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ぼくらの言葉は
山でありました。
緑でありました。
渓谷の流れでありました。


あなたが
お嫁にいくといいます。
リュックもクツも
ハーケンもハンマーも
ザイルも投げ捨てて
お　.... どこかに風がふいている

耳を澄まして
あなたは言った。
ほら、あの渓谷の流れに
風がほほえんでいる。

私たちの幸せは
どこかに眠っている

登り道ばかりつづくとき
あなたは言　.... これ
だ〜れだ

みっちゃん
と
えいこちゃん

これは？

みっちゃん

じゃ、これ？

おこった
みっちゃん
ぶーっ

ほっぺを
いっぱいに
ふくらまして
　.... 蜜柑の木々が生い茂る　
庭園の芝生に立つと　
山の緑の間に　
遠い海は｛ルビ煌＝きらめ｝き　

枝々の無数の実は　
青みがかった光を帯びて　
自らの歓びを　
天に捧げておりました　
　.... ありがとうを言い忘れて
今日もぼんやり青空を見る

さようならが言えなくて
今日もぼんやり夜空を見る

君に伝えたい
コト
いっぱいあるんだ

明日の朝
誰もいない原っぱで
手　.... 父の髭を剃る
一週間たった柔らかいのを
電気で剃るのは難しい
首など歯のあたりにくい所は
よく伸びる皮をひっぱて剃っていく

その薄くなった皮膚の下に
赤くて細い血管が透けて見える
こ　.... 重労働でつかれた日　
夕餉の煮物に入った　
れんこんのきれはしを箸でつまむ　

「れんこん食べると（先が見える）よ」
というお婆さんの言葉を思い出すと　　
３っつの穴がぼくに笑った　

　.... ほんものは　
かぜになびいた　
いなほになって へりくだる　

わたしはいつも　
ささいなことでいじをはり　
いなほになれず そりあがる　

じょうしきてきな　
じょうしのこごと　
　.... 目の前に　
清らかな川の流れがあった　
両手ですくった水を飲むと　
足元の小さい花がゆっくり咲いた　

村に戻り　
壺に汲んで運んだ水を　
器にそそいで皆にわけると　
口に含んだ人のこ　.... 江ノ電の窓辺に｛ルビ凭＝もた｝れ　
冷たい緑茶を飲みながら　
ぼうっと海を見ていた　

突然下から小さい手が伸びてきて　
「かんぱ〜い」　
若い母の膝元から　
無邪気な娘がオレンジジュー　.... 図書館の本は
公務員みたいに黙って
読まれる、という役目を
少し怠そうに待っている

田舎の図書館は
どうも品揃えが悪くて
本にも覇気が無い

手に取ってみても
抵抗はしないけれど　.... 昨日のゴミ置き場で　
幸せそうに日向ぼっこしていた　
白い便器の蓋が　
今日は無い　

腰を痛めて十日間　
介護の仕事を休んでいたら　

先月の誕生会で　
目尻の皺を下げていた　
　.... 中学校の２年だったよね
はじめて、君にあったの
覚えてる？

あたらしい教室に入ったとたん
笑顔に出会ったんだ。
大きな瞳のショートカット
小さな華奢な体
が、きらきら
プロミネンス　.... 月曜日
わたしには仕事などない
だけど、うちにばかりいると叱られるから
とりあえず、仕事に行くふりをして
たんぼの畦道をよろよろと歩いた

畦道は細くなったり
太くなったりして
歩きや　.... ただ君の胸にはいつだって真実がありますように 胸は
すぐに
いっぱいになります
それゆえわたしは
多くを連れて
行けません


あなたを
はじめて呼んだ日に
こころの底から呼んだ日に
海は向こうになりました

永　.... あなたが
毎日
乗っかって
遊んでいた
地球が
置き去りにされて
寂しそうに
蒼く
ひとりで
転がっている どのページが
めくられたのか

あまりに細い指先は
忙しさの数だけ
忘れてしまう

それがつまりは
ふたりであることの
やさしさを
難しく
する

純粋であるほど
不確かに　.... 波打ち際で
砂に埋もれかけた
木製の小舟が
少年の夢にたたき起こされ
夕映えに浮かぶ

かもめが船頭になって
赤く染まった海を進んでいく
静まりかえった海面に敷かれた
赤い絨毯は
　.... 僕の胸にサカナが泳ぐ
無言のままで行くあてもなく
君の言葉をあの波の上で
見失ってしまったからだ

