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紫陽花の頃
手をつないで買った気早な花火に
火を点すことは結局なかった


意地をはる間に夏は去り
空は遠のき
てのひらはかじかむ









(恋は続 ....
ポストがあんまり赤く誘うから
こっそり仕組んだ悪戯めかして
宛名にきみの名前を書いた


雪があんまりひっきりなしに
きみの傍に寄り添うから
水晶の珠を割って
ちいさな虹で
憂欝の左 ....
君の声がどうやって千切れてゆくのか知らない

どうか耳をよせてください
いいやよせないでください

僕はカミキリ虫みたいに叫んだ
その声は成層圏を真っ二つにした
そんなわけない

ど ....
しまわれたミシンのように寝た夜

確かにじわり夏が
やってきて
背中は
しずかに暖かい

窓から伸びて廊下まで臨む
虹には
家族誰ひとりだって気づきはしない
だから明日の
朝食の ....
花に触れるとき

手のひらは
香りにも触れている

手のひらでは
匂い
感じられないけれども


花に触れるとき

手のひらは
色にも触れているのかどうか

手のひらで
 ....
日溜まりの青空でダンスを踊る君は
或る日
突然
斑模様の水面となって
5番目のドアを叩き続ける
まるでドラムのように
5番目のドアを叩き続ける
まるで魂の叫びのように

自分が何者な ....
つめたい指をしている 
と あなたは言って
ふたまわりほど大きな掌で
包みこんでくれた

ゆきうさぎの見る夢は
ほのかに甘い想い出ばかりで
わたしは人のぬくもりに
慣れていないから ....
天の川輝く
零下10度の
砂漠の夜

いつものキャラバンで
友達のラクダと一緒に寝る
名前は知らない
聞き取れなかったから
それで良いと思った

夜には一枚の毛布と
ラクダが
 ....
美しい風景写真を
眺めていた

若草色で
縁とられた何枚もの

それを両手にのせ
黄色や 桃色の
ふわりと匂う
いつかの春の息吹

こいしいが
夢の入り口
扉をひらく

 ....
このはれた
けれどもとてもさむいひに
うみにあらわれたはまべで
きみというこどもは
いたずらをくりかえす

うみねこたちがなきながら
きみのいたずらをみている



きみがした ....
白百合の季節ではないから
梅の枝を切ってきた
山の梅だから
きっと白い花が咲くだろう

ほんとのことをいえば
白い花はあんまり好きじゃない
私が好きな花は深紅の彼岸花で
それも墓地やな ....
欲しがるように風が吹くのを
あなたはとても嫌がりました
ありふれた人に、姿勢は鋼鉄で空は近くて
順番待ちの列には顔色ひとつ変えずに
参加することに迷わない
そんな
落ちていかない夜の一枚の ....
梅雨の雨は
日が沈む頃になって
もう堪忍袋の紐が切れたと云わんばかりに降りだすが
秋の雨は
朝目を覚ましたときから降っている
こんなわたしですみませんと
かなしそうに
申し訳なさそうに肩 ....
重さ、とは
預かること
預かる、とは
許すこと
許されること

必然的に張り巡らされた
偶然によって
僕の細胞は君の細胞と出会い
やがてまたひとつの
重さとなった

雨が降って ....
  一等星を結んだ
  三角形ではなく
  二等星を結んだ
  五角形ではなく

涙を流すとき
いつもどうして
届かないのだろう

  やっぱり私は
  祈らない

いっそ
 ....
空にたくさんの綻びができて
あとからあとから雪が落ちてくるので
裁縫上手な婆さんに
縫ってくれ とお願いした

ひさしぶりの大仕事に
婆さんは大喜びで
せっせと針を動かして
つ ....
  毎朝一缶のお酒を買う
  ちいねえちゃんのことを思いながら
  それを飲む

  僕は頭のなかにいる人達を整列させる
  たいていは 小さな羽アリに変身していて
  ほとんどぼやけて見 ....
中学校の図書室で
詩の書き方という 本をひろげた

文芸部に入りたてで
それなりに 真面目だった
そこで 出会ったのが
高村光太郎様作 火星がでている である

ひと読み惚れという言葉 ....
言葉遊びに嵌ったら

これがなかなかの迷い路

右往左往して そらを見上げる

亜麻色の髪をこがねに輝かせ

少女は 湖一面に映った満月に

いったい どんな祈りの言葉を放 ....
{引用=
くり返す日々の中で 薄れてゆくものがある

流れゆく{ルビ時間=とき}の中で 根を張るものがある

切なさが泣くことを止め 愛しさの泉になるように

狂気が走るのを止め 懐かし ....
あなたを好きと呼ぶことは
抱きしめるふりをしながら
冬越えに飛び立つはずのあなたに
そっと鎖をかけている
あなたはやさしいから
気がついていないふりをしながら
ほどけるはずのその鎖に
ぼ ....
不純物はすべて取り除いて
何度も蒸留した
わたしがいます

