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柔らかく黒く夏で濡れている子供達の髪の毛の
美しい経緯を追い過ぎた眼の私は
くら、くら、
平衡感覚がたわみ
色彩感覚があればいいと思った
色彩感覚があればいいと思った
身体の、 ....
あのころ
まちの高台からみえる風景が
わたしの世界のすべてだった
背がすこしのびて
世界はどんどんひろくなり
わたしはどんどんちいさくなった
くるしいことも知った
かなし ....
いくら温めても孵らない夕暮れに
灯りはじめた明りが視線にぶら下がっている
帰り道を間違えた私は
街角を覆う木の下で傾くようにして
蝉は鳴かない
明日への蓄えを手のひらに溜めるようにして
燃 ....
指先なんか不器用でいい
鍵盤が求めるものは
迷いを持たない、その
指先の重み
ねぇ、
清らかな雨の注ぎに
いつまでも耳を傾けていたいの、
私
おはよ ....
たなごころに ビイドロの はなぶんちん かざす
クリスタルに はねる こもれび
ひとみを いおとす きらめき
しろとくろが おりなす せかいへ ようこそ
まぶしさに かおを そけると
....
夜には似合わないのに
とてもきれいに見えた
スカイブルー
じっと見つめていると
吸い込まれそうに
青くて
青は
海も
空も
青いから
きっといつか
還ってゆくところも
青いのだ ....
グラスの縁を滑り落ちる
雫のまるい膨らみの中に
千切りそこねた夏景色
麦藁帽子の少女の幻を閉じ込めて
氷の欠片をもてあそぶ指先の
すこし伸ばした爪は
太陽と同じ色に染められて
行き場 ....
ノイズが木霊する吹き抜けの真ん中で煙草から白い筋をくゆらせながら見上げるガラス越しのエレベーターが脳にエロチック
システマチックな上下運動に引きずられるように動くケーブルに繋がれた密室
機械仕 ....
深くまでつづいている
いつか見失った道の先にある、森で
夏の日
ぼくたちは、生まれた
頭上には空があった
ぼくたちと空の間を通り過ぎてく風があった
ふりそそぐものは、光
光とも見 ....
皮膚が邪魔だ
熱だけが祭りのようで
街灯までが青白く貫く
ああ、皮膚が邪魔だ
この世界と私を
容赦なく隔てる
この外套を捨て去ってしまえば
多少は見苦しい液体を
ばら蒔くかも知 ....
君がぽかんと口を開けているのは
口の中で風が吹いているからだ
その正体が何であるのか
問う方法も知らないまま
ある日突然に
君は君であることに気づくだろう
そしてそれは
君が君で無いこと ....
わたしは宇宙人を見つけた
自分でそう言っていたから
たぶん宇宙人なんだと思う
宇宙人はロックバーのトイレで煙草を吸っていた
フロアが混みすぎていたからだと思う
ずいぶん痩せているから
....
本日は快晴 太陽がほらこんなに笑ってる
温かい夏の空気を思い切り吸い込んだら
オキニに自転車で飛び出そう
身体を撫でていく風 タンポポの子供たちと一緒の旅路
見上げれば雲一つ無 ....
なつくさを
くさかりしながら
じぶんのこころも
ちょっとかりこんで
さわさわと整える
刈ったぶぶんは
お日様に干して
お月様の光も吸わせて
冬に着るふと ....
まず、最初に言っておくけどね。
冷凍室から取り出したばかりのアイスキャンディーを
すぐに舐めてはいけないよ ホワイト
表面を白く覆う 霜という物が消えてから
静かに舌で突っついてさ 甘 ....
モスキートにキスされて
わたしのあんよは
はれもよう
えらいこっちゃ えらいこっちゃ よいよいよいよい
サンバのリズムが吹き荒れて
かゆさの神輿が湧きあがる
夏の祭 ....
僕は一羽の小鳥
左利きの小鳥
優しさと思いやり
静かな暮らしを願い生きてきた
一羽の左利きの小鳥
いつも片目を閉じて
楽しさにかまけて
見て見ぬ振り
まわりばかり気にして生きてきた ....
おばあさん たべねば だめだ
見舞いにきた人が
そう 励ましてから
おばあさんの 体調は悪化した
食べれねぐなったがら もうだめだ
と 急に思いつめたらしい
看護婦さんがみかね ....
姉弟は祭の晩を歩いていた
姉は弟の手を引き歩いていた
弟は姉に引かれて歩いていた
揺れる提灯が線を描く
揺れる提灯が線を描く
暗くなる暗くなる
提灯の灯が溶けてゆく
弟は 親から ....
適当に掘られているようなトレンチ
きちんと測量されて
合理的な設定なのだと
発掘で変な日焼けあとのついた
汚いヘルメットの学芸員
掘り出された破片は
プラスティックのコンテナで研究所に ....
伸びた髪が視界を遮る
一瞬 目を閉じ
吹き抜ける風
潮の香りを探す
どぉんと岩に打ち寄せる波
白い泡が風に混じり
こちらへ届く前に消える
今日の空は青い
波が作る白い泡のように ....
夜の野を
羊たちは走る
帰るところなく
羊たちは大群となって
夜の腕の下を疾走する
月の微笑に照らされる夜
野の果ては地平線で切断されている
人はひとり凍えて横たわる
夜は ....
遠くの丘の教会の厳かな鐘の音が届く
私は
{ルビ如雨露=じょうろ}を止めて
目を閉じた
愛の門出のサインであろうか
永き眠りのサインであろうか
私がこの手に
掴め ....
少女のために
空き地のために
泥靴のために
良かれ、とついた嘘
自分の肩幅も
かえりみず
良かれ、とついた嘘
あの頃は
そうでもしなければ
苦しくて
....
君は脱ぐ
同時に着る
どんなに脱いでも
君は君の核心から遠ざかっていく
まばゆい光の中
生まれたての姿になり
男たちの暗い瞳でできたプールを泳ぐ
淵に腰掛けていた男たちは
....
泣きそうになったこととか
そのおもいとか
もらったことばとか
なんだか忘れたくないいろいろなものが
あふれだしていくのがむしょうにさみしくて
消えてしまいそうな感動を
すこしでもあたし ....
ふらふらと酔っ払いの千鳥足
さみしがり屋のピエロは口笛吹いて
今宵も月夜の道を歩いています
膝を落とし 手を差しのべ 愛を乞う
寒がりな裸の心を胸に{ルビ潜=ひそ}めて
夜空 ....
曇った窓の水滴
悲しそうだから
笑って欲しくて
指でなぞってみた
表面張力の君の笑顔は
もうこれ以上
笑っているのが
つらそうで
張り詰めた思いが
寄り集まって
耐えられず ....
両刃の上では
留まれない
赤い靴は血の色で
ガラスの靴は涙色
愛している
愛していない
両刃の上では
留まれない
赤い靴は血の色で
ガラスの靴は涙色
愛している
愛し ....
あけらかんと
ゆみをいだいて
まひるのつきを
ねらいうつ
とどくどくろは
笑みをたやさず
かすれたくもに
キスしてる
リネンきろくの
ひるまのゆめ ....
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