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「 生れ落ちた その日から 
  へんちくりんなこのかおで 
  わたしはわたしを{ルビ演=や}ってきた 」 

という詩を老人ホームで朗読したら 
輪になった、お年寄りの顔がほころんだ。  ....
朝から雨が降っている
窓を打ちつける音が響いている
心の音は天の音
雨音がだんだん強くなってくる
耳を塞いで
穏やかな風を思い出す

朝から雨が続いている
もうすぐ春だというのに
土 ....
人がいなくなって
街はしばらくざわめいてあきらめて
そうして日が暮れた 
ある冬の日

おれはおまえを探している
茶色い瞳は星と月だけを頼りに
上を向いた鼻はおまえの匂いをた ....
鳥は
自由に羽ばたく姿こそ美しい
私如きが
その軽やかな{ルビ踝=くるぶし}に絡みついて
ともに堕ちてはならない
いつか
大きな空になりたい
そんな、さよなら


相反する不確かな ....
春は桜と言ふめれど
梅のにほひはえもいへず
春をおこする花ならば
ともに夢を見 夢咲かむ

いづこに行かむひとひらの
花にたづねど音もせぬ
ただ風のみぞ知りたれば
ともに参らむ 夢飛ば ....
あなたと私の距離は
うすべに椿
あなたが振り向くと
私が立ち止まる
そんな静かでもどかしい関係
あなたの穏やかな黒い瞳に私が映る
迷子のように泣きそうな顔をして
私は私をじっと見ている
 ....
池にホースが浮かんでる

死んだ蛇みたい

そこに小鳥が二羽とまって

水草をついばんでる

それの起こす振動が

波紋をゆっくり広げてくよ

穏やかな音楽みたいなその響きは
 ....
みえないじぶんをこえてゆく 
ぬげないじぶんをぬいでゆく 
このみをしばるなわをとき 

なみだのおちたてのひら 
にぎり 
しめ 

(ふりかえれば 
(しかばねのごとき 
(む ....
毎日、夕方になると世界が溶け出す。誰もがみなとっく
に気づいていることなのに、誰もそのことを口に出さな
い。(それは、おそろしいことだからだ。)たとえば、
あらゆる文体が溶け出して、誰が何を言っ ....
雲は月を受胎して
ひどい{ルビ悪阻=つわり}に苦しんで
涙を流す


真冬の夜に雨が降る
真冬の夜に雨が降りしきり
町は{ルビ水浸=みずびた}し
大粒の雨は道路に幾千粒幾億粒も叩きつけ ....
闇の中で抱きしめる
体温だけを信じられるように
つまり、それはそう
あなたを想うだけで
私はどんな場所でも
世界の果てにすることができる

孤独は誰かを欲しいと感じる気圧
星だっていつ ....
             はばたき
               怯え
                鼻先で
                子供たちの
             ....
咳をしたらたまたま側にいた
隣の課のえむさんが
フルーツのど飴をくれた
えむさんがフルーツのど飴を好きだなんて
初めて知った

えむさんは僕より十歳くらい下の女の子だけど
背は僕より十セ ....
夢は人であり
人はまた夢でもある

風は詩であり
詩はまた風でもある

絵は文字であり
文字はまた絵でもある

生は死であり
死はまた生でもある

音は色であり
色はまた音で ....
ゆうがた
ひとびとの背がかなしい
ひとびとの背を超えてゆく
魚がかなしい


水が均衡する
まずめどき


幻想の水をしなやかに
幻想の魚がおよぐ


しのびよる色が
 ....
 春子はミントの葉を散らし
 踏みしめている 半睡眠で

如月 彼女の足の裏は
いつも薄緑に染まり
徐々に褪せていく
まるで季節を旅しているようだと
裸足のかかとをくぅと縮め
まど ....
さいきんよく遊んでもらっている猫がいて

その人をみていてわかったのだが

猫ってわらうんですね



その表情は

じつにうれしそうというか

なにもできんくせにとくいげと ....
石ころが落ちていた
少し透きとおってきれいだったので
拾って帰った
こんなもの拾ってきて
母は決してそう叱らなかった
しばらく手で触ったり眺めたりしたあと
かわいそうだから放してあげて
 ....
「太陽を見たことがない。」
きみはそう言って、
ぼくは太陽の話をした。
きみはそれだけじゃ満足しなくって、
だからぼくは旅をして、
色んな太陽を見て回ってる。 ....
踏み切りで電車がすれ違った
「電車と電車がおおまちがいだよ」
坊やは言った
大間違いするわけにもいかないので
電車は最後尾が離れる瞬間
少し間違えてみせた
「あら、間違えちゃったみ ....
?.

