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それは、
行くあてもなくて
目指す場所もなくて
ただ そこにあって
漂っているだけで

それは、
目的もなくて
誰にあてるというのでもなく
ただ そこにあって
揺れているだけで
 ....
空に漂い、海に溶け、風に流され、火に燃やされて散
乱し、この世のすべてにあまねく広がるもの、石の頑
なさで記憶され、水とともに流れて人の喉を潤し、女
の滑らかな肌のようにつややかで、光とともに輝 ....
人はとまどうのに
季節にとまどいはなく
電線の上の二羽の小鳥にも
とまどいはなく
おひさまにむかって
しみじみとふくらんでいる

楓の木は赤く燃え
天国に届きそうで届かない
よく晴れ ....
冬が
にじみはじめ、
すべての あらゆるものを
灰色に染めあげる、

陶器の カップをおく音に
ためらい
振り返る

キッチンのテーブルに妹がいた
久しぶりに見る姿
うつむい ....
俺は死ぬ。その死骸のうえを歌が流れる。俺の死骸と
いうウラル山脈を越え、俺の腕や脚というカムチャツ
カ半島を越え、歌は悠然と流れつづける。なぜ俺は死
んだのか、既に死んでしまって脳髄が破壊されて ....
世界はすべて抒情詩。どこかで爆発音が聞こえる。ど
こかで常に人が死んでいる。赤黒い血が流れ、権力が
弱い者たちを掌握し、鴉がその黒さとともに不気味に
鳴いている。世界はすべて抒情詩。こんな時に不 ....
夢は記憶の足跡とも聞く

舟に揺られ、震えて叫んでいた

夕暮れよ 
あなたは気まぐれで
私を弄んだまま、夜ヘ送った

夜よ 
あなたは私をその底に沈め
耳を塞ぎ、目を覆わせた ....
十月だというのに夏のなごりの暑さは
公園に夕暮れが訪れても続いていた
娘とふたり
野外フェスティバルに来ている
紙に書かれた手書きの進行プログラム通りに
何人かの歌手が次々と登場しては演奏し ....
わずかずつそっと注ぎ続ける
砂時計の秒速に合わせ心情を
自分から外へ流れ出ていければ
世界の想いと自分の想いと
重なりあい響きあい、透過しあう


  ☆


光と色の織りなす海
 ....
今日は結婚記念日

親友の誕生日と一日違い
いつも、どっちか分からなくなる

親友の誕生日を思い出してから
結婚記念日を思い出す

おそらく 夫の方は完全に忘れている

試しに ....
恒星がブラックホールに飲み込まれ
押し潰されるとき
太陽100兆個分の輝きを放つ

そんな終わりが良い

時の螺旋に屈服し
今しも最期を迎えようとするならば
ひときわ強く
輝いてみせ ....
浅い眠り
うなされながら目覚める
眠るのが怖くて
コーヒー飲んだら
不思議と眠った

深く深く

午前2時のコーヒー
コーヒー
コーヒー
コーヒー
午前2時の

午前2時の ....
水溜りがあった
大きな客船が浮かんでいた
甲板からあなたが手を振っている
わたしも泣きながら手を振り返す
別れには涙が必要な気がした

数日後、水溜りはなくなっていた
船の穏やか ....
夕焼けが染みる
ある秋と冬の間に
生まれたての声
空高く響く

寂しげな風景は
いつの間にか紅葉している

夕焼けよ僕を照らして
生まれたての声
空高く響く



{引用= ....
切実な悩みが俯いている
言葉にしてみると
いくつもの紐が出てきて
引っ張ると
切実が鳴りメロディになる
思っているより美しい
問題は保持していてもいいんだ

かけがえのない
自分の道 ....
食べても食べても減りません
いつかは無くなるのは
わかっていますけれど


みかんの季節です
待ち焦がれた季節がやってきました

大きなバケツに山盛り
有田みかん 四百円 
「 ....
月神は灰塵を踏む
死者たちの骨灰が
静かの海に降り積もり
夜を呪詛するように
祝福するように
鳴く月の砂漠を歩く
風もなく
極寒も灼熱も
容赦なく巡り廻る月に
音だけがある

1 ....
一、 娘は 見目麗しく
    寒さの夜さえ
    せつなく 手を伸ばし 
    家の近くの男たちを徘徊させる

一、 化粧気など 少しもないけれど、
    美しく それはき ....
憂い、哀しみ、懐かしさ
浮き上がるエメラルドグリーン
夕陽の沈み陥没する西の空に
美しき慈しみの色彩明け広がり
憂う哀しみ強き意志の懐かしみ



