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海岸線の弧が抉る
砂浜に埋まっている
息を
ひきとったはずの感傷が濃度を上げて
臭う潮風を
追放したい
繋がった手の
甲の皮膚から
繋がった肩に
鎮座するわたしの
頭 ....
わたしの
両眼は野良猫なので、まれに
きみの影で化けている
部屋の隅で、まれに
息の根を止め損ねたあの子が見えるのだが
わたしの
言語は蛭
だったのだ、たくさんの日本語が
彼の血を ....
わたしの声帯から延びた
蔦が
ビリジアンの意地悪だった
集合体は頑丈で 瑞々しい
唇をつたって、ずるずると
出ていく
あのひとの唇をつたって
入っていく
取り返しのつかない色
取 ....
彼の母親になって
宙吊りの栄光を愛撫していると
日曜日が死んでいた
月曜日は可燃ごみだから
きみの生活を袋に詰める
捨てられていた
卵でわたしは調理をしたけれど
殻に溜まった水が腐っ ....
ひとつの自信がわたしを暴く
押し出す日中に
無防備な顔は灼かれていて
爛れたままで外出をする
十月の風が痛みを冷ます
脱いでいる
わたしの鱗粉が付着しなくとも
きみは変わらず胸を張り ....
顕現に必要なものを
まさぐる闇雲に
吸収をする短調や
ビブラートに憧れている
視線はぐらついていて
四方八方
飛び出した繊維が晴天を這う
わたしはこんなにも空間に
蔓延るのに
塗 ....
片足を曳いて
空を登る
これは頂上から下げる予定の頭
導く、斜陽は赤く、大きく
目を伏せる、花は白く、不気味に
大きく
わたしを
きみを
祝福して
大きく散るだろう花の学術名を手探っ ....
beebeeさんの伊月りささんおすすめリスト
(7)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
空を切る
-
伊月りさ
自由詩
5*
08-11-1
超新星爆発
-
伊月りさ
自由詩
5+*
08-10-27
蔦狩り
-
伊月りさ
自由詩
15*
08-10-26
収集日の朝
-
伊月りさ
自由詩
7*
08-10-23
粧飾
-
伊月りさ
自由詩
4*
08-10-16
声帯
-
伊月りさ
自由詩
6*
08-10-13
投身
-
伊月りさ
自由詩
28*
08-9-20
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