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私が髪を切るとき

羊羹を包丁で
切るみたいであってほしい

髪型を変えても
大抵、夫は気づかない
それでいい
なぜか
それがいい

髪を切るのは
飽き性の私の
ささやか ....
観覧車
メリーゴーランド
どっちもまわってるのに
どっちもとまれば困ってしまうけど

天災と人災の区別なんか
わからないから
おんなじタオルで包んで
大丈夫だよって
タオルがなくなら ....
自然と目が覚めた

夜明け間近でまだ暗く
暗闇に揺蕩いながら
明けゆく空に
身を任す

誕生日
私が生まれたことに
意味はあったのか
なかったのか
たったひとりの自分に戻り
問 ....
方々で奇病
誰もがうすうす感じている
口には上さないが

ワクチンのせいなんじゃないの

実際、不要分子は屠ってしまえ
との意図が
国にはあったように思う

戦争などを見ていても
 ....
あめに うたえば
ゆきどけの おと

もれえ いつか
たどおり めぶく
ひなたの ふきは
あすを しってる

雲を乗せたレールがひとりぼっちをすぎさり
ちいさな水たまりに気づけば一枚 ....
降りだした雨は悲しかった
いつもの道に咲く花々も
項垂れている
朝は洗濯物が
どこのベランダでも賑やかだったのに
急に閑散として
残った洗濯物は何も言わない

こんなことを悲しいと思う ....
落ち葉
散った花びら


キャンバスに並べてみると美しい

失ったような気がしても
与えられているようだ


{引用=
楽曲は下記から聴けます
https://youtu.b ....
すこし悲しみのある朝

昨夜に知ったこと

少し期待していたこと

そんな想いはもう無いと思っていたけれど

朝目覚めて

胸にじわじわと広がる

少し滞る朝ごはんの支度
 ....
ありがとう
優しいひと

宛先のない手紙を空に向けて飛ばす
風が想いを運んでくれる
逢いたいと願うだけでは
足らなかったの?
自分が自分を邪魔するように
伸びすぎた前髪が視界を遮るから ....
ぬけてぬけてすっこぬけ ちょん 、

まだまだ移ろい揺らぐらしき季節の

知らぬまにまに目の前やら頭の上
はらはらひらひらはらはらぱさり

(時空の伴奏、緩やか垂直に切り裂きて)

 ....
冬、まだ生き続けている。とても大きなオオクロバエ。窓ガラスに張り付いたまま。もはやほとんど動かない。指さきを近づけてみてももはや俊敏に飛び立つこともしない。それはまるで、もう十分に生きてきたから、みた .... 薄暗さ覆う海辺、うねり寄せる波間の渦に 
子供たち二人、あっちとこっち何か大っきな貝を掴もうと盛んに手足を動かして動かして

自分たちに肉体があることの自由自在を喜び、歓喜の木霊のやがて波間の渦 ....
色を落とした、黄色、褐色の、紅色の
手紙の断片たちが、道の片隅や、真ん中に
からっ風で湿度をなくして
散らばっている
それを潰して
計算できない枚数に砕ける
どうしてうれしい
かなしくな ....
アニメのキャラしか興味ないって
人間的欠陥だろ

気に喰わない反応も返す
生きた人間を相手の要職が

米大臣も気に喰わない
顔がつぶれてる

米を安くする気がない
質問もはぐらかす ....
最後に君と会った日
別れた後で泣いた
もう二度と会えないことを確信したから

いつかはもう来ない

命が消えてしまう
どうして
子供みたいに問う
どうして

君の写真を見ながら
 ....
南向きの陽当たりの良い縁側で
母は新聞を読むのが好きだった

そこは
冬でも小春日和で
いつも長閑で寛いでいた
母もまた然り
これと言って趣味がなかった母だが
いつもの厳しさはどこへや ....
この世はすべて抒情詩。人々が右だの左だのそれぞれ
の勝手な席に座っている間、俺は翼のない旅をつづけ
ている。翼がないということは飛べないということで
あるが、右でも左でもどちらか片翼だけでも飛べ ....
抒情詩



