すべてのおすすめ
君のことを描くたびに
ひとつずつ言葉を失っていった
すっかり軽くなった水彩箱には
たったひとつの「ありがとう」が
隅にこびりついて震えている

―――ありがとう。

それだけで ....
ふたり、
ってなんだろ。

あなたと撮った
ふたりの
写真を見ると

いつも
あなたは
おれの右腕に
ひしっ、と
左腕をからませ
笑っている。

「満面の笑み」
との形容 ....
悲しいときにうたうときがある
嬉しいときにうたうときがある

少しむかしに流行ったような歌
けしてうまくはないけれど

とどめるようになだめるように
うまくはうたえないけれど

悲し ....
コンテを
やっとにぎって
色鉛筆
つかんで
ちいさな
ちいさな
キャンバスに
なんじかんもかけて
きみがくれた
ぷれぜんと


手術の日から三年
かたつむりのように
きみは ....
『プラットホーム』



月を見てた



満月でも新月でも


三日月でも半月でもない






見てたら


そのうち


ぼやけていた

 ....
ビルは氷柱(つらら)のようであって
交差点に、滴る微笑の鋭角が
夜はひときわ映える

空は無限の海にはあらず
月のマンホールに、僕らは吐き捨てる
ばらけた感情語

それを生 ....
どうやら僕は
今迄の思い出を 
大事にしすぎたようだ 

部屋の中は 
まだ終えてない宿題みたいな 
山積みの本  

ポケットの中は 
札は無くともささやかな記念日の ....
明日の壁は、空のむこうにある

明日は生物の授業
動物半球と植物半球があれば
小さいながらも完全な個体が成長する
それを発見した人は誰だったろうかと思いながら
本当は生きることについて語り ....
眸は走りにはしった
コーナーでころんだけれど
めげなかった
薫はいっぱい昼ご飯をつくった
アレルギーが起きないような
ジュンイチは父兄リレーにでて
結構いいせんいってた
ご両親と姉さんも ....
何もかもが嘘
工業用の米が
いつの間にか
最高級肥後米になっている。

それを食わされる
入院患者


もうければイイジャン

イイジャン
イイジャン

見逃せば金
だも ....
ふりんしてるみたいだね
と、
はじけるようにわらい
おれに
だきついてきた
あなたは
とても
かわいらしく
いきいきして。

しゃしんとろうヨ
シャッターをオートに
おれのみぎ ....
ただ星が瞬くだけ

それだけなのに

ほろろん ほろろん

君が泣いているかのよう

僕も瞬くよ

ほろろん ほろろん
三年間
そうしているように
病院に行った。

コップ一杯の
とろみ茶を
二時間かけて
きみは飲み、
歯磨きをし、いつものように、ぼくが磨き。

病室にもどって
ベッドに寝かされ
 ....
最近ずっと来れなくてごめんね。
オードムーゲも、結局洋ちゃんに買わせてしまいました。
すいません。使えん娘で・・・・。

久しぶりに顔が見れて嬉しかったし、
また頑張るぞパワーをもらったよ。 ....
 
  
父の見舞いに行くと言って家を出た
船橋までの直通の快速に乗ったのに
途中千葉駅で降りて映画を見た
アメリカのアクションものだった
無責任に人が死んでいくのが嬉しかった
夏の終わ ....
屋久島の暮らしでは 
無数の鯖が 
村人達の手から手へとまわり 
こころからこころへとめぐり 

一匹の鯖を手に
樹木のように立つ老人は 
不思議なほどに 
目尻を下げる 

夜明 ....
生まれてすぐに言葉を食べた
降る雪のように冷たい言葉
それは小指の爪のように
やわらかく甘く
そっと僕の心臓に住まった


なんだか涙が出そうで
手のひらを握ったりしていた
つぼみが ....
風の音がした
ふり向くと誰もいない
十八歳のぼくが
この街をつっと出ていく

いつも素通りしていた
その古い家から
いつか誰かの
なつかしい声が聞こえた

敷石を踏む下駄の
細い ....
ずいぶんと歩いていた 
ぼんやりとそれだけはわかる 

ふくらはぎの痛みの感覚は通り越して 
いつか読んだ本の陳腐なストーリーのセリフみたいに
「それでも行きたい先がある限り歩くんだ」 ....
  星はかつて人で
  海はかつて宇宙で
  ぼくはきっと蟻んこで
  きみは
  きっと
  かみさまで