意識があるとは如何なること
脈打つ ....
カランの曲線、             月光のカーブ、
約束の柔らかさ、               角質のとれた張り紙
絡み合うタッセル  
   ....
夢のなかで喋りすぎて
目覚めた朝の喉は
砂漠の楽器

おはようの声は
なににも震わせず
深い秋の空気に溶けていくだけ

あたりまえのような朝が(声が)
あたりまえに訪れるわけではない ....
多くのミスリードがあったことは
たしかだろう

多くのミストリートがあったことも
たしかだろう

腹を切る覚悟はできたか
おまえの罪を数えろ

まぁ待てと
話せばわかると

言 ....
踏切で通過を待つ献立の色は
徐々に透明を重ねて
温かい食べ物が相応しい
そう思うと
環状線の列車が織りなす風が
調味料の先の方まで伸び
わたしもまた誰かの
呟きのようなものだった ....
白鷺の伸びやか宙空滑走し
冠雪耀く富士の遥かな地平
見えるもの追い逃さず
眼差す視界の眩めきゆらら

見えないものすら今、見えるものと
仕事をしくじった

あれだけ丁寧にやっていたのに
しくじった
心苦しさが胸を重くする

このオモリを抱えるのは
なかなか無いことなので
自分を観察することにした



当日  ....
この恋に
いのちを賭けても良いのだと
あなたは笑う

紅の薔薇のようなひと

ジプシーの女王様みたいだ
情熱的で奔放で
風と共に生きる流浪の民
安らうことなく憩うことなく
男の腕の ....
人に棲みつく悪の夜夢の響
同仕様もない重しと成りて
決して過ぎ去らない恐怖
他人の助け最早在り得ず
もうとっくのとうにして
絶望に絶望し諦め切り 

尚も瞑目ノ内に いざや
何とも懐か ....
国語算数理科社会、音楽・図画工作そして体育の方も・そして体育の方も・・・・全部を少しずつでなくていいんです例えば

感じを1週間で10個覚える、それだけでも。
あとはできれば何か一つ、強化とは無 ....
窓の外には
まだ黄緑のイチョウ
西日に照らされて キラキラ光る

その光を受け
陰影をまとい輝く
窓辺に並べられた白い陶器たち

ほとんど目が見えなくても
こんな繊細な作品を生み ....
北東の風強い中
つかの間の憩いに出逢う
てらてらとした羽根のついた赤唐辛子
影に貼り付いているルビーの小枝
手を伸ばせばほどけていく
振り返れない、振り返らない
寄り道してくれてありがとう ....
こしごえさんの自由詩おすすめリスト(3952)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
抒情詩_Ⅳ- 岡部淳太 ...自由詩525-11-17
抒情詩_Ⅲ- 岡部淳太 ...自由詩525-11-17
やがて訪れる冬の- そらの珊 ...自由詩15*25-11-17
Alice- 月乃 猫自由詩12*25-11-16
抒情詩__Ⅱ- 岡部淳太 ...自由詩4+*25-11-16
抒情詩__Ⅰ- 岡部淳太 ...自由詩3*25-11-16
夢の足跡- 花野誉自由詩18*25-11-15
豆花- そらの珊 ...自由詩12*25-11-15
五行歌、遡行・美しき朝のこと- ひだかた ...自由詩625-11-14
気づかない記念日- 花野誉自由詩12*25-11-13
ブラックホールフレア- りつ自由詩4*25-11-11
午前2時のコーヒー- 自由詩6*25-11-11
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月神- りつ自由詩5*25-11-8
むすめ自慢- 月乃 猫自由詩12*25-11-8
五行歌、憧れ寄り添う- ひだかた ...自由詩9*25-11-8
静かな水- 唐草フウ自由詩13*25-11-7
満月- そらの珊 ...自由詩12*25-11-7
説法- りゅうさ ...自由詩6*25-11-7
父の献立- たもつ自由詩20*25-11-7
五行歌、夕を前にしベランダから- ひだかた ...自由詩725-11-6
しくじり日記- 花野誉自由詩16*25-11-5
紅の薔薇のひと- りつ自由詩5*25-11-5
思考ノ竪琴_、〆- ひだかた ...自由詩725-11-5
いきかた/あり方____もっぷ- エヴァル ...自由詩525-11-5
西日の水晶- 花野誉自由詩925-11-4
アカトンボ- 唐草フウ自由詩7*25-11-4

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