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流れる水辺にあって、冬の光が
点っている。てらてらとここは
静か。見えないものに、触れた
ことのない。めくらの。薄く紅
挿す頬のあどけない。水掻きの
広く、長い指の掬えない。指間
指間から ....
もう、
どこからどこまでが地図だったかなんて
関係なくなって
美しいことをいうよ
きみはきみで


ごらん、
すれ違う人々の両手には、何か
約束のようなものがぶら下がっているね
 ....
美しかった言葉
怪物の中に
悲しみをまさぐる怪物がいる
彼方までの距離を測ると
すべて等しく平行で
いつまでも
いつまでも
途方のないまま
そんな父と母は出会った




 ....
しーっぃぃ 静かに
静かに

耳を澄ます

耳を澄ますほどにやって来る
夜があるではないか

届こうとする

届こうとする夜が
やって来るではないか


いくつかの笑顔と空 ....
目を閉じると
ざわざわとした瞼の光がある
生き死にとは関わりのない所で
夜に終わっている

大変な引力で
言葉が土に還っていく
無音とはそういったもので
雪でも降ったりするんだろうか
 ....
たりぽん(大理 奔)さんの石田 圭太さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨音光、少女の運ぶ- 石田 圭 ...自由詩2908-11-21
透明船- 石田 圭 ...自由詩2908-3-4
落下/傘- 石田 圭 ...自由詩12+07-11-27
耳を澄ます- 石田 圭 ...自由詩1707-10-31
その街/知られざる- 石田 圭 ...自由詩4207-3-12

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