変わることない　眩暈のような　あの限りのない青色に心を染めて
僕は今もひたすらに泳ぐだけ　.... 一人待つ少女


恋人が遠くから手を振って
駆け寄って


笑顔で温かく迎える




そんな恋人たちのそばを通り抜けて
僕も笑顔になる


誰かが今日
どこかで　.... 秋の空気を感じたら
僕の中に君

お月様に吸いこまれそうになるときのあの感じがして
僕は
今すぐ君のそばにいきたい

不思議な夜の空に
ココロをとかして
君のとなりで　ひざをかかえる　.... まっ白いシーツが
かぜのように気まぐれに
ふっとためいきをついたとき
けずられたきみの脳は
まわりの景色に色をつける。

くりかえされる
ひかりのみえない毎日を
記憶から消し去り
ど　.... 疲れた僕は　木陰で休んでいる
幹に　蝉の抜け殻
とても静かに
何年もそこに在りつづけているかのよう

しばらくして
ふと気がついた
蝉
だまって
いる

その少し上にも
またそ　.... 走ってきたんだね
わたしに会いたくて
走ってきたんだね
夕ご飯いっしょに食べようって

あの日のように
ほほえみながら
あなたは
瞳を輝かせて
ぼくのこころに
語りかける

そ　.... いっ
かまえるなよ
てめえら
何が何と言っても
誰がいって言っても
空はいつだって蒼く
女は永遠の海で
おいら達男には
それこそ
だれが何と言おうと
永遠に
謎であるのだからな 全てを投げ出したくなるときがある
何もかもを捨てたくなるときがある

そんなとき
ふっと考えてしまうことがある



死にたい



いつかは死ねる



それが希望
　.... その男とは
高校三年の時
はじめて出会った。

自転車に乗り現れた男は
前駕籠から魚を無造作に取り出し
黙って彼女の前に置き
ぎょろりと目玉を
おれの方へ向けると
また自転車に乗って　.... ハレルヤ　君は気付くだろうか
僕の心が色付く事に
君と視線が　ぶつかる度に
僕の心が震える事に

星空のドレスを　纏って君は
静寂の中に　溜息を漏らす
君の影が　オリオンまで伸びて
永　.... おんがくのつもりでなつの夜に
しろい文たちをまきちらしました

そして、という次を言う前に
すっかりひと昔前の鼓動がもどって
なにもしらない少女のようです

わたしはにこにこと
散らし　....
ひよりさんの自由詩おすすめリスト（2565）
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぼくらの言葉は- 草野大悟自由詩807-12-23
どこかに・・・・- 草野大悟自由詩507-12-22
写真- 草野大悟自由詩207-12-19
蜜柑の木陰_〜鎌倉文学館にて〜＿- 服部　剛自由詩4*07-12-4
紙飛行機- そらの　 ...自由詩15*07-12-3
髭剃り- たもつ自由詩707-11-26
れんこんの顔＿- 服部　剛自由詩307-11-24
ふぃぎゅあまん_9.99＿- 服部　剛自由詩6*07-11-20
水のふしぎ＿- 服部　剛自由詩8*07-11-15
ウルトラマンの人形_ー江ノ電にてー＿- 服部　剛自由詩7*07-11-8
本- 小原あき自由詩39*07-11-7
「_無_」- 服部　剛自由詩32*07-11-6
笑顔- 草野大悟自由詩6*07-10-28
なんでもない一週間- 小原あき自由詩36*07-10-26
俺の周りはアル中ばっか＿君＿夏衣＿コスモス＿エドワード＿タイ ...- P.B.自由詩207-10-24
肺呼吸- 千波 一 ...自由詩27+*07-10-10
置き去りの地球- 草野大悟自由詩3*07-10-7
八月の教科書- 千波 一 ...自由詩5*07-9-24
小舟- 乱太郎自由詩26*07-9-21
サカナ- P.B.自由詩107-9-20
素敵な世界の片隅で- 瀬田行生自由詩1507-8-31
秋の空気を感じたら- 日朗歩野自由詩707-8-31
着色される風景- 草野大悟自由詩5*07-8-30
夏の日- 日朗歩野自由詩607-8-23
走ってきたんだね- 草野大悟自由詩5*07-8-19
い〜男に- 草野大悟自由詩307-8-5
I_want_to_die,_but_want_to_ali ...- Lily of the ...自由詩6*07-7-28
その男- 草野大悟自由詩3*07-7-21
オリオン- P.B.自由詩307-7-19
おんがくのつもりで- 秋山加奈自由詩507-7-12
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