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オランダシシガシラかバラタナゴを飼いたくて
90㎝の水槽とろ過器と特注の水槽台を買って
もう8年が過ぎる
書籍を紐解いて
生き物を飼うのが難しいと知り
水槽は未開封のままだ
趣味を極めよう ....
裸木の群れ、
胸奥深く立ち並び
従容と行き渡る水の流れ
引き伸ばされた静かさの内に
すっと立ち上がるものが在る
苦しみは
雨に濡れた窓辺に
ひとまず置いて
折り重なり咲き開く花々
僕らは より深く親密に
アナタにモデルは居なかった
アナタのモデルはアナタ自身
なのになぜ僕ら、外に誰か ....
私は極度の不眠症と拒食症、逆流性食道炎、低血圧、貧血、アレルギー性鼻炎
イフェクサー3カプセル、オランザピン2錠、ミルタザピン3錠、
ビプレッソ2錠、エスゾピクロン1錠、クアゼパム2錠、セパゾ ....
揺れるドビュッシー
無調の色彩
そこらじゅうを飛び回る羽の生えた妖精
揺れる吊り革をくぐり抜けていく
乗客たちは地下鉄の窓の外の景色に夢中で
誰も気づかない
都営住宅の秘密の扉を開くと ....
宇宙は常に自ら動く思考美
投げ掛けて来るから
僕はそんな宇宙に
落書きしてやるんだ、
関わり見入る意志にて悠遊と
ヨーソロー!
船長は親指を立て
一等航海士が叫んだ
帆は満帆に張られ船が動き出した
エルドラドを求めての出航だ
羅針盤は東の大洋を指し示し
北極星は正確に北に輝いている
オレが航海に ....
月の鏡に照らされ
レタスの葉が芽吹き
南の風に若葉が揺れる
星は流れ去り
明日の夢を見る
ひらひらと、頼りなく風に吹かれて、煽られて、めく
れる頁、めくれる言葉、歌になる言葉、歌が記された
紙片、ただの頼りない、薄いいちまいずつの紙が、そ
こに言葉が記されてあるというだけで、どこか尊 ....
濡れた溝を辿り
滲む白頬の
太古から伝い流るる
夜明けの思惟、
夜更けの悪夢また孤独
という怪物を溶解し
人をして正気に独りに
肉を離れ魂に生き
濡れた溝を辿り
滲む白頬に
....
手の甲に
思い出刻み
今思う
重なって
願うしあわせ
遠き日を
蒸せている
ケムリと匂い
今はただ
月満ちて
褪せた微笑
来る月
若き葉と
通り過ぎたる
言 ....
ズンチャ ズズンチャ
ズンチャ ズズンチャ
ハナノイロハ
ウツリニケリナ
イタズラニ
ワガミヨニフル
....
焼き尽くす炎の渦中に
棺は持ち上がり
立ち上がる死体
残余に拾われる白骨、
物質に打ち勝った〈私〉の証。
ぽかーんと広がる
朝の碧天、
軽やかな微風を送り
地に揺れる色とりどり
花々大小、
柔和な微笑みあちこちに
雑木林にいよいよ濃密なる
新緑のグラデーション、
照り輝き天を目指し ....
ゆるゆるとながれている
今もながれつづけている時間を
ふいにとめた とある春の庭がふたつ
となりあっている
ひとつは住人によってよく手入れされていて
赤いチューリップが笑い
黄色のパンジー ....
最初から廃墟だった場所で
最初から破片だった言葉を
拾い集め交わし合う
それは破片だから
時に自らを 誰かを
傷つけてしまう
しなやかで
すきとおる思惟で
編み上げられてゆ ....
波しずか
時の深まり
降る青に
遠き声の
いつしか木霊し
到来するもの
ふと織り込まれ
明度無限に高まる
この意識に
、
澄んだ泉の
底深く
蠢く光塊の
ヒビ ....
太陽丼!
丼ぶりのうえに、
ただ目玉焼きをのせただけの、
とてもシンプルな、
たべもの、
熱々の、
透明なうすい膜を二本の箸でつきやぶって、
まるで黄いろい溶岩のように流れでてくる、
....
盲目の身をたずさえ
漂泊の旅路を重ね往く
想い出の月を歌い
泉にくちづけ
明日を夢みる
23年前に胃を失くし
いまは日に1リットルの牛乳を飲み
アイス珈琲を5杯飲んで
ウイスキーの水割りを4杯飲む
水は飲まない
前世の因縁なのか
食事は幼稚園の子供くらい食べ
美味い ....
二両電車のシートから
真向かう窓 で
連なる民家の軒と緑の蔭
物皆の息吹き
重々しくもあり
閑かなる虚しさに堕ち行く
薄暮のとき
欠伸を殺し盗み見る
斜め向か ....
1平米714万円付近の幹線道路を
100万円から2千万円がスムーズに流れる、
たまに赤い3億円が走ったりもした
君は頭から足の爪先までが7万円だった
下着はたぶん8千円くらいと思う
カフ ....
歳を取るにつれ
面の皮が厚くなります
競争の場面を
選べるようになりました
思えば若いころは
要らぬところに労をかけ
痩せること、眉を整えること
わりとどうでもいいこと
....
人は主に
酸素・炭素・水素・窒素・カルシウムといった
元素から構成されている
突き詰めるなら素粒子から成り立っているのだ
魂という計量できないアルモノに呼ばれて
それが複雑に絡み合い言葉 ....
もしも 奇跡が 誰か
生き返らせれるのなら
択ぶ順序がそのまま私の罪になる
この人か あの人かその人
決めなくてはならなくて
想うことすらしない人もいるのに
あの日 涙を拭ってくれ ....
身体なんか 要らなくなって
心なんか 戻らなくなって
私の百年へ 声花かに
ぐるぐる ぐるぐる茹でられる繭
さらさら さらさら
坂道を駆け登ってくる落ち葉
風の中で交わっている
....
あなたを好きでいることは
光のなかにおちるくらやみを
しずかに見つめることでした
あふれ出そうな言葉が
皮膚のうらでさかむけに流れ
光にのまれるのか
くらやみがのみ込むのか ....
まあるい命たちが
ぽんぽんぽんと
軽やかに跳ねるように駆ける
陽だまりのなかで
艶々とした瞳
揉み合って取っ組み合って
じたばたとひっくり返る
小さな手足を伸ばして
ころんと横 ....
おはよう
こんにちは
こんばんは
おやすみなさい
いただきます
ごちそうさま
ありがとう
そんな言葉を素直に言えたなら
争いなどは無いはずだ
人類が生まれて500万年だと言われて ....
私の思惟、
ある思惟内容の
別の思惟内容に結び付き
その思惟内容の
また別な思惟内容に結び付き
それら必然的な連関を持ち
次から次へと接続され
やがて私の思惟、
巨大な思惟運動 ....
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