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あなたのふるさとはどこですか

ふるさとは遥か遠くでほのかに憶うのが
かっこいいと信じていますか

あたしの生まれた場所はここ

命を満々に讃えた水と緑の地球です

宇宙旅行 ....
石段と
石段と
腰掛けた石段と、石段の
夥しい無骨な角から
無言で下垂する影を利用し
日没が冷たく
成立してゆく


「もしも
 ここだろう、と探り当て
 わたし ....
 それぞれを組むと九つの詩ができます

1.ところ
 A.霧にけむるノスタルジイの森林
 B.磁器の王国
 C.ひとけのない商店街
 D.海のうえを走り抜けるフリーウェイ
 E.動物 ....
悲しみは 心からこぼれた分



  蝶 の 形 に成ると



 意外にも元気よく 夜空へ 飛び立った






  こうして 明け方の夢は
 ....
しらじらと明るい午後二時の浜辺
空はうんざりするほど晴れ渡り
こんちくしょー嘘だろと思うくらい雲ひとつなく
砂は一粒一粒がそれ自身の光を放ち
そのくせどれもが真っ白で
海の彼方ににじむのは伊 ....
幼い頃
僕の左手は よく包帯に抱かれていた

今よりもっと 周りよりずっと
何にも関心が無かった ±ゼロの絶対零度
凍った心に響くのは 痛みだけ

立ち入り禁止の野原の前で
有刺鉄線に ....
 わたしのからだをみて

 よく覚めたその目で
 
 きのうできたばかりのほくろ
 乳房の産毛 透明色
 幸福なときに見え隠れする
 目じりのしわ
 いつかの傷 主張している
  
 ....
やり残したことはありませんか と
問われたらなんて答えよう
みんな
どこに帰るのだろう

ふるさとはもう
名前も奪われて
体育館ばかりがきれいになる

過去は
ただのおとぎ話で
 ....
生まれ変わったら何になりたい
と、問われたので


と、私は答えた

それは或る時
貴方の頬を伝う涙であろう

再びこの世に生まれる時に
貴方を抱く羊水であろう

今はた ....
柿の実色に日は暮れて
通学路に残ったチョークの○も滲む頃
街中の電線にたわむ百舌たちは
嬉々 嬉々と啼いて安堵する

それを羨む秋の傍らで
きみに書きあぐねている手紙は
お決まりの挨 ....
雨戸を開けたら
夜の一過性の麻酔が
今は静かに窓に張り付き
単なる水気となっていた
その硝子面を、つつ、と指で擦り取り
そこを覗けば、山茶花の
一塊の色彩の首だ

 ....
秋風が冷たくなってゆくのは
赤々と燃える炎を
鎮めるため

山から道へ
道から軒へ
軒から海へ
秋風は
休む間もなく吹きぬけてゆく
そうして
暦に目を留めた誰かが
山が燃え始める ....
白鳥が飛来していた

初雪の予感漂う十月下旬
懐かしい湖面に
白鳥が飛来していた

渡りは
これから本格的になるのだろう
湖面には
ぽつりぽつりと
数えられるほどの小さな群れ
 ....
   入眠


夜を行く 夜行列車の端から端まで
眠れないという あなたの背中を
私の恋を知る 二年の黒髪で覆い尽くす


やがて 足が滑らかに滑り落ち
月の無い夜を 黒豹と翔け行く ....
夜と交わす記憶は
あらぬ方向へめくれてゆく
形の定まらない部屋に
ひとつまたひとつと
見えない炎がともってゆく

この身体のそばを通るとき
時の流れは
とまどったようにとろりと遅くなる ....
光の傷の足跡でした
小さくまぶしい姿でした
川はあふれ
流れはくちびるのかたちをして
水と土とを引き寄せるのでした


流れの音は
光の花の緑をしていて
過ぎてきたどこか ....
君と

ばいばいって

約束もなしに

手を振るとき

誰かが

波打ち際で砂を踏むのです

僕の胸の奥の

小さな

渚で
花瓶のなか
ぎっしり 眠る
胎児の へその
緒のさきに
咲いている
足は
深い草の中だった
踏んでいるつもりで踏む足音は
深く柔らかな草の中からだった


うらぶれたいだなんて、高架下
うらぶれたいだなんて、アスファルト
いつからか ....
その勾配を眺めるだけのいつもの儀式
辿って続く筈の道、落ちた空を背中に
視線を向ける先はいつまでも遥か遠く
何処へ何処までも行けそうで行けない
「止まってはいけない」それが苦しくて
夜闇に安 ....
  無意なる旋回

{引用=           ―鳥たちは旋回し
            そらに 籠のようなかたちを編みなし}


鳥はそらをとぶ魚
地は往かず
なのになぜ
鳥の ....
遠くなった
初秋の新月の夜
ふと見上げると
漆黒の夜空は
無数の星たちに
彩られていた。
それはまた
手動のオルゴールの
原版の穴のように
闇夜を移動し
星の光という
音色を奏で ....
「ふくらはぎはね タイムカプセルなんだよ」

そう言った時
掠れた声で
おもしろそうに
わたしのゆるやかな足をなぞるゆびは
日ざしに透けて
どうしようもない昨日とまざり
まるで た ....
真夜中の病室は
眠らぬ夜が吹き溜まり
ベッドを仕切るカーテンの網目から
そっと闇を窺っている


自由をいつか昔に失った体躯は
ケミカルなチューブの血管や食道が
もはや自らの一部と ....
空がはばたき
他の空を壊す
壊す 壊す
他の空を壊す


勝手に名づけた色を着て
詩人たちは終わってゆく
終わる 終わる
詩人たちは終わる


かけらはつねに降って ....
一枚の葉も無い
一本の細い木のように
突っ張った体がベッドの上に横たわる

焦点の合わない瞳
微かに呼吸する半開きの口
折れ曲がり固まった枝の腕
真っ直ぐに交差した両足
手首に刺した点 ....
君の身体にあいた小さな穴を
塞ぐこともできないような僕です

風が冷たくなってきました
風邪などひきませんように

そんなセリフは
可愛くもないけれど

せめて吹き抜けないように
 ....
砂丘に行けば
明日があるかも知れないと
とぼとぼと足跡を残します、そして


砂を数えたのです
波を数えたのです
灯台の明滅を
数えたのです


星を教えてください
色 ....
おそらが
あんまり 
たかく 
あおく 
すみきってくると

あかいふうせんが
恋しくなる

ふわ
 ふわ
  ひらりと
   風にのり

ひつじの群れを
追い駆けたい
 ....
嵐の夜
白と黒の町
{ルビ礫=つぶて}のなかの
廃屋をめぐるまわり道


螺旋階段に立つ人々
雨のなかの天使を見下ろしている
瞳から瞳へ落ちてゆく滴
水彩の ....
こしごえさんの自由詩おすすめリスト(3848)
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