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かげふみ かげふみ
かげ いつつ
よにんきりしか いないのに
かぞえてみると
かげ いつつ
あのこが かえってきたのかな
はしっていくかげ おいかけて
や ....
ゆらゆらゆったり恋をして
気付いたら戻れない道に立っていました
ゆらゆらゆったり蝋燭流れて
気付いたら固まって動けなくなっていました
あたしの辞書に『後悔』はありません
素直に感情に ....
オイッ!
神さん、俺はアンタなんか耳クソ程信じねーケド
オイッ!
神さん、どっかでチッポケな人間の言葉を聴くなら
オイッ!
神さん、俺は今からアンタに言葉を投げる
心して聴いていやがれ ....
痛い喉を掻き回して
僕は言葉を紡ぐ
海峡の向こうの島を
懐古と共に
たぎらせては
静粛の木の葉を
この手にとる
歌よ
波音に掻き消されし
声よ
あなた と照らされた
....
花の名前はちっとも覚えられない
愛情こめて土を耕し 肥料を入れ
慎重に種をまき 苗を植え
毎日かかさず水をやり
芽吹けば話しかけ
成長すれば喜び
花が咲けば私に贈ってくれた
何年 ....
ヤツが残していったものは思いのほか大きい
下着や趣味の悪いCDもすべて置いてったままだ
メールはすぐに消してしまえるけど
突然いなくなって
ずるい......
2年間ヤツと暮らした部屋は ....
玄関の扉を開く真白いてのひら
その直前に十月の金木犀の香りに包まれて
ふと立ち止まるあなた
かなしみの胎動を青空に聴くことができる巨大なこすもすが咲いている森で
倒れゆく木々
その生前のざわ ....
昆虫を描いてばかりいる少年が
今日は汽車の絵を描いた
たび
と口にしてみる
えい、やっ
気持ちをくしゃくしゃに丸めたい気持ちになって
余白にひどく不釣合いな
一匹のノコギリク ....
結局は 助けてくれる人 いません
でも つながりあって 生きています
助けてくれるつもりなんて なくても
つながりあっているので
からまりあった 細い絆の上で
お互いに ....
メール ではなくて
手紙 を書きたいと
思いますが
今は そんなもの
受け取ってくれる人は
いません
へたくそな字で たどたどしく
手紙を書いていたのは
....
ささやかな いたみを ともなった ささくれ
きっと きずかない
きもちに みあった じかんで
きもちの こもった きすを
へいきなかおして そのすきまを
とおっていくのは やめて
「世の中の不条理を一掃せよっ!」
脳内 後方部からの指令
「さて、どうしたものか?」
躊躇う 右方部を尻目に
「もう、止まってんな! 走れ!」
脳内 前方部に従う身体
これが僕です。
....
駅前で
ギターで歌い続ける少年の
声を誰も覚えていない
ギターの音色が日付を越える頃
繰り返している月のかたちを
誰も答えられない
すっかり冷えきった自動車の
エンジンをそっとかける
....
少年は
旅に出た
真っ白なノートを
一冊持って
そのノートに
この世のすべての言葉を
すべての意味を
書くために
街には
言葉が溢れていた
朝には朝の
....
辞書は本当は辞書になんか
なりたくなかったんだよ
本当は絵本になりたかったのさ
だから、辞書は本棚で寝ている間
書かれているすべての文字を
手荷物預かり所に預けて
夢の中で
....
午前3時33分33秒になったら
こっそりと本棚から
辞書を取り出してごらん
99頁と100頁の間に
もう1頁できていて
そこにはとても大切なことが
書いてあるから
で ....
青く澄んだ空と
ぽっかりと静かに
浮かんだ
白い雲たち
そんな空とは
対照的に
私の友達は
隣で泣いている
慰めてあげられる
いい言葉も見つからなくて
ただ呆然と
立ち尽 ....
1.
シナ子
今、列車に乗っている
田舎に帰る
トンネルに入るとヒューィって音がこだまするの
それは列車の車輪の音
昔よく吹いていた草笛にも
車掌さんが切符を切る音にも似てる
....
画用紙に書いた思い出を
消しゴムで消してゆく
書き込む時と
同じくらいにていねいに
そしてうすくけばだった
画用紙を抱えたままで
真っ白になりました、と
少しだけ泣いた
....
誰もいない
ただ冷えた味噌汁とご飯
支度をし日常的な毎日
友達もいない
早めの帰宅誰もいない
テレビをみて空しい事件の報道
殺人者と被害者
オレはどちらでもかまわない
結局どちらも独り ....
口裂け女の噂を広めた女性は口が裂けていた
公衆電話はワープ装置としても使われている
ティッシュペーパーの72組目は他と質が違う
夜が訪れると同時に太陽は体育座りをして行儀よく次の ....
うなずきから さらさら こぼれる よいん
まなざしから ゆらゆら こぼれる よいん
どの よいん からも ぼくには ここちよい メロディ
さらさら ゆらゆら
ぼくのなかに ....
声の限りに叫んでも
この無音の部屋では響きもしない
青い涙や赤い血を流しても
この無色の部屋ではシロクロで
ただただ、
心の痛みに支配されたこの部屋で
私は待っている
声 ....
針と糸を携えて
張り裂けた君を縫い合わせ
言葉をかける
ゴメンね、ゴメン
気付けなくてゴメン
苦しさが溢れて行って
君は張り裂けた
針と糸を携えて
言葉をかけていく
ゴメ ....
悲しき熱帯
エフリマコ
電線がうつくしいゆうぐれ
バス停には女子大生の列が
ミシンとコウモリ傘のようにできている
みんなちがってみんないい*顔をして
....
もしもあのころのスタイルに
戻れるとでも言うのなら
悪魔にだって魂を売るつもりなのに
わたしの汚れた魂なんかいらないらしく
悪魔もわたしを助けようとなんかしない
がまんすればするほど
....
だらりと舌を垂らした犬が
くわえていった
無限に広がる雨音の中で
たった一音が残った
炎を見つめて乾いた暁の頬を
夜が照らした
葉脈を流れる冷たい水が
樹 まるごとであると知 ....
やみが白んだ
きょうも夜明けの3時過ぎから起きている
もう2時間がたったのだ
トイレで小鳥のさえずりを耳にした
やがてはかれも空から堕ちるときがくるのだ
それまでの ....
ほがらかに ながれるような すべての あたたかさ
いとしい きもちが いったり きたり
あたためあって ぼくらは
あしたも みえない ちからに はげまされて
のりこえてゆく
さむいよるも ....
雨は降りそそぐでしょう禁じられても
大地は受け止めるでしょう嘲られても
たとえ何億回囁かれたとて
愛は愛でございますとも
たとえ道端で売られていてさえ
人は人でございますとも
あた ....
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