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それは
降りしきる雨の
隙間をぬって
遅れて届けられた
一通の手紙のように

 雨と雨が
 触れあう音に紛れて

 見慣れた景色の
 匂いの片隅

 未送信のまま
 閉じられ ....
稜線の上は曇りの空
お月さまの赤ら顔
うつわに揺らぐ天の原をのぞむ

降らせて
賜う 夜空の星よ

降らせて
たもう 落ちてゆく
雨にもにせて
ふたり来た道
ひとり戻る道
降り出した雨に
そこから一歩も
動けなくなる

泣かないと決めたから
唇噛んで
きみの姿を巻き戻し
雨のスクリーンに何度も映す

いくつもの
色の移 ....
{引用=

一、漕ぎゆく者へ


  明るいうたは明るくうたおう
  明るくないうたも明るくうたおう
  そうすれば
  必ず
  いつかどこかが壊れてゆくよ
  治すというのはそ ....
 

あたりさわりのない野辺は
どの角度から見ても真直ぐだった
だから
生き物の骨組みはどこからでも見れた


胸のあたりの骨の向こうは
いつも何かが始まって
終わっていた
始ま ....
ひかりをふところに浸す、
みどりのまるみが、いのちの数式を
一面につめこんだ、
萌え上がる、眠れる森に、鬱蒼と、
うすきみどりを染め上げて。
満たされた隙間を、みずいろの風が、繰り返し、
 ....
壁の花から落ちた花びら
雀たちがついばんでいる
ふちどりを想う
くちすいを想う


かがやく魔
飛び去る影を見つめるもの
四方を壁に囲まれた
庭という名の底にうたう

 ....
ぼくは詩を書きたい

生は悲しく儚いものであるがゆえに
生として永遠に繰り返す

今日もまた

朝の散歩をしていると
百合の詩に出会いました

朝陽を浴びたその百合の
無垢な白さ ....
ぼくは詩人

そこに全てがあったとしても
全てが満たされるというわけではない

今日もまた

夜の散歩をしていると
密度に出会いました


都会では
満員電車が走っている
 ....
   {引用=   地球は絶えずまわり続けて
   そのうえに
   わたしたちは絶えず揺れている}




或るおとこの背広が
夜風に揺れている
その内側では
同様にネクタイも ....
青い目をした窓の向こうの
君かと思うので
遠い朝の海を見せたくなる
手を引いていきながら
引かれている僕の胸の穴からは
いつも空気が漏れていく
見ないでいてくれる君のために
朝の海へ、連 ....
?.

ああ
オルテンシアがほんと楽しそうだ

あんなの日本語だとね、てんこ盛りって言うんだよ。
ひひ、てんこ盛りだって、おかしいね。
まあ、要するに、昨日の俺たちのパスタだ。あれが ....
光は軽く
光に痛く
窓のそば
胸かきむしる
ひとつの羽が
生まれるとき


手のひらの水から
こぼれる黒
髪はあふれ
黒へ落ちる
夜にあふれ
{ルビ眼=まなこ}へ ....
さざなみが月を潤ませて
消してゆく二人の名前
ゆうなぎは心の糸まで
もつらせて切ってゆくのか

灯台も暮れ馴ずめば影にまみれ
境をなくす浜辺と海

こわれた砂の城に波が
さよならを塗 ....
頭の上からすっぽり
オブラードを冠ったような
曇りの日ばかりで
じっとりとした湿気に包まれていると
鬱屈ばかりが沈殿していく
そんな夜はお気に入りのマグカップに
とっておきのアッサムを ....
{引用=一、くじらヶ丘


 口に出してごらん
 うるおい、と
 その
 やわらかな響きは
 途方もなくひろい海の
 すみからすみまで
 満ち満ちてゆくようなものではない

 干 ....
ぼくは詩人

いつもの空はいつものように
同じ空ではない

今日もまた

夜の散歩をしていると
遠い夜空に出会いました

ずっと続くその夜空は
果てしなく続くようで
どこかで明 ....
全ての言葉が、その海辺へと集まっていく
見送るためでなく
出迎えのためでなく
肩からの荷を下ろし
波打ちへと捨てていく
やりきれない空の起伏を
ひとしきり戦わせた後で
すこやかに
ただ ....
水面のやさしさを信じ
身を投げる木の実の
沈んでいく運命の先を
知らないかのように
綺麗な音色だと
美邪気に笑う君に
かなしくなる

