんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幸せの小鳥- 朧月自由詩410-5-4
春のしらべ- 朧月自由詩310-2-27
天井の無い世界- 朧月自由詩410-2-23
おとうさんへ- 朧月自由詩12*10-1-22
○△の地球- 朧月自由詩18*10-1-15
お墓参り- 朧月自由詩310-1-4
しるべ- 朧月自由詩509-12-26
生きる- 朧月自由詩409-12-15
水の旅- 朧月自由詩609-12-8
私は私にかえる- 朧月自由詩609-12-6
大事なもののかたち- 朧月自由詩609-12-2
天使なのかもしれない- 朧月自由詩209-11-22
- 朧月自由詩509-11-18
一から始まる朝- 朧月自由詩509-11-12

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