風の唄
あさな
もうすぐ 雨が降るよ
雲の香りがする
風が未来を運んできてくれる
先のことなんて わからない なんて 嘘よ
それは感じていないだけ
それは感じようとしていないだけ
ちいさな ふたつの瞳
地平線の先までは 見渡すことが出来なくても
空から降る光に照らされた
無限色 の 世界
言葉なんて都合の良いものなんてない
言葉なんてなくても 伝わる想いもあるように
表情豊かな世界は
未来をそっと教えてくれる
ささやくように
風が唄い 世界は揺らぐ
その波紋を 聴き逃さないように
私は ずっと
耳を澄ましている
しん と 澄ましている