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月までの
長い階段を
上ってる
永遠みたいな
道のり

階段端で
休んでいると
月側から下りてきた
子供が隣に座る

何も言わずに
じっと私を見てる

腕時計を外して
 ....
春の喜び、
夏へのあこがれ、
秋の憂愁、
冬のさびしさ

時は過ぎ去り
季節は巡る
人生は進み
垂直に落ち

わたしのいない、春夏秋冬
かまぼこのカーブはいつまで美しいだろうか

遠くに霞んでいるトンネルの入り口
小雨が降りはじめ暗い匂いがする 
黒く濡れた何かが静かに入ってくる

そんな車からさっと降りた
姉さんは真っ ....
ひどく冷え切った大地の感触が
次々と押し寄せる波のように
切迫する夜、
わたしはわずかな白飯を掬い
震える口顎の明け閉めを
そっとそっと反復する

鉱物質の肉体と
欲望の魂と
唯一無 ....
遺伝子の乗り物である僕たちは
摂理の維持装置としての個体を
あたえられたのかもしれない

数学は世界を解析する不思議な詩
物理学者はたぶんときどき詩人

純粋哲学あるいは応用哲学
でも ....
 
たすけあい
ささえあい
かなしみあい
よろこびあい

そんなふうに
まいにちをすごしたい

こんないまだから
そんないまだからこそ

すこしのへんかをきたいして
だれ ....
世界の厳かが露わになるこの夕べ
わたしは静かに此処に留まり
在るものすべてに身を委ねる

まるで人生の鍵を手に入れたかのように 

在るもの在るもの輪郭鮮やかな世界が
おもむろに眼前に広 ....
お詫びだー
お詫びはどうしたー
本来なら菓子折りを持って
詫びに来ねばならぬところ
もちろん誰も来ない

いいんです
そんなとき
菩薩の心に
なることなんです
人の限界を知る

 ....
行くあても無く歩行する
真っ青な夜に靡く草原を

やがて月の照る浜辺に出る
遠く漁り火が燃えていて
忘却された団欒のようだ

月光がつくる海の道が伸び
僕は何処までも歩いていく
青い空が何処までも
広がっていて
僕は泣く
青く在ること
それだけが
ただ哀しくて
僕は泣く

この無限の下に
曝され歩み生きる人
〈何処から来て何処へ去る?〉
永遠の問い掛け、 ....
一輪の花がゆっくりと、蕾を開く、宵の夢 
創造のわざは、私のなかに働く

私を支える茎は背骨、密かな光合成をとめず
今日もわずかに、背丈を伸ばそうとしている

たとえまだ、日の目を ....
1

もう二度と会えないねって交わした約束と
12度目の冬を迎える

寒いなーって思ったら
あなたの町に雪が降ったのね

ブラックフライデーにクリスマスプレゼントを買って
夢の中 ....
今日は冷たい北風が吹き
街はもうすぐ黄昏です
西陽が君の横顔を照らし
はにかむ瞬間を捕らえます
それは本当に美しい
この街角の光景です

(あゝ後何百年
待てばこの瞬間に出会えたのか
 ....
硝子窓のうちそとに
冬が満ちてゆくとき
光の言葉と影の言葉が
中空であえかにもつれあう
秋の雨が窓を打つ
静かな音の中
君の寝顔を間近で見ていた
冬の厳しさがすぐそこにあり
空気は冷たく
一向に縮まらない距離に悩んでいた
近付けば逃げるのに
留まると残念そうな顔なのは何故
 ....
庭で夕空を仰いでいると
足下の、少し離れた場所が 
ふいに がさっ と鳴った

古い柿の木から
枯葉の吹き溜まりに
実がひとつ、落ちたのだ

よく熟れた柿は
ほんのりと夕陽に染まり
 ....
君があまりにも傾いた樹木として
僕に近づいて来たように視えたものだから
君の大きな瞳の奥の
二三の星の連れ子を伴った
密かに見え隠れする
もう一つの月の貌を受けいれる
現実という測り知れな ....
いいねをつけるかつけまいか
名前で決めてる節がある

