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1秒にも満たない
光りの震えに
たましいは清く
熱の涙を僕に
もたらした
それと全く
同じ瞬間の中で
たましいは卑しく
多くの打算を僕に
急がせる
そんなた ....
こだま呼び込む窓辺
群れる空の白魚たち
過去と迷走の影なら
銀のクリップで重ねて
浮かれるまま
浮かべばいい
望み通りの風
手のひらで創ったなら
さあ ....
ほしまつり きんのほし
つきまつり ぎんのつき
ふえのね たいこ かねのおと
きつねに たぬきに やまねこ いたち
うさぎに りすに むささび てん
どこか わからぬ ....
今日はいつもより嬉しい事があったので、
僕の乗る総武線は、
両国あたりをすぎる、
軽快に。
遠くの景色はゆっくり
近くのものは素早く
そんな当たり前の遠近法さえ、今日はなんだか
(ああ、 ....
おまえ
いっつも
かみのけいっぽん
にえきらないんだよ
カタツムリは眠りからとけ
雲は姿をたちまち透かす
おまえはありもしない虹を見ては
何食わぬ顔で明日にむかうことだろう
憂鬱は空に達し
そうやって
そうやって
私は存在をなくしていく
蛙 ....
来襲した否定の言葉に
其れを肯定する事しか出来なくて
また 大切なモノを壱つ失くしました
他人が見る自分を
強がりというオブラートで隠して
開放したら 見切られました
一時の感情に ....
飛行機の描く曲線が世界で
僕等はそれをなぞるように
思い出したようにつぶやく言葉と
ため息とを
窓から投げ捨てるようにしながら
空の曲線を
眺める
晴天
歓声の子供達
夏の日 ....
おそらくは
永遠に分からないであろうヒトという類型を
きわめて短いスパンに押し込め
性急に、効率よく
育て上げようとしているものは
何だ。
ひとつひとつの殻の中に
ひとつひとつの無限 ....
七日目を待たずに
未完成の球体をもてあそぶ少女が
白の断片を拾い
主体を隠す
まもなく
発火するだろうパンドラの箱
遂に
僕らの目醒めを待たぬまま
黒板の歴史について
君と議論する放課後
誰もいない教室の花瓶から花びらが落ちるしづかに
いつの間にか
窓から忍び寄る夜の気配
僕と君だらけの教室に
天使たちの無音のやりとり
聞きながら
....
おにぎりのかどが
とがった。
ごぜん2じ
空や海の碧に染まず
ただよう白鳥のように
かっこよくもなく
蝶々のように
ダッタン海峡もとべず
かといって
酔いどれ船に乗る勇気もなく
まして
悪魔の風船をとばしたり
大地の商人にな ....
「ほんとはね」
爆弾を仕掛けてるの
あなたの急所を
探り当てたよ
遠まわしに少しずつ
見えないように
わからないように
気づかれないように
ねえあなた燃えちゃうよ
燃えち ....
五感をはたらかせて
すれすれ を
歩いてゆく
波が薄く寄せるので
バランスを崩しながら
逃げよう
追いつかれたら
もうそこは恋で
出たり入ったり は
さくら貝 ....
二人で地面に小石を並べる
ひとつ、またひとつ
やがて円の形となり
収束していく始まりと終わり
夏の日
暑いね、という言葉だけが僕らだった
何故だろう
あんなにも
世界がありふれ ....
人という字は…。ヒトとヒトが支え合う。
それなら、
支え合う前の「ヒト」という字はどう書けばよいのだろ?
漢字一画の数字「一」によく似た1本の線。
無限大の二次元でさまよい。寄りかかる ....
これでも
巡査は、けっこう忙しいのだ。
<私の飼ってる夢が逃げました>
とか
<私の影を落としました>
とか
訳の分からない相談受けたり
<あのカタツムリは汚職をしてます>
と ....
小さく ふくよかな 指に絡まる 毛糸の輪っかは
橋になったり タワーになったり ホウキになったりして
幼い僕等を さんざ 楽しませてくれたもんだ
女の子の遊びだって 解っていたけどさ
僕は ....
あめあがり
うちの
おにわは
きらきらの
スポットライト
あたります
はっぱの
うえの
しずく
ひかりを
はんしゃして
ぽろり
いっかいてん
おはなの
はら ....
ぼくには子供がいない
そのことは太陽のようなことなのだ
ぼくには子供がいない
そのことは月のようなことなのだ
ぼくは一個のDNA ....
覗き込んだ空が
思いのほかまぶしかったので
慌てて手を
空へ
小さすぎるこの手じゃ
空はちょっと重すぎる
飛行機が雲を連れながら
一色の空を抜けていくので
からからに乾いた校庭を
....
むむむの
はとどけい
ぱかっと
ひらいて
どうも
どうも、
なんて
はとのすがたして
ちょっと
きょうしゅくしたりして
よくわからないけど
えどっこで
「あっし ....
海が
ちいさないびきをかきながら
かぜにふかれている
いるかが
とおいきおくを
うたっている
ゆったりと
こすもすがまわり
ぼくらはやがて
かぜになる
加減乗除の果て。
らくだのコブには
梅酒が満ち満ちていた。
母方の父は
南方戦線の
密林にいたそうな
ぼくはまだ行ったことのない
亜細亜の
異国
木の香り
空気に含まれる水
そして
祖父の流した血のにおい
今はかんじられないこと ....
草原の秘密基地
今はもう影だけで
虫取り網を振り下ろす
残像が目に焼きついた
夕暮れの蝉時雨を
いつまでもそこで聞いていたっけ
通りすがりの車窓から指差した
この草原は僕なん ....
ゼロバンメにすきといったら
ほれられた。
そのうち白けて
にげられた。
なんもない訳じゃないんだよってば。
それがなきゃ
いちばんだってないんだよってば。
わかんない奴だ ....
とってん
からから
ちまたを
ゆく
とけいと
ぼくの
とってん
からから
ときを
きざむ
ほうそくは
ちょこっと
そくどが
ちがう
ふと
みぎどなり
す ....
満ちる空に逢おう
欠けたままの自身で
雨や雲や雪や風の子供として
ボクは歩き歌い眠る
隠すものも
隠されるものもなく
ボクは今宵も
欠けたまま
満ちる
....
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