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えーっと、なんだっけ、
重要な事だった気がする。

一行目になるはずの、
とても明確な一言。

えーっと、なんだっけ、
思い出せそうな気がする。

二行目に続くはずの、
行き先を示 ....
時計台の裏側から
針が回るのを見てみれば
この世界の裏側から
時が過ぎるのを見るようで

次元が違うところにいるような
不思議な感覚に陥る

思えばこの世界は
時が過ぎるのを
 ....
ヒグラシの虫かごを片付けながら
また来ますよ と夏が言ったので
私は わかってますよ と返した

入道雲と夕立も出ていくみたい


いつも 夏は勝手にやってきて
小さい 秋を残して ....
一ヶ月と一週間が並べられていて
レジの横には揚げたての一昨日

握りしめた過去を払って
少しばかりの現在を手に入れた

耳から聞こえる一寸を繰り返して
片手じゃ足りない隙間を集めて
 ....
月の見える筈の窓で
曇り空を見ている
今にも雨が降りそうな
曇り空を見ている

かつては男だったし
かつては女だった

その人が見上げている
窓は 空は


月の見える筈 ....
こちら地球 きこえますか
月がとても美しいです どうぞ
こちらガイア きこえます
月がとても恋しいです どうぞ

日本と呼ばれていた辺りに船を止め
現在 周辺を巡視中です
まだ  ....
白血球のように
私は私を運んでいく
落ち着く事なく場所から場所へ
居場所を探して

ワイパーが雨の輪郭をなぞって
すぐにじんで 繰り返し 繰り返し

どんどん追い越されていくのに
 ....
今朝 起きて
時間を確認しようと枕元を見る

そこには一つ前の携帯が
充電器に刺さっていた
いくら探しても
今の携帯が見つからない

そういえばこの前買ったごみ箱も
起きてか ....
私たちは 地に落ちた猿だ
もどかしさ抱えて 争いをする

伝わらない言葉 伝えたい言葉

言語を分断されて尚
互いに干渉をしたがる

伝わらない言葉 伝えたい言葉


眼 ....
「悠々自適な生活、老後は江戸へ」と
街頭ビジョンに八百八町が映る

隣を見れば

「未来のテーマパークで新しい興奮を!」
と、目にうるさいホログラフの看板

現在更地のあの場所に
1 ....
排気ガスに舞い上げられた
小さな春を吸い込んで
私はこの街に生きている

裁判所前の桜
足繁く通った病院
水面に揺れる手漕ぎ舟

私はこの場所に居る


アスファルトにポ ....
夏野雨さんのSeiaさんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はじめの一行- Seia自由詩312-9-30
楽園- Seia自由詩6*11-11-29
夏のさりぎわ- Seia自由詩1311-9-26
光陰- Seia自由詩511-8-31
月の見える窓- Seia自由詩311-6-24
こちら地球- Seia自由詩411-5-29
青のままで- Seia自由詩211-5-25
フライパン- Seia自由詩111-3-21
バベル- Seia自由詩211-3-20
飛べない鳥- Seia自由詩211-2-20
この街- Seia自由詩4+11-1-26

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