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背の高い花がとおく
グレーの空
ぱしゃん ぱしゃん
あめ
やらかいカーテンに小学生のころを思い出した
プールから出たあとみたいな かぜ かぜ かぜ
体が乾いて落ち着 ....
私が昨夜、落としたビーズ瓶を踏みつけて
粉々になったのを
太陽から泳いできた魚たちが食べる
お父さんは
ここらでいいだろうと
トランクから釣竿を2本取り出して
私たちは釣りを始めた
....
夜に沈んでいくてのひら
蒼い灯りは微かに私の頬をなぞる
くすぐったいよ
くくとないて
泣き虫だねと言われたの むかし
今でも泣き虫だよ わたし
ひとりぽっちで地球に立って きみは
....
描いたような月
逃げたい夜
蒼い景色
片腕にロックを歌う魚噛み付かせて
血を滴らせている
犬は走るしかない
疲れたら眠るしかない
蒼い間に魚をたくさん捕まえろ
やけに青い東の空に
縁日で買った金魚を泳がせた
赤い体は瞳の奥でちかちか瞬いて
捕まえようとしたってもう届かない
おいでおいでをしている雲の手が夏を連れ去って行く
唯一、赤い僕をきんいろの月 ....
くらやみの中だって星明りはてんてんと明るいのです
青いひかりを押すと少しの空白のあとボサノヴァが流れ出します
星がてんてんと流れ始めます
しろいはな
ちいさなはな
おもいでのはな
きおくのはな
だれかとのやくそくのはな
おちてはくだけちるはなのざんぞう
ないてるきおくしかおもいだせない
ねぇあのころなんであんなかなしかった ....
窓を流れる雨は
海へと急かす
私は少しの光と温度で
ふかくこきゅうをして
酸素をたくさんとりこむ
終点に着くと
ゆっくり大きくなってゆく雲
緑の葉っぱに雨がはじけた
君の笑い方を思い出 ....