すべてのおすすめ
冬の蜘蛛のかたちだけが
土の下にかがやいている
風や色とともに染み込み
夜を夜から浮かばせている


まぎれもないまちがいだけを
数少なに燃している
たなびくものが向か ....
飛び立つ後ろ姿を
どこかで見た
 


の記述を
探して


黒く浮かぶ
記憶の島を探し
脳内を辿ってゆく



ほの明るい
Cellの海の
上空に浮かび
 ....
)鳥が叫んでいた、音楽の道。(僕はその先に小屋があって、小屋はビルの一階になっていることを知っている。沙漠の拡大は羞恥心により妨げられている。ビルの屋上から沙漠は始まった。音楽が細く放射していく、僕の .... 学生たちが
そこここに円くあつまって
華やいでいる
どうしたら
あんなふうに笑えただろう
そういえば、もう
何年も卒業していない

花壇のすみで
孤立無援だった球根さえ
新しい黄緑 ....
この身に深く刻み込まれた位相――

どこまでも融け合いながら
どこまでも引き裂かれつづける二体
輻輳しながら
拡散しつづける幾条もの光線

交錯する遊離と帰還 上昇と墜落

このうえ ....
同心円でありたいのです
それぞれの速度で広がる
無数のわっかのなかで
波紋を重ねたいと

降り始めの一滴になりたいのです
そのひとのほほで流れれば
きっと振り返るでしょう
手のひらを空 ....
眠りをすり抜けた昨日の喪失は
ぱらり、
白いお皿への林檎と一緒に
落下して
静止する





ぱらり、ぱら、ぱら、手の平から
白いお皿へと、剥いて ....
遠くから
貨物列車の轍の音が響き
耳元まで包まった毛布の温もりは
夜への抵抗を諦める

暦が弥生を告げて
色づき始めている、
翡翠を纏った木々の芽吹きを
さくらいろの気配を
止めたい ....
暖まってきた空底をゆきかう
つららとのびた水面の宿り木

てん てん
おちて 

なぞらずに許してくれる
しまい忘れられて
陽に 壊れていく冷たさ

包まれてしみこむ
沈黙の前
 ....
あいまいさとかを

あいしている

きみはだれ

まぶしすぎてよくみえない

でもまあ

だれだっていい

てんきがとてもよくって

きみがすきだ



あめに ....
脱いだ靴を手放し 
床に落とす音が 
鼓膜に響いて 
目の覚めた深夜  

つけっぱなしで 
眠ったはずの
蛍光灯はいつのまに消えかかり 
薄暗い部屋はいつまでも 
点滅していた 
 ....
いつかどこかへ
去るときが来て
道を奏でて
道を奏でて


奇妙にしばられた
音をひとつほどいて
粒のかたちに返し
行方を見守った


ひるがえる午後の
背の ....
ふたつの手のひらを
使いこなせない昼下がり

耳を澄ませてわたしは
しずかに風を
遮断する


すべては
それとなく遠い気がして
けれども確証はなくて
言えずに続いた
 ....
結局のところあなたについて書くほかはないのだ。
選択肢は常に目の前にぶらさがる。
埃だらけ蜘蛛の巣だらけのシャンデリアみたいに、
ぶらりぶらりと。
肝臓の色をした月に腎臓型の雲がつかみかかる。 ....
薄紅そまる風の道
夕闇せまる草の道

落日の片隅に
佇む人の
瞳に映る翼の模様
羽ばたく視線は
彼方を知らない

澄まして聞こえぬ
その名のみ
凝らして見えぬ
その姿のみ

 ....
使い古されたピアノが一台
早朝の小さな港から
出航する

ピアノの幅、奥行、高さ
しかもたないのに
言い訳をすることなく
ただ外海を目指していく

誰もが自分自身のことを語りたがる
 ....
羊たちが目覚めて草原をさまよう、朝の陽は山々にさして、青みがかったきみの虹彩に映るのは昨日落としたまま忘れてしまったきみの幼年時代だ、きみは蜂のように騒ぎながら羊たちと踊る、朝の食事の合図が聞こえてく .... やわらかな午後の風が吹きこむ窓のそばの

薔薇色の安楽椅子でまどろんでいる地球に

影をもたない人がひとり そっと近づいて

あえかな接吻をひとつ 残して立ち去った


 ....
暗示は歩いてゆく
眠りをめぐる回廊を
重ねられた便箋のあいだを
どこかためらいがちな
静かな足どりで

誰ひとり知り合いのないような
それでいて誰もに挨拶をしているような身ぶりで
暗示 ....
一.


