風の唄
あさな

もうすぐ 雨が降るよ

雲の香りがする

風が未来を運んできてくれる

先のことなんて わからない なんて 嘘よ

それは感じていないだけ
それは感じようとしていないだけ

ちいさな ふたつの瞳
地平線の先までは 見渡すことが出来なくても

空から降る光に照らされた
無限色 の 世界

言葉なんて都合の良いものなんてない
言葉なんてなくても 伝わる想いもあるように

表情豊かな世界は
未来をそっと教えてくれる

ささやくように
風が唄い 世界は揺らぐ

その波紋を 聴き逃さないように

私は ずっと

耳を澄ましている



しん       と 澄ましている


自由詩 風の唄 Copyright あさな 2006-10-23 00:09:33
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