つめたい
澄んでいる
淀み
夜のそらそのまま
映しこんでいる
潜りこんできている

そんな部屋だよ わたしの底流

 ....
雨が雪に変わってロマンティックな夜になる
という歌があったような気がする

北陸の片田舎の雨は冷たい
 
昨日から続いた雪が
遅い朝には
雨に変わった

ワイパー越しに見える女子 ....
おはようを言える奇跡。
こんにちはを言える奇跡。
こんばんはを言える奇跡。
ただいまを言える奇跡。
おかえりを言える奇跡。
いただきますを言える奇跡。
ごちそうさまを言える奇跡。
あ ....
考える日々に暇も無く過ごす日常は成り立ちと働き。

対する者には法律を束の間の休日を素面で過ごす。

日内変動の激しさに不安感が強く突破する。

感染する仕組みと倫理に基礎を解く。

 ....
夜が好き

塗り重ねた紺碧が
恥ずかしい輪郭を
消してくれるから
たやすく嘘がつける
夜が好き

冬が好き

穢れのない雪は
{ルビ男=ひと}を疑う心黒さを
隠してくれるか ....
真夜中の浜辺に独り立つ
君の{ルビ傍=かたわ}らに透明な姿で{ルビ佇=たたず}む 詩 は
耳を澄ましている

繰り返される波の上から歩いて来る
夜明けの足音

君の胸から{ルビ拭=ぬぐ} ....
何かを待つ
ということは
何もしていないことに酷似している
と、感じて
せめて俯いた
アスファルトが好きです、って目つきで


いま
手のひら
差し入れたポケットが
 ....
見えぬが故に
彩り溢れ
語れぬが故に
言葉繁り
聞こえぬが故に
音色輝く

何れが引き潮か
何れが満ち潮か

何時の時にも
円は丸く
影をうつすは
鏡なりや
少しづつ 咲く花も
少しづつ 枯れる花も

同じ時の中で 生を流れる

めざめて
めばえて
よりそい

続かなくなる息なのに
止める事に こだわり

いつまで夢をみるの
 ....
こしごえさんの自由詩おすすめリスト(3848)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水花火- コトリ自由詩6*06-1-13
プリズム- 銀猫自由詩17*06-1-12
千切れて- ふるる自由詩16+*06-1-11
- 便乗鴎自由詩4*06-1-11
花と手のひら- 小池房枝自由詩1206-1-11
5番目のドア- 恋月 ぴ ...自由詩15*06-1-11
ゆきうさぎ- 落合朱美自由詩23*06-1-10
らくだと全ての夢の果て- 蒸発王自由詩4*06-1-10
冬の蝶- LEO自由詩7*06-1-10
このはれた_さむいひに- 岡部淳太 ...自由詩13*06-1-10
白梅- 佐々宝砂自由詩11*06-1-10
噴水の日- 霜天自由詩606-1-10
忍び雨- ミキ・オ ...自由詩2*06-1-10
誕生- たもつ自由詩1806-1-9
冬空の数直線- たりぽん ...自由詩706-1-9
奇跡の日- 落合朱美自由詩18*06-1-9
ちいねえちゃんと羽- mina自由詩406-1-8
拝啓_高村光太郎様へ- 砂木自由詩16*06-1-8
*迷路*- かおる自由詩8*06-1-8
淡_々- yaka自由詩4*06-1-8
飛べない翼- ミキ・オ ...自由詩1*06-1-8
底流- 便乗鴎自由詩5*06-1-7
濁ったグレーの保護色- 初代ドリ ...自由詩4*06-1-7
今、個々にある奇跡。- ch1bak ...自由詩3*06-1-7
ハム・チーズ・レタス・三℃- ch1bak ...自由詩106-1-7
雪夜- 落合朱美自由詩20*06-1-7
明け方の碧- 服部 剛自由詩13*06-1-7
自然淘汰、ポケットの- A道化自由詩1306-1-7
指先で円をえがく- かぜきり自由詩3*06-1-6
閉じて- 砂木自由詩9*06-1-6

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