日が沈むぜ
ウォッカの氷に
日が沈むぜ
おまえの鎖骨に

観覧車に
モップ犬に
道行く人に
カモメの声に

書くしかない
書くしかないんだ
おれたちこんなに ....
くちびるの
置き場所を間違えた、夜明け
あなたへと無音で震える春が
無音で体温する春が
祈りを湿らせるので
耐え切れずに申し上げた春が
ぬくく、痛く、ここに
滲み始めるの ....
心の中に一つの頑健で豪奢な台座をこしらえてある

それはいつ頃造ったものか忘れてしまったが

確かなことはその台座は心の中のどこよりも高くに設置したもので

僕という人間は多聞に洩れずあま ....
幼子が堅く握った手を
僅かにゆるませるように
朝の光を浴びた梅の木が
真白い花を孵化させている

豪華さはないが
身の丈に咲く、その慎ましき花に
頬を寄せれば
まだ淡い春が香る

 ....
あなたの心の手を広げてください
そして
風を抱きしめてください
ほら
やわらかい風が
あなたの微笑みに応えている
もしも
あなたが涙を流しそうになったら
ここに来て
大地に浮きましょ ....
         −季節外れの福寿草が咲いた朝に


眼を閉じていたいんだ

その眼は遠くが見えるから

口を噤んでいたいんだ

叫び声はしわがれているから

太陽は今日も低 ....
春の空は水色にあかるい
真綿のような白い雲が
浮かんでいるぞ
白い雲はなぜ白い
無彩色透明の問いかけに
毅然として答えてやる

私の宇宙のまんなかに
悠々とお日さま耀いて ....
       1

鎖骨のようなライターを着火して、
円熟した蝋燭を灯せば、
仄暗いひかりの闇が、立ち上がり、
うな垂れて、黄ばんでいる静物たちを照らしては、
かつて丸い青空を支える尖塔が ....
散文的であるかも知れない
晴れ間を見つける
こころはいつも


古くはならない
あたらしくもならない
それが空なら
繰り返すものごとに
少しだけ優しくなれそうな
そんな気が ....
手すりのない屋上で
そらをとりもどす、わたしがいる
{ルビ限界線=ちへい}に浮かぶ遠い筋雲の
気流の音に耳をすます
わたしがいる
まぶたの裏に
真昼の月を新月と焼き付け
まぼろしではない ....
こしごえさんの自由詩おすすめリスト(3478)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_透明人間_」_- 服部 剛自由詩16*07-2-23
地球が重くなっている- ぽえむ君自由詩9*07-2-23
巡礼- 水在らあ ...自由詩20*07-2-23
鳥の唄- 佐野権太自由詩17*07-2-23
梅の花_★古語の宴_参加作品_★- ぽえむ君自由詩7*07-2-22
うすべに椿- 石瀬琳々自由詩14*07-2-20
きれいな波紋- 水町綜助自由詩9*07-2-19
ひび- 服部 剛自由詩507-2-19
日毎の溶解- 岡部淳太 ...自由詩19*07-2-19
雨_月と魚- 水町綜助自由詩7*07-2-18
握りしめる闇、ねじれた雨- たりぽん ...自由詩14*07-2-17
- はらだま ...自由詩11*07-2-17
えむさんの草原- たもつ自由詩3707-2-17
特に題はないけれど- ぽえむ君自由詩11*07-2-16
ゆうがたの魚- yo-yo自由詩18*07-2-16
桃緑- 千月 話 ...自由詩18*07-2-15
猫のこと- 水町綜助自由詩11*07-2-15
宝石- たもつ自由詩18*07-2-13
「_きみへの太陽。_」- PULL.自由詩12*07-2-13
手を握る- たもつ自由詩1107-2-8
斜陽- 水在らあ ...自由詩28*07-2-7
種子の祈り- A道化自由詩1807-2-5
二月一日_自由- 水町綜助自由詩6*07-2-5
春の歩み- 佐野権太自由詩27*07-2-5
翼を広げてください- ぽえむ君自由詩14*07-1-29
烏(からす)- 北野つづ ...自由詩3*07-1-26
白い雲が浮かんでいる- あおば自由詩7*07-1-26
浮遊する夢の形状____デッサン- 前田ふむ ...自由詩28*07-1-24
空のしるべ- 千波 一 ...自由詩28*07-1-21
その日、屋上の扉があいていたんだ- たりぽん ...自由詩17*07-1-18

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