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指先であそぶ旋律がピアノの鍵盤の上を流れて 
部屋に溢れるやさしい音階のすきまに
天球図は青くひろがってゆく
東のかなたの
さそりの心臓は自ら発火し
そのきらめきは引き出しの奥で眠るルビー
 ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
鈍く光る銀色のドアノブをひねり
といれに入ると
窓辺にはうす桃色の{ルビ薔薇=ばら}が咲いていた

水色のすりっぱには
背中合わせのふたり
男の子は贈る花を背に隠し
女の子は四葉のクロー ....
さようなら、晴れる人

暮れ際の暖かさ、名残、手のひらの名前を
呼んでいる、聞いている、思い出している
花びらの震える下で潜り抜けた門を
指先で触れるくらいの気配で通り過ぎる
一度過ぎた言 ....
蛾か何かの最後尾が
視界の斜め上をかすめ逃げ去る場面、に似た
或いは、目尻の痒みにも似た
地下鉄の、蛍光灯の、黄緑色の、光芒の
消える寸前の瞬間と消えた直後の瞬間、との
交互 ....
なんで 私が
あなたの詩が好きかっていうと
ソウルフル だからだよ

どんな アプローチでも 言葉も形
完璧じゃない

音や みてくれから くるものが
ほっとけない感じなんだ
 ....
白く光る雲が流れていく冬空。
夕暮れの橙色が水色と混じり合って、それは綺麗。
烏の群れが西の空へ向かって飛んでいきます。
帰る場所があるの、良いね。
冬の短い日が暮れるのは、何よりも寂しい ....
来る日も
また来る日も
毎日 毎日

朝も昼も
そして長い長い夜も

あなたのことばかり
想いつづける

何気なく交わした会話や
時折みせる少年のような微笑や
偶然に触れた
 ....
僕は走っていた
景色のない闇は
音も無く 後ろ
から

転んだと思ったら
既に
転び
過ぎた跡は
降り注ぐ刃よりも恐ろしい
風と

僕を微笑う
狂い咲いた花びらは散る

 ....
夜、

{引用=背後に
人は身体をこわばらせる
何がよぎったのか
誰があとをつけているのか
この暗闇の中では
振り返る勇気はなく
確かめるすべもなく
人は
いくつもの時を越えて
 ....
風上に立つ冬が
耳に届くすべての海を
耳鳴りに
します


遠く
遠くに
此処には無い海が
あるとして
それは遠くの
ずっと遠くに
此処には無い海が
あるとしても ....
ひとつの認識から始まる憂鬱
鶏が鳴く
もう朝である
月を背後に負った者は
木の幹の太さを計測して
空にまで届かない溜息を吐く
星の下につぶされた者は
動かない時計を見つめて
色のない繰 ....
窓辺のてーぶる
並んだふたつの影を朝日に落とす
じゃがいも・いちご
似ても似つかぬ後姿の影を背に
似た たましいの まなざしそろえ
窓の外に光のたまる
明るいほうへ   *

 

 ....
あなたの子供は駈けていきました
あなたの急を知らせに
道の向こうの
そのまた向こうまで
私が知らない間に
他の多くの大人たちが
それぞれの世界の片隅で
何も変えられないでいる間に
あな ....
まだ生きているのに
上にあるのは冷たい土ばかり
そんな私の運命を
悲しんでくれる者はない

指先の冷たさは
声なき罪の思い出
生きているとはいえない
今の私の存在は
むしろ
むなし ....
見えない糸でんわで結ばれていても
青い微笑がしみわたる夜ですから
ともだちだけが変わってゆきます


無声音の言葉はみちにあふれ
生きる水位が青い
少女たちの
渋谷です


原石 ....
ゆっくりと沈めてゆきます
きれいになりたくて
きれいになれる気がして
沈めてゆきます

あと少し

とても穏やかになります
静けさに包まれて
何も恐くはなくて
眠る ....
フランケンシュタインの怪物を俺は覚えている。
俺は子どもの時から頭が冴えていて、
誰よりも記憶力がよかった。
だから俺は超難関の試験をいくつもクリアし、
極秘の指令を受けて宇宙に飛び立つ人間と ....
「いじめられるあんたにもなんか問題があるんじゃないの?」
と母が言う
ので
これからは
学校の帰り道だけで
泣こうと思う