西の雲は入り日に
焼かれるからかわいそうと君 ....
レイン レイン
降りやまぬ雨
はじけ したたり
集まり 流れ あふれ

激しく打ちつけたのは
霧のように絹のように
こまやかだったのは
細い肩を震わせて
柔らかに濡れて
 ....
バスに小川が乗ってきた
どこにも流れることのできない小川は
だらしなく床に広がった
立っている人は足を濡らした
座っている人は足を濡らさないように
座席の上に膝を抱えた
大学病院
 ....
西瓜を
   ノートで割って
   ペンで食べた
                
残っているのは

種と
   
皮と
     
僅かな食べ残しの
              ....
ぼくは詩人

実現とは次への目標への
起点でもある

今日もまた

夜の散歩をしていると
川に流れる月に出会いました

水面にゆらめく銀色は
ゆるく流れる水に洗われ
その姿は静 ....
あなたが海に沈んだ日
僕らはなんでもない一日を
なんでもない日常に組み込もうとしていたところで

ざわめく
白地図を埋めていきたかった
その上にも空はあって
雲は浮かんでいたはずなのに
 ....
そこから音が消えてしまうと
彼は言葉で演奏を始めた
語るべき言葉を失う日のことを
ただ、朗々と奏で続ける

少しずつ無理な景色が増えていくと
喪失の夕暮れに出会ってしまう
燃える朝が安く ....
男を好きになる度に
彼女の体から火薬の匂いがするの


情熱はジリジリと 
へその下から入り込んできて
体中を燃やして行くのよ
 だから いつも
骨の焼ける匂いのする
彼女の手を ....
ぼくは詩人

他人が無駄と思うのは
その人がその人だからであり
無駄と思うことが無駄である

今日もまた

夜の散歩をしていると
意義に出会いました

詩人は詩を書いて心を満たし ....
この路地裏の
アスファルトのひび割れは
どこかの埠頭の 
それと 
似ている

相槌を打ってもらえる筈が
ここにあるのは
頬を刺す風



見上げる雲の隙間から
一筋の光が降 ....
夜は綻び
朝が死角からやって来る


陽射しが強くなれば
それだけ濃い影は出来て
ありふれた若さのなかに取り残したわたしと
残り時間を失ってゆくわたしが
背中合わせする毎日に
日 ....
簡素な水色のシャツが夏のお気に入りである。
短いスカートから突き出た貧弱な脚。
フラッパーの髪はもつれて乱れている。

秋は青灰色のワンピースが好きだ。
胸にラピスラズリのブローチをとめる。 ....
こしごえさんの自由詩おすすめリスト(3680)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水色の、- LEO自由詩18*06-7-12
この夏のよの- ひより自由詩7*06-7-12
紫陽花通り- LEO自由詩11*06-7-11
小詩集【水没ハーモニー】- 千波 一 ...自由詩32*06-7-11
リトグラフ- 嘉村奈緒自由詩1306-7-9
森の断章——デッサン- 前田ふむ ...自由詩21*06-7-9
くちすい- 木立 悟自由詩706-7-8
ぽえむ君−白花−- ぽえむ君自由詩5*06-7-8
ぽえむ君−密度−- ぽえむ君自由詩5*06-7-6
酔っ払って歩道橋で叫ぶお父さんを見つめる娘の彼氏の元カノの可 ...- 千波 一 ...自由詩11*06-7-6
遊歩道- 霜天自由詩806-7-6
あ、じ、さ、い。- 水在らあ ...自由詩67+*06-7-5
みず_ひかる_みず- 木立 悟自由詩306-7-5
ブラックサンド・ビーチ- Rin K自由詩34+*06-7-5
*ミルクティ*- かおる自由詩9*06-7-4
小詩集【くじらヶ丘にラベンダーの雨】- 千波 一 ...自由詩42*06-7-3
ぽえむ君−遠空−- ぽえむ君自由詩7*06-7-2
水際へ- 霜天自由詩1106-7-2
ホタルブクロ- たりぽん ...自由詩16*06-7-2
レイン- まどろむ ...自由詩5*06-7-1
最初に- たもつ自由詩1806-7-1
夏に似たもの- かぜきり自由詩3*06-7-1
ぽえむ君−実現−- ぽえむ君自由詩4*06-6-28
closed- 霜天自由詩406-6-25
奏失- 霜天自由詩806-6-23
戯れ- 千月 話 ...自由詩22*06-6-22
ぽえむ君−意義−- ぽえむ君自由詩7*06-6-22
ノスタルジア- 千波 一 ...自由詩32*06-6-22
きみの名を呼ぶ- 銀猫自由詩18*06-6-21
青のために- 佐々宝砂自由詩406-6-21

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