   (命の軌跡をなぞるその指先が)
 ....
夕方の六時に
ミュージックサイレンが鳴る
さみしく愛らしく
いぬのおまわりさん

七つの子のカラスではなく
赤とんぼでもない
ゆうやけこやけでもなく
家路でもなかった

だからとき ....
手紙 のようなものを 
書こうと おもう

声に してしまうと
儚く 風になってしまうようで

私が 
今ここに いることや
この時代に 生きることや
出会った すべての人や
 ....
―――いつも雨の音がする



ひんやりと冷たい、鉛の棒で、
心臓をゆっくり刺し貫かれるような違和感で目が覚める、
午前3時、のろのろとベッドを這い出して、
レジ袋から転がっているペ ....
今日もいちにち
風の中を歩いてきた
ひとは揺れている雑草の
つくつくぼうしだった

音は声となり
形は姿となり
匂いは香りとなり
色は光となるように

風景は風光とならなければなら ....
今日も明日もどんなときもずっとずっと





※大黒マキ「ら・ら・ら」
ひまわりが
なみだをうかべて
舞っている
大概の嘘が
実は、真実になってしまうのなら

僕は君の胸に何を灯そう
テレビ電話の
むこうに
裸のきみがいる

削り取られた脳や
数えきれない全て
の代わりに
神は
きみの
コアを

ここに
表出させた
西へと
みじかい眠りを繋ぎながら
渦潮の海をわたって
風のくにへ

海の向こうで
山はいつも寝そべっている
近づくと
つぎつぎに隠れてしまう

活火山は豊かな鋭角で
休火山はやさ ....
 
紙の羊が
食べたそうにしていたので
紙の草をつくった
 
今日はたくさんの流れ星だね
 
あれはホタルさ
 
きれいだね
命みたいだ
 
ひよりさんの自由詩おすすめリスト(2565)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
セルリアン- Rin K自由詩2708-12-10
ふたり- 草野大悟自由詩6*08-12-8
「きれいに歌をうたうとき」- ベンジャ ...自由詩8*08-11-24
ぷれぜんと- 草野大悟自由詩408-10-30
__『プラットホーム』- 瀬田行生自由詩308-10-23
さかさまの都会- Rin K自由詩3608-9-28
Freedom_Song_- 服部 剛自由詩32*08-9-22
「明日の壁は、空のむこうにある」- ベンジャ ...自由詩4*08-9-22
運動会- 草野大悟自由詩3*08-9-21
嘘つき列島- 草野大悟自由詩3*08-9-17
ふりん- 草野大悟自由詩3*08-9-16
創書日和「夜」_星空- そらの  ...自由詩10*08-9-16
べえ〜- 草野大悟自由詩4*08-9-15
みっちゃんへ- 草野大悟自由詩1*08-9-15
見舞い- たもつ自由詩16+08-9-15
屋久島の鯖_- 服部 剛自由詩11+08-9-14
詩人と海- アヅサ自由詩11*08-9-13
風のおと- yo-yo自由詩14*08-9-12
Bob- わら自由詩22*08-9-11
星はかつて人で- Affettuoso [ ...自由詩10*08-9-10
風のうた- yo-yo自由詩8*08-9-7
アゲート- 月音自由詩508-9-6
青の異物__(すきとおる、- ねことら自由詩708-9-5
風の中をあるく- yo-yo自由詩5*08-9-3
ずっとずっと一緒にいようね- 草野大悟自由詩2*08-9-2
青空- 草野大悟自由詩2*08-9-1
ロックンロール- P.B.自由詩108-8-31
コア- 草野大悟自由詩2*08-8-27
風のことば- yo-yo自由詩20*08-8-26
ペーパー・シープ(流れ星)- たもつ自由詩1208-8-25

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86