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女は
胎内に新しい生命を宿したら
「母親」になるというのに

男は
新しい生命が誕生してから
「父親」になる権利を得る
のだろうか

それは
目の前に細く頼りない道が一本
 ....
夜の手のひらに
背中を押されて
チラチラと散らばる
港の明かりを見下ろしに
いつもここへ来る


デパートの裏の階段にすわり
わたしたちは
寄り添ったり
ときどき 無口になったりし ....
ぼくの
きもちが
がやがや
かいぎを
くりひろげて
おしもんどう
したって

へやの
そとの
よるは
むしのこえと
ほしのひかりと
ゆめへ
たびに
でているものの
 ....
     ▲
    そして
   どこまでも
  群青の闇を往く
  魚のあとを追い
 かつての白い肌は
 鈍く焼けてしまった

  水の角を曲がり
  更に水を下る
  ....
ひろい
のはらいちめんに
ふりつもった
ゆきが
キラキラキラキラ
すんだ
あかいひかりを
はなちだすと
うまれたばかりの
あのこが
ぽつんと
そこにたっていた
やさしく
すな ....
ここのところの暑さは
かなわんね、と
足元で声。

室外機のうしろ
干からび寸前の
トカゲが
ペラリペラリとにじる

爬虫類系、得意じゃないけど
手のひらにのせてやった。

こ ....
軒下で猫が鳴いた日
街は雨だった
雑音が混じる電話の
聞き取れない君の声
こんな日が原因かもしれない

街に
傘を持って
ついでに長靴も用意した
ばらばらに音が降ってくるので
軒下 ....
夜の街を越えてゆく蝶
飛ぶものたちの音は聞こえず
ただ光の散った跡だけが
道の上をつづいてゆく



雨は低い空にはじかれ
羽のように銀を流れる
光の殻の外側に
飛 ....
渚で僕は待っていた
僕がここにいることを
知らないものを


しかしすべては
息を潜めながら
僕がここにいることを
知っていた


そのとき新月は
僕に向かって ....
くろいうさぎが
よりみちしてる

しろいうさぎが
さがしにいった


くろいうさぎが
まいごになった


しろいうさぎも
まいごになった


だけどどこかで
にひきはで ....
黒頭巾ちゃんが寝ているあいだに
内緒で神さまをこわしてしまおうか
慈愛のシャワーがどうしてもやまないなら

谷間のユリ
という名前の薔薇をささげよう
あかいゴマシオを世界にふりかけるよ ....
月になりたい
あの人の足元を照らす月に

風になりたい
あの人の肌をくすぐる風に

空になりたい
あの人が見上げる空に

道になりたい
あの人が歩き続ける道に
泣くのが
難しいときは

笑うのも
難しいとき


ちゃんと
泣けるときは

ちゃんと
泣いとこ
こつこつ
ノックは
なんのおと

ひたひた
しみるは
なんのおと

ぼくの
まわりで
ちゃかぽこ
ぴょん

ざぁーざぁー
いったり
きたり ....
月にテープを送ろう

これが僕の声だよ
誰かに似てると思うかい

風の速度も知らないし
今日も素面で歌ってる


虫に答えは譲ろう
僕は分からなくていい

悟りは空に任そう
 ....
鳥が燃えながら飛び立つ
黒い枝が空いっぱいに絡み合う

朝にも似た冷たい大気が
無数の記憶を凍らせても
すかさず世話焼きの風は遣って来て
その霜を脱がせる

急いで帰らなきゃ

鳥 ....
僕がバイクで事故を起こした時

真っ先に駆けつけれくれたのは

君だった


いざとなると皆冷たいな

そんな僕の愚痴を笑って聞いてくれたのは

君だった


そんな君が今 ....
僕は1人で飲んでた

酔ったのか

風に当たりたくて

塀にもたれてた

僕の髪が中途半端に

自分に絡みつく


風に聞いても

夜の空に聞いても

答えなんて無い ....
降りしきる雨の中
傘もささずに俺たちは歩いた
死ぬほど歩き続けた
けれどそれで
俺たちが死ぬことはなかった
俺たち いい奴だった
俺たち 輝いていた
俺たちは生の肉だった
俺た ....
路上の車の窓ガラスを
ツバメの低空飛行が横切る
それを見ないふりをして
7月はやってくる。