それから、
世界のあらゆる片隅で
悲しみや喜びがあって
それらの感情は 爆発することなく
それぞれの内でただ秘められてあって

それから、
あらゆる自然の営みと
 ....
生きる上澄み掬い取り
深く深く沈む汚濁を
遥か眼下に見入れば

凍結の斜面滑落し
呑み込まれる
不断の恐怖
隣り合わせの
生きる歓び

赤から紫
紫から青に
青褪め
開かれた ....
それは、
行くあてもなくて
目指す場所もなくて
ただ そこにあって
漂っているだけで

それは、
目的もなくて
誰にあてるというのでもなく
ただ そこにあって
揺れているだけで
 ....
空に漂い、海に溶け、風に流され、火に燃やされて散
乱し、この世のすべてにあまねく広がるもの、石の頑
なさで記憶され、水とともに流れて人の喉を潤し、女
の滑らかな肌のようにつややかで、光とともに輝 ....
人はとまどうのに
季節にとまどいはなく
電線の上の二羽の小鳥にも
とまどいはなく
おひさまにむかって
しみじみとふくらんでいる

楓の木は赤く燃え
天国に届きそうで届かない
よく晴れ ....
冬が
にじみはじめ、
すべての あらゆるものを
灰色に染めあげる、

陶器の カップをおく音に
ためらい
振り返る

キッチンのテーブルに妹がいた
久しぶりに見る姿
うつむい ....
俺は死ぬ。その死骸のうえを歌が流れる。俺の死骸と
いうウラル山脈を越え、俺の腕や脚というカムチャツ
カ半島を越え、歌は悠然と流れつづける。なぜ俺は死
んだのか、既に死んでしまって脳髄が破壊されて ....
世界はすべて抒情詩。どこかで爆発音が聞こえる。ど
こかで常に人が死んでいる。赤黒い血が流れ、権力が
弱い者たちを掌握し、鴉がその黒さとともに不気味に
鳴いている。世界はすべて抒情詩。こんな時に不 ....
夢は記憶の足跡とも聞く

舟に揺られ、震えて叫んでいた

夕暮れよ 
あなたは気まぐれで
私を弄んだまま、夜ヘ送った

夜よ 
あなたは私をその底に沈め
耳を塞ぎ、目を覆わせた ....
十月だというのに夏のなごりの暑さは
公園に夕暮れが訪れても続いていた
娘とふたり
野外フェスティバルに来ている
紙に書かれた手書きの進行プログラム通りに
何人かの歌手が次々と登場しては演奏し ....
わずかずつそっと注ぎ続ける
砂時計の秒速に合わせ心情を
自分から外へ流れ出ていければ
世界の想いと自分の想いと
重なりあい響きあい、透過しあう


  ☆


光と色の織りなす海
 ....
今日は結婚記念日

親友の誕生日と一日違い
いつも、どっちか分からなくなる

親友の誕生日を思い出してから
結婚記念日を思い出す

おそらく 夫の方は完全に忘れている

試しに ....
恒星がブラックホールに飲み込まれ
押し潰されるとき
太陽100兆個分の輝きを放つ

そんな終わりが良い

時の螺旋に屈服し
今しも最期を迎えようとするならば
ひときわ強く
輝いてみせ ....
こしごえさんの自由詩おすすめリスト(3941)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
羊羹のまま- 花野誉自由詩15*25-11-30
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さゔぁいゔぁる- ひだかた ...自由詩6*25-11-18
抒情詩_Ⅳ- 岡部淳太 ...自由詩525-11-17
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抒情詩__Ⅰ- 岡部淳太 ...自由詩3*25-11-16
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気づかない記念日- 花野誉自由詩12*25-11-13
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