女なら寄り男なら引き
おお、ゲスい、しかし正直な

しかるに君は始めから喧嘩しに来てる
僕の名前知ってるか

僕はドラゴン
君 ....
夕暮の秋風に吹かれ
すすき野原が{ルビ靡=なび}いている

僕は風に逆らう
なのに遠い夕空は優しい

道は何処までも下り
またどこまでも上り

やがて雲は
夕陽の顔を隠すだろう
 ....
送信の印を、押せば
一瞬で相手に届く 
メールの文面

手紙の文字なら 
その人らしさを表わす一字にも
一つの心臓が、宿るらしい 

令和3年にもなれば
ポケットから取り出した
長 ....
ぽたり、汗は落ち、土に浸みた
しゃがんで草をむしる
炎天下の庭で

ペットボトルの水は
すでに
ぬるま湯 

あとひと息
草の束を
根こそぎ、引き抜いた

土の中がピカッと光っ ....
九月のしずかなあかるさは
透明な翳りを含んで
その中に点々と
露草の青 浮かんで

波紋するさよならを
心に溜めて
やわらかく孤立しながら
佇む意識の彼方に
ほそい岬
それは空へ帰 ....
もし、汝のこころが
本気なら
少々の障壁はもろともせずに

なんのこれしき

{ルビ空=くう}へ向かって、越えてゆく
夏の終わりの港で
堤防にひとり腰かけていた

(このまま海をずっとゆけば
 世界の何処へでも辿り着ける) と

ひとり言は港に置いて
堤防から下りた僕は
歩き始める

やがて秋めい ....
{ルビ古=いにしえ}の詩を{ルビ嗜=たしな}みつつ 
酒を呑み
体なきひと、我に語らん
静かな頭蓋のなかで
記憶は波だつ あらゆる襞へ
あらゆる層へ
その波たちは伝わってゆく

記憶はささやき
記憶はつぶやく
かたちを持った あるいは
かたちを持たない
出来事のこと 出 ....
寺の庭の隅にある
竹筒から……石の器へ
滴る水がしずかにあふれている

そよ風が、頬を撫でる
温かな抹茶を、啜る

僕は今 幸せなのかもしれない
この胸から一枚の
夏の風景をとりだしてひろげよう
青い湖 まわりは緑の森
そのむこうになだらかな丘々
湖には小さな桟橋 つながれている幾叟かの小舟
ほとりに小さく白い館

そこで僕らは
 ....
白く光る田舎の道を
カンカン鳴り響く踏切越え
海に向かって歩いていた

薫る潮騒、うねる波
空き缶一つ、浜辺に落ちて
わたし独りのたましいが
水平線を覗き込む

 遠く船が落ちていき ....
失われつつある夏の日差しをむさぼるように
虫はうるさく徘徊し最後の狂いに没頭する
夏の影は次第にゆがみながら背骨を伸ばし
次の季節の形を決めてゆく

夏、それは誰もが少年であり、少女であった ....
こしごえさんの自由詩おすすめリスト(3848)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
panorama- mizunomadoka自由詩1521-12-20
春夏秋冬- ひだかた ...自由詩721-12-19
運動_それから- ふるる自由詩1021-12-18
冷夜- ひだかた ...自由詩521-12-18
遺伝子のうた- 梅昆布茶自由詩1421-12-16
「あいのあるところ」- ベンジャ ...自由詩6*21-12-12
断章- ひだかた ...自由詩821-12-10
三つの五行歌- りゅうさ ...自由詩4*21-12-7
彷徨- ひだかた ...自由詩421-12-6
青空(改訂)- ひだかた ...自由詩421-12-5
- 服部 剛自由詩921-12-2
stones- mizunomadoka自由詩121-11-29
影踏み- ひだかた ...自由詩621-11-27
静寂のエチュード- 塔野夏子自由詩8*21-11-25
記憶の部屋- ふるる自由詩9*21-11-22
柿の知らせ- 服部 剛自由詩8*21-11-18
星星- 本田憲嵩自由詩1021-10-29
名前について- りゅうさ ...自由詩2*21-10-25
すすき野原- 服部 剛自由詩221-10-13
メール考- 服部 剛自由詩221-10-13
小さな太陽- 服部 剛自由詩321-10-13
九月_昼/夜- 塔野夏子自由詩5*21-9-27
- 服部 剛自由詩221-9-20
晩夏の夢- 服部 剛自由詩221-9-20
或る夜の対話- 服部 剛自由詩221-9-20
記憶波- 塔野夏子自由詩4*21-9-19
- 服部 剛自由詩221-9-3
夏の風景- 塔野夏子自由詩13*21-8-29
海に向かって歩いていた- ひだかた ...自由詩1021-8-26
晩夏- 山人自由詩10*21-8-25

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