その間にもわたしは
あなたのことを見ている

アジサイの花びらで
四つ葉を作ってよ。
 ....
窓枠から漏れている気持ちを
ガムテープで目張りする
それで安心かというと
そうでもないらしい

困ったな
僕はそれ以上のすべを知らない


進みようのないことを
あれこれと堂堂巡り ....
踏み にじられた
柔らかい 道の草

白線 から 下がらず 
垂れた こうべ 晒す

助けて 下さい と
死にたくありません と

誰も 聞きたくないのだ
誰も 幸せに ....
                      communication breakdown (10〜12)

  花束

ちかくの花屋が閉店すると聞いたので
生まれてはじめて
花を買い ....
(十代の頃、
 探していた答えは見つかったかい?)

(「見つかった」と「見つからない」の
  間に伸びる道を歩いているような日々さ)

(あの頃、
 まっすぐに伸ばした腕 ....
夢からはもう
とうに醒めてはいるというのに


僕の現実は
まるで夢に似てしまう



夜中でもなく
朝でもなく
ただの希薄な時間に



冷たくもなく
暖かくもない
 ....
あなたは
とてもかなしく
笑う。

こすもすの
ひろがりのように
笑う。

いきものの
さがをいとおしむように
笑う。
ぼいん 
ぶつかると
ぼいん ぼいん
はずみそう
おもわず
やっちゃいそうで
あぶない
でんしゃ
街に忘れかけられた
公園のベンチに座って
西日の中の滑り台の上では
始まりかけた夏が
くるくると回っている

夜に向かっている
夕暮れの片隅で
ジャングルジムの天辺じゃ
出たがりの金 ....
ここに来るまでずっと
つま先だけ
見ていた

たどりついたとき
誰かが待っていて
ほめてくれたりする
どこかはどこ

軒下に避難した朝顔も
こうべを垂れるので
昨夜から宿っていた ....
まわりの
おんどは
うらはらに
つめたくなってゆく
ては
わたしの
こころを
みすかした

ぶんせきすべきは
そのことば
ぶんせきすべきは
そのうしろすがた

ぽこ ....
ひよりさんの自由詩おすすめリスト(2565)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
入学式前夜- たもつ自由詩35*04-6-28
跡白波- 望月 ゆ ...自由詩15*04-6-28
せかい_の_おと- 玉兎自由詩6*04-6-28
五感- 松本 涼自由詩11*04-6-27
ひまわりの生まれたとき- 草野大悟自由詩5*04-6-27
シリンジ- 望月 ゆ ...自由詩2*04-6-27
距離感- 霜天自由詩504-6-27
白蝶- 木立 悟自由詩404-6-27
新月- 松本 涼自由詩2*04-6-27
迷子- 松本 涼自由詩8*04-6-27
肩にふりかかる- 角田寿星自由詩404-6-27
なりたいもの- 林檎自由詩504-6-27
ちゃんと- 松本 涼自由詩5*04-6-26
あまぐも_ちゃかぽこ- 玉兎自由詩2*04-6-26
ブルーチーズ- 松本 涼自由詩8*04-6-26
- 松本 涼自由詩4*04-6-26
★94バイク&クルマ- 貴水 水 ...自由詩4*04-6-25
★93_ソレダケ…- 貴水 水 ...自由詩6*04-6-25
「こときり」- たもつ自由詩25*04-6-25
こときり- 望月 ゆ ...自由詩6*04-6-25
流れ_零れ_落ちる- 霜天自由詩1004-6-25
ひからびる_血- 砂木自由詩9*04-6-24
communication_breakdown_(10〜12 ...- アンテ自由詩4*04-6-24
ポケットにひと粒の種を- 服部 剛自由詩7*04-6-24
名前- 松本 涼自由詩5*04-6-24
えむ- 草野大悟自由詩9*04-6-24
ぼいん- みつべえ自由詩704-6-24
忘れかけの公園のベンチで- 霜天自由詩904-6-24
そのもの- 望月 ゆ ...自由詩7*04-6-24
からっぽ_の_おと- 玉兎自由詩4*04-6-23

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