みんなに
嫌われてしまうのと言うと
となりのクラスの尚子は ....
マジか ネタかって なんだろ
本気か 遊びかって ことかな

それは でも

いったん 言葉にした時から
すでに 詩にした時から

言の葉 の 受け継ぎの中に 展開されて
ひとり ....
アスファルトへ積もる
冬の薄日は、果てる灰のような、諦め切った
沈黙だ


枯れ枝とその影の
黒い交錯は、解答の無い、冷めるスチールウールのような
沈黙だ


嗚呼、真 ....
胸にさやけし 
春の恋
波のこちらに
夏の色
せめて明日へのおみやげに
きれいに包んで下さいな

子供泣かせの
秋の空
誰もつれなき
冬の石
せめて明日へのおみやげに
小さく包 ....
君の向こうに
何かを見つけた気がして
目があった瞬間
見失った
宇宙の深淵から
水がひとつぶ
滴り落ちる。 。 。
と、
いのちたちはいっせいに水際に集まり
それぞれに
祈りの言葉をつぶやく
遠い場所で起こった恩寵に
いのちの囁きは共振し
星の瞬 ....
濯ぎ口から
哀し、と吐く元に重なり
狭く縮んだ喉を 搾るよう抜け
いぶくろしろく しろく あたためゆるめた

ほんのいちど体温は ぬくもり ふれる
くだはなだらかに すべられて
私の身体 ....
神が不在の夜
その間隙をぬって
あくまでも地上的な硬い何かが
天上の淡い光を覆い隠す
その時
人びとの喉はゆっくりと絞められ
背徳の快楽に意味のない言葉が虚空にばらまかれる
昔日の絵の中 ....
公園が
冬のアスファルトに落ちている
黒く、その輪郭が切り立っている
黒く、切り立つ枯れ木立が鉄条網に混じり
黒く、その輪郭が主張されている


けれど
空は、白濁した眼球 ....
空から落ちた
星の砂
母さま想って
泣いている
優しい浜辺の神さまが
お空へ返して
あげました
お空へ返して
あげました
被爆者二世の
おじさんは、アメリカ人に
「広島ってまだ荒野なの」
と問われる度
なぜ知らないのかと
聞き返す事にしたのだ
と言う

謝らなくたっていい
何千と言う米兵を救ったと
 ....
職場の同僚と{ルビ口喧嘩=くちげんか}して
{ルビ凹=へこ}んでいたハートに{ルビ靄=もや}がかかっていた夜
やり場のない気持を抱えたまま、散歩に出かけた

家を出て、ひとつ目の角を曲がると ....
こしごえさんの自由詩おすすめリスト(3848)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さそりの心臓- ワタナベ自由詩3105-3-3
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩127*05-2-27
といれのかみさま- 服部 剛自由詩6*05-2-24
さようなら、晴れる人- 霜天自由詩1305-2-20
擬態の森- A道化自由詩1005-2-15
詩の言葉- 砂木自由詩12*05-2-13
カムパネルラ。- 有邑空玖自由詩9*05-2-13
せつないということ- フォマル ...自由詩9*05-2-13
綴じる闇を見つめて- ユメミ  ...自由詩3*05-2-12
夜、幽霊がすべっていった……- 岡部淳太 ...自由詩9*05-2-11
滅びる海- A道化自由詩905-2-8
遠い旅- 岡部淳太 ...自由詩6*05-2-2
早朝の青空に消ゆ_みすずノ星の_澄んだ瞳に見守られ・・・- 服部 剛自由詩12*05-2-1
駈けていった- 岡部淳太 ...自由詩12*05-1-30
早すぎた埋葬- ツクヨミ自由詩9+*05-1-27
渋谷- 青色銀河 ...自由詩705-1-24
水中花- ベンジャ ...自由詩5*05-1-23
(1960—1993)- 佐々宝砂自由詩6+05-1-22
ゴキブリ- 月山一天自由詩6*05-1-21
読者としては- 砂木自由詩9*05-1-20
白々しい独り- A道化自由詩405-1-18
明日へのおみやげ- 春日野佐 ...自由詩405-1-18
何かとは何だったのだろう- ツクヨミ自由詩405-1-14
水宇宙- 岡部淳太 ...自由詩6*05-1-13
- つきのい ...自由詩805-1-13
月蝕- 岡部淳太 ...自由詩8*05-1-10
鬼の行方- A道化自由詩705-1-8
星砂伝説- ツクヨミ自由詩5*05-1-7
戦後60周年- 月山一天自由詩7*05-1-5
「腰越_Z_」の野球帽- 服部 剛自由詩6*05-1-3

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