青を
反故にした

よりも
事情がある

真昼につき、
雨はふらない




二.


鋏の持ち手が緑だったことから
分け合いたくない
ままの
手 ....
首から下の感情が
水の底にひらいている
水は濁り
水は隠す


鳥が一羽
木守りの実を突いている
子らの悪戯な指と目が
雪の枝に残っている


ほのかなものが上にな ....
森のなかを流れる
チェロのように
日々が穏やかであればいい

雲母の放つ
光りのように
心地よく剥がれる断面を重ねて
生きていきたい

うまく思い出して
うまく笑う

どんなと ....
ちいさな雲を
いちまい、いちまい、風が縫って
空に真っ白な衣を着せている

あそこへ往くの?
問いかけても
もう動かない唇は冷たく
ひかれた紅の赤さだけが
今のあなたとわたしの今を
 ....
硝子を失くした窓の列を
鳥と花と草木が通る


ここは痛みを知らぬ胸
ただまなざしに焼かれるところ


道から湧く音 光まじる音
重なりを解いてはつなぐ音


 ....
  暑くもなく 寒くもない
  昼と夕の変わり目に見る太陽は
  ぼうやり として
  霞み懸かった空の川を
  漂うように 浮かんでおりました



このように 繊細な秋の日には ....
水のなかに
水と同じ言葉が落ち
跡は皆
光にくちずさまれている


降る水のにおいが
道を流れる
砂に埋もれる火を映し
鏡は旧い水を横切る


知らずに光を呼吸しな ....
ほんとうの事が知りたいけど
正しいかどうかはどうでもいい
つまり、とりあえずは磁北を信じて
夜どおし動かない星を探し出す
北極星、と呼ぶのは僕たちだけで
イトスギ達にはきっと別の呼び名がある ....
おとなはみんなこまった
あるいは
憐れむ目をしている

幼さは無垢である
無垢は無罪ではない
うつくしいことばを
どれだけならべても
乾燥しきった
血色のない唇から
つたう おとの ....
3日前に職場で腰を痛め 
うずくまったまま動けず 
車椅子に乗り
整形外科へ搬送され 
9年目にして初めて 
10日間の秋休み  

今日も午前10時の朝食を終え 
ほがらかな日のそそ ....
野いちごを食べて、細いけものみちをわけいった。
蔦が絡まる門が、行き止まりを告げているが、
白い壁に覆われた一対の塔をもつ建物は、
わたしを甘い蜜のように誘惑した。
とり憑かれたように、門をく ....
こしごえさんの自由詩おすすめリスト(3848)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
とむらいにあらず- 木立 悟自由詩208-3-30
創書日和【鳥】_記憶の鳥- 大村 浩 ...自由詩15*08-3-29
音楽の道- 葉leaf自由詩13*08-3-28
春の準備体操- 佐野権太自由詩10*08-3-28
syzygy- 塔野夏子自由詩4*08-3-15
春雨- たりぽん ...自由詩16*08-3-14
本当の林檎- A道化自由詩808-3-11
苦い雪- 銀猫自由詩10*08-3-4
ちく_たく- 砂木自由詩7*08-2-17
_- 水町綜助自由詩308-2-7
深夜の靴音_- 服部 剛自由詩508-2-6
ノート(ひとつ_しるべ)- 木立 悟自由詩408-2-5
青い鳥- 千波 一 ...自由詩26*08-2-3
あなたについてのモノローグ- 佐々宝砂自由詩908-1-26
誰そ彼(たそがれ)- LEO自由詩12*08-1-19
沈黙- たもつ自由詩1908-1-16
羊の朝- 佐々宝砂自由詩1808-1-13
淡い神話- 塔野夏子自由詩7*08-1-1
暗示は歩いてゆく- 塔野夏子自由詩11*07-12-11
断片集「間引く」- 簑田伶子自由詩37*07-12-6
遠還- 木立 悟自由詩307-11-30
白秋- 佐野権太自由詩12*07-11-29
百年樹- LEO自由詩25*07-11-18
円軌業音- 木立 悟自由詩9+07-11-17
秋の金魚と揺れる水- 千月 話 ...自由詩10*07-11-17
呼吸- 木立 悟自由詩507-11-15
きっと、別の呼び名で- たりぽん ...自由詩27*07-11-13
彼岸の雪- フユキヱ ...自由詩11*07-10-27
秋休み- 服部 剛自由詩8*07-10-23
森のひかり__デッサン- 前田ふむ ...自由詩23*07-10-17

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