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おとうしゃん、おとうしゃん
三歳の息子が僕を呼ぶ

お父さん。

一瞬
低い声で
青年の眼差しを見た

もう彼の大人は
目覚めはじめてるのかもしれない

おとうしゃん、お ....
オレンジの雲をかじる
甘酸っぱい空気を冷やして飲んだ

気流が発生する前の
静かに流れる朝は鳥の声に押されて
ようやく白い地を染める

地球の回転は空の綱引き
勝ち負けのない勝負は ....
私の身体は
ブリキのようにきしみ
もう一人の私が
背中にしがみついて離れない
心を
闇の鎖がしばり
壁の見えない
洞窟の中に立つ私には
消えかけたたいまつの照らす
貧しい灯りしか見え ....
雨がふると
むかし行った遊園地の
メリーゴーラウンドをおもいだす
楽しみにしてたのに
その日は雨だった

かっぱを着て
長靴はいて
お兄ちゃんとふたりで
メリーゴーラウンドに何度 ....
今日君が流した涙
心の窪みに溜まって
いつか差す光に照らされ
キラキラ輝くだろうから

言いたいこと
どれほど伝えられたのかい
聞きたいこと
どれだけ話してくれたのかい
今日は風がと ....
今年はじめての風邪をひいて
布団の中でまるまっていたいのに
僕は先生なんて呼ばれたりしているので
待っている子供たちのために教室へ行く

ところで
そこの教室の窓はとても大きい
僕が ....
なくした言葉がいくつかあって 
それを、また 
見つけだすのにあたふたなんかして 

正しい言葉 
わからないんだ 
ぼくは 


言葉は無力だと知っていて 
それで ....
  

ファイヤーバードが
ときどき僕の心のどっかにとまって
翼を丸めて
うずくまってしまう

テレビでもネットでも
世界のニュースが流れている
その側で
キーボードを叩くたくさん ....
  {引用=わたしはすでに 
わたしそのもの}


自ら望み 
生まれてきたわけでもなく 
自ら選んだ
両親と国と時代でもなく 

窓辺に置かれた鉢の 
枝葉を広げた小木のように  ....
娘が
私の誕生日にプレゼントをくれた
そういえば
最近娘とは会話もしていなかった

細長い化粧箱

包装紙をやぶいて中を見ると
ドライバーが一本入っていた

娘は
私がそれを ....
僕が知りたいのは
CMの後に出される答じゃなくて
消費されていく新曲じゃなくて

僕が知りたいのは 僕が知りたいのは
作りかけてやめた
誰に送る宛てのなかった
 ....
アリははたらき者だって
みんな思ってるのかな
たぶんサボってるやつ、いると思うよ
えさをさがして歩いてるときに
まよったふりして
石のかげで休んでたり
けびょうつかって
すのなかでまる一 ....
もつ煮込み屋で
黒ホッピーと
さんまを食べる

このはらわたをねえ
日本酒で食べたらおいしいんだよね
それだったら、日本酒、たのめばいいじゃないですか
そうだねえ
そうなんだけどねえ
 ....
 
父は毎日仕事で帰りが遅く
平日は構ってもらえなかった
父は日曜日になるとキャッチボールをしたがり
僕はよく公園に連れて行かれた
普段からあまり活発な方ではなかったので
あまり楽しくはな ....
ヘリコプターは遠ざかりやがて聞こえなくなり
空は薄めた絵の具の様だろう
カーテンに窓の模様が浮かび
天気を知る
近づき遠ざかる何度も
手を振る
また会おう

昨日の雨が嘘のようだ
土 ....
喫茶店の席を立ち 
ふと足元を見下ろす 

椅子と椅子の隙間の床に 
鈍くひかる百円玉が 
恨めしそうにぼくを見ていた 

世界はいつも 
ぼくになにかを 
云っている 


 ....
女子高生のスカートが短すぎるけど
パンツを見せびらかしたい
わけじゃないっぽい
たぶん
僕らの青春なんて
誰かのひざ小僧とパンツの間で
いつも迷子になっていて



キオス ....
はらを空かせたわたしに 
どこか似ている
ひもじい声で細々となく 
小さい虫 

草の茂みから 
一匹 
ぴょんと跳び出した 

こんなわたしでも 
まだ跳べるような 
気がした ....
    猫のあくび
    窓辺のコスモス
    いろあせたオルゴール
    金魚のあぶく
    ハチミツ入りの紅茶
    それから
    きみ

   そういうやさ ....
この世が 
何処まで歩いても追いつかない 
見果てぬ場所への旅路なら 

仕事の後の 
誰も来ない秘密の部屋で 
わたしは横たわり 
時々現れる 
「夢のドア」に入る 

足を踏み ....
鏡に映る 
ふぬけた{ルビ面=つら}が 
自分だと気づいた日 

自らの顔を 
つくりなおしたい 
と思った 

( 生きること
( そのものが、
( たった一つの答だよ・・・ 
 ....
それは春だったから
わたしは
疑うことを
知らずに

透明な水に
ゆるり、と入って

冷たい水のなか
人魚を探した

水中から
見上げる空は
鱗粉がきらきら光って

わた ....
月が眼の見えない日
紙の欠片が寝返りをうつと
月の手からこぼれ落ち
ゆらり、ゆらり空に泳ぐ


慈愛の翼に煽られては
喜び香る
ひとひらの
さくらの花びらとなり

情熱の翼に煽ら ....
ずっとやさしく包んできた
大事に育て暖めてきた
そんな言葉たち
全て私から生まれてきたものなのに
どうしてだろう
この世の風に洗われた瞬間
石のように色を失い、凍りつく
発せられたその時 ....
鉄の玉が 転がりつづけるように
月が軌道を 描きつづけるように

慣性の法則

君への想いは

林檎が木から 落ちるように
グラスが床で 砕けるように

引力の法則

君への想 ....
狂った軌道は
二度と戻ることなく
ぼくらは
あなたの
ねじ曲げられた左手に
泪する
 
 
 
 
 
(こえを確かに聞いたのです)
 
黄昏時雨時のころ
ましろな空に描かれたそれは
まるでパステルピンクでお絵描きされた
小さな子供のこころのようで
 
煙草を ....
私がホームセンターで
百五円で買ってきたアリッサム
少し大きめの鉢に植え替えて
ベランダの日陰に置いた

毎朝少しずつ水をあげて
眺める
心の中で「おはよう」
少しエネルギーを貰えた気 ....
小さな神様が
春の雨に打たれていたので
傘をさしてあげた
神様はありがとうを言って
釣竿を垂れると
雨粒の中から
虹色の魚を釣ってくれた
魚は苦しそうに跳ねていたけれど
自分は誰も苦し ....
「好き」

ことのは一片手のひらに 乗せてふぅっと一息
吹きかけてみれば あなたに届くそんな
想いが心を満たしていくけど あなたに届いているの?この同じ月の

同じ下弦の月が街のネオンに紛 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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