すべてのおすすめ
かるぴすの おと
ひぐらしの こえ
かげろうの はね
おばさんの かげ
うたたねの ねこ
みあげれば ここ
すいそうの そこ
てんかわの そこ
....
本当はすべてをあなたにさらしたい
私の脳裏に気付いてくれますか
窓辺から叶わぬ願いを捧げていることを
全身で未来を抱き締めて
出来るだけ広い世界と呼吸を合わせていることを
溢れそうな心の雫は ....
緑の海がたなびいて
少しのカーブで横切るレールを
3両編成の電車がすり抜けていく
乗り合わせた肩は語らないまま
ひとつひとつ 暮れていく
天気予報は雨
降水確率は不明
飾らない傘の行 ....
あの人の ま白な指が
麦茶 冷やす 流水の川を
チロチロ と 泳ぐ朝
日傘の 影から
「日に焼けたくないのよ」 と
うなじに一つも 汗をかかずに
水辺色に 魚跳ねる
絽の着物 着て
....
ひからびた夢が
ひんやりと
かもいのあたりで
くびを
つっている
これは、これで
けっこういいあじ
するんだよね
魚たちが
にぎやかに
しゃべりながら
....
時計が遅れたり
進んだりするのを気にする人は
何よりも時間の大切さを
知っている人です
けれど
時計には時計のペースがあることを
忘れないでほしい
など
ホームの水飲み場で
あな ....
からんからん、と
ゲタの音
ぱぁん、と
花火の音
ぱしゃん、と
金魚すくいの音
盆踊りの音が
後ろに聞こえて
納涼の提灯が
空を飾る
熱風が
私の髪をさらって ....
ポンジュースが出るという噂と、狂おしいほどいつも通りの日々。例えば、そんな愛媛で風景している校庭が、東京の夕暮れの向こうにある。午後、水飲み場で、挨拶は永遠にすれ違っていく。す ....
ひび割れた
石の階段で話そう
どうせなら
星も呼ぼう
僕らも宙に浮いてる
お昼ごはんを
考えるより
大事なことがあるんなら
きっともう
眠ったりしない
....
なつのしょうめんで
あのこはワルツをおどってる
いちにさん
にいにさん
さんにさん
ほそいうでをいっぱいにひろげて
あのこはかぜをおこしてる
いちに ....
ある時ダヴィンチが
金魚鉢を眺めていると
金魚がウインクしたので
「魔が差したんだろう」
と思った
またある時ダヴィンチが
散歩をしていると
電信柱がおじぎをしたので
「人 ....
頭が回らないほどの陽気の中で
なつかしい感情だけは僕に触れることができるみたい
どうしてか分から無いけれど
ひまわりと太陽は 絵にするとよく似ているなぁと思った
思考が停止すると感情はここぞと ....
『夕焼けのポエットさん』主題歌
【A】
西日浴びて
ワタシ 来たわ
コトダマの国のお姫様
オレンジに染まる
ワタシ ポエット
右手 ....
あの空の話
もう遠くなった映像の中では
坂道の向こうの太陽と
薄くなるグレーの空とが
混在していて
蝉時雨
引いては寄せて
寂しさを反芻している
知らない知らな ....
画鋲一個で支えられたフレーズ
そんなもので君は歩くんだとして
小さな足音で七月は過ぎてゆく
今このときに語りつくせるニュアンスがあるなら
きみは僕を量り知ることができる
ねえメロディーはいら ....
卵をひとつ落として
夕焼けは夕焼けへと帰っていきます
さよならを言うのが嫌で
いつまでもふざけていたのは
言葉を越えられるものは
言葉ではないと
ある日ふと知ってしまったから
ちびた ....
夏は冬の寒さが恋しい
冬は夏の暑さが恋しい
僕もそうだよ
君がいてくれたら
季節なんかどうでもよかったろうね
君がいてくれたら
季節を楽しめたかもしれないね
....
こつこつ
とんとんとん
いしゃは
わたしのむねを
たたいて
ちょうしんきを
あてたりして
ふむふむ
わけしりがおで
カルテに
なにかを
かきこんでいる
わたしは ....
ひとりで唄って
秋桜
つらなる
惑星のなかで
孤立する意識よ
ぼくがあまりにも意識的なので
死は土星のように
都会的な愛 ....
とびおりて
とびおりたまま
じっとして
いつまで
たっても
じめんに
つかないので
こころなしか
ふあんになったけど
したを
みるのは
やっぱりこわくて
ちょっぴり ....
春が
わたしの中に入ると
増えます
やがて溢れ出して
玄関では靴が
遊びたそうにしています
かぜが
ふいている
みなみへ
みなみへ
しっているのだろうか?
そこは
わすれられたくに
びゅう びゅぅ
はるに
....
海に行ったら
いつまでも終わらない
波の音を聞きながら
砂を
たなごころいっぱいに
すくいあげて
ゆっくりと こぼそう
いくども いくども
すくいあげて
ゆっくりと こぼそ ....
こんな雨の日は
家にこもってCDを聴く
きみから借りたCDだ
ある日突然きみから葉書が来た
「もうCD返さないでいいよ」
その たった1枚の葉書が
俺と君の最後
....
あのビルは
誰の羽なのでしょうか
あんなに高くて
空に届かない
見上げるわたしたちは
いつまでも
一枚の写真でした
真っ直ぐな樹は根付く先を求めて
荒れた大地を歩き通し
ついに小さな森にたどり着いた
黒い雲がどんよりと空に垂れこめていて
森全体がうす暗く
樹々はみな痩せ細って
わずかな光を求めて伸ば ....
なんてゆるゆると
今が歌う
カタチを持たない
雲に向かって
メロディーを忘れた
僕に向かって
そうさゆるゆると
今は歌う
分かりやすい
寂しさに向けて
....
にがうりの夢を見ていた
だれもけっして
にがうりをゴーヤと呼ばない夢だ
まだあたしはにがうりのさわりごごちも
あじも
においも
にがうりの見ていた夢も
その夢の続きも
知りませぬ
知 ....
「勝ち組」 なんて言葉があるが
そんなもの
どうでもいい
認めようと 認めまいと
私たちは 間違いなく
「生き残り組」 だ
街路を覆う銃弾の嵐も浴びず
怨恨のナイフに刺される ....
覗き込むと
少年時代だった
手頃な石を落としてみても
いつまでも帰着しない
頭上では飛行機雲と交差する記憶
不意に飛んできた雲から雨粒が落ちていくと
からーん、からんと
遠くで跳ね返る音 ....
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