すべてのおすすめ
にゃんこの目
かまいたちの爪
きたきつねの背中
ぴかりと光る稲光
みんなみんなまぶしくて
なまこのまなこは目をつむる
浜から揚がったお地蔵さんは
ぐっと一息飲み干す定め
辛口の ....
「月が明るい夜は
外に出てはいけない
みどりのコートを着たコドモが
生まれる時間だから」
そう聞かされていた
街のはずれの丘は
建設工事が中止になって ....
あなたが恋しい
わすれら
れない
忘れ
やし
な
い
あなたを食べずに
どうして
生きて
行け
と
い
う
の
細胞は主人に逆らえ
ないって
いうの
は嘘
....
母さんは夜なべをしていたけれど
手袋の類は編んでくれなかった
やがていつものようにフジヤマがやって来ると
腕相撲やカードの相手をし
それでも決してゲイシャ・ガールみたいに
振舞うこと ....
真夜中に、
嵐の音が怖くて目を閉じたジーナ
だけど嵐の音じゃなかったみたい
目を閉じている間に、
季節が変わってしまって
途方に暮れてる小さなジーナ
ふれる ....
紅い氷に
蒼い光はそそがれて
溶けては凍り
溶けては凍り
土へと向かう重なりの
まばゆい柱になってゆく
雪が召ばれ
風が召ばれる
木々は皆いっせいに
かしいではも ....
さ
望んでごらん
何でも手に入るよ
君が望むなら
君は夢にある小川を望む
切ないほど優しく流れる子守唄のように
たゆたう小川
君は永遠の花火を望む
黒い貴婦人の胸に輝く ....
夢に
おばあちゃんが出てきた
おばあちゃんは
わたしに
お餅をたべさせてくれた
おばあちゃんの家の匂いがして
座布団と
掘り炬燵が
暖かかった
背中から風邪を引くからと
手作りの襦 ....
震えの奥底から湧き上がる泡沫をとても羨んでいます/
月夜の波間にて、 浅い息継ぎを繰り返しながら仄かに輝く海を泳いでいます
何時も誰かの手を握っていないと浮かんではいられなくなってからというも ....
冷たい手
温もる場所をさぐる
しんしん
しんしん
時計の針を
止めないままで
布地に残る
甘い匂いを手繰り寄せ
指先をからめる
しんしん
しんしん
時計の針の
....
まっしろな空をみつめていたら
わたしを見知らぬ世界へすいこむ
入り口がみつかる気がした
髪飾り 首飾り 耳飾り
指輪にマニキュア ブレスレット
アンクレットにトウリング
長い茶髪を ....
眠っている、舟の
漕ぎだすその先の朝が、
眠っている
イメージが形になっていく、その
次の瞬間に
雲は切れ、空の裏側にはおそらく
比類なき明日が
ただ 立っている
としても、底 ....
怨めしそうに空を見上げる
あなたの横顔に
世界の塵みたい
繰り返し雪が降りかかる
時間は次第に色褪せて
後悔すらも想い出になる
真冬の凱旋門
よどんだセーヌ河
止まらないメリーゴー ....
異なる方向をもつ
いくつかの時空の瞳が
時折ふと{ルビ輻輳=ふくそう}する
と
その焦点に結ばれる
あのひとの像
たまゆら
その眼差しも
仕草も
声も遠く
けれどかつて触れたこ ....
朝早く
{ルビ風呂場=ふろば}にしゃがみ頭を洗っていると
電気に照らされたタイルに小さい光の{ルビ人形=ひとがた}が現れ
こちらへ手を差し出した
思わず光の手を握ると
タイルの裏側へする ....
冬枯れの老木に
花を咲かせてやりたかった
とびきりの六花をこしらえて
枝という枝に舞い降りたのに
老木は身をふるわせて
あぁ、寒い
ゾクゾクするよ と呟いた
初恋に破 ....
一月の風が
凍りつく 窓を叩く
眠りに至らぬ 冷たい夜半
明日出て行く この部屋を
片付けても 片付けても
きりがない
少女の玩具は 置いてゆこう
がらくたに 埋もれた
わたしの魂よ ....
棘に着せる花びら
ちぎり終えて
何も知らずに 枯れていく
カーテン で 抑えきれない
濃さの違う 溜息
流す視線 だけで
つなぐ
人魚のように
青く 空は
どちらの ....
{引用=覚えておいて
もしもあなたが渇いた手で
誰かの明日を奪うなら
私はあなたをこの身に打ち付け
奈落の底へ逝くのだから
忘れないで
もしも誰かが狂った手で
あなたの明日を ....
久しぶりに三人で手を繋ぐ
いつもより寒い冬
汗をかいた小さな掌は
どことなく妻に似ていた
歳を聞けば指で
三本や五本を出していたのに
今では両手の指すべてを使わなければならない ....
空は何も忘れはしない
それは始めから何も覚えていないからだと
古い本に書いてあった
それは確かに詩人の言葉だと
子供ながらに納得したことは
はっきりと覚えている
冬空にカイ ....
あても無く{ルビ彷徨=さまよ}う
芝生に伸びる私の黒影
丘の上に独り立つ
{ルビ只=ただ}
北風は{ルビ枯草=かれくさ}を揺らし
雲ひとつない空は澄みわたり
日の光の道を映す海は
....
リモネン、セプテンバー
君の名で良かった
繋がり
繋がろうとする
僕らの身体は
いつも酸っぱくて
どこかが潔く
欠落している
育った街で
僕らに罪は無い
同じくらい
....
冷たい北風に煽られ
凍える霙に打たれても
白樫の木は黙して耐え抜く
容赦ない吹雪の最中
総てを失う事の恐ろしさに
怯えてはならない
大地深く張り巡らした根の先より
明日への滋養を ....
氷の風が吹く夜は
星の瞬き蒼蒼と
淡く浮かんだ
あなたの表情を
交す言葉の
間に間に見つけ
愁い喜び泣き笑い
腕を伸ばして
頬に指さす
柔肌温み
伏せた睫毛に星あかり
鼓動の ....
いつのまに
我が胸に吹き込んできた
風の{ルビ女=ひと}よ
君が踏みつけられた花を見て
傘をさしたまま立ち尽くし
ひび割れた心のすき間をほの青く光らせ
雨音に{ルビ滲=にじ}む心を痛め ....
頬杖をついて
空ばかり見ていた
流れながら
形を変えてゆく雲とか
鳥が黒い点になって
吸い込まれてゆく姿とか
指先でペンを回す仕草を
無意識になんどもしていて
と ....
声を聴かせて
おのずから妙なる旋律を宿すその声を
流れがうまれる
その声が意識に触れた場所から
涼やかにゆるやかに
深くたゆたう流れがうまれる
私はその流れに
身をゆだね
漂う
....
梯子が燃えるとき 時間は終わる
線を、引く
初めて泣いた日、
引き摺ったままの羊水で
始まる
一段 歩を進める度に
薄れていく
消しゴムで消せない、
それが条件
引き攣った跡 ....
船をまたぐ
昨日より長くなった分だけ
自分の脚に目盛を入れる
円盤のような声で
おしゃべりをする少女たち
そのフードの中には
いくつもの星が散らばっていて
誰も知らない星 ....
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