昇天したくなるような
空一枚 鉤裂きにして


「おまえもおんなじ
       襤褸だねえ


握りしめた石ころ落とす 
脆弱な意思の皮袋


かけはぎなんかいらない
ミシ ....
タイスの「瞑想曲」が似合う秋
私から枯葉が
虫食い穴があちこちにある私が
落ちていく秋の夜中

もともと智慧の無い思考の葉脈であっても
いまだけはその働きを止めておきたい
聴こえてく ....
 
恋して 弱くなりました

愛して 強くなりました

向き合って 真実を得ました



 
それは
かつて、
波であり、雨であり、
きみであり、ぼくであった、
青い黎明の影に涼しく揺れる、
ひとつぶの露。

魂は、ほどけて、
空の記憶、海の記憶、大地の記憶、愛の記憶 ....
ブランドのバックの中に流れ星集めて明日換金するの あなたが深いところに落ちないように
手を差し伸べて 支えていきますから

私が寂しくならないように
どうか お隣にいてください

でも笑ってばかりだと変だし
二人で泣いたりすると ....
宇宙が透けて見える
透明な空を切り出して
ワイングラスに

緑と青と紫の間を
彷徨う涙の海をボトルに詰めて
111年

封を開け
グラスに注いだ

未来の記憶から
冬山 ....
誰かの溜息で
紅く染まった紅葉
風に巻き散らされて
紅い絨毯が敷き詰められた
一歩 歩む度に
カサッ カサッ 
と、小さな悲鳴を上げる
その一枚を拾って
空に翳してみれば
紅い残像が ....
   土砂降りは はげしいリグレットの雨
    腐敗臭は つめたいカルマのヘドロ
 頼りの杖だけが 骨折をわずかにささえる

   胸のうちで 燃やすものがなくなった
 胸の底から 萌えあ ....
完全自主制作の

ある映画は

睡眠導入剤と

同じ航路を想像させた

終着の気配を嗅ぎ取り

ふかい ふかい 安堵が

僕から粗方奪ってゆく




仮に

 ....
バレンタインの夜
列車は 走り続けてた

妄想と 現実と 追憶の彼方に揺れて
ガタタン ゴトトン

あの頃よりも かなり重たくなった身体ごと
何処かに運んでくれそうな雰囲気

 ....
白石さん。良かった良かった ^_^
神様が守ってくださったんだね
あとみんなが毎日毎日、ずっと見守っていたんだよ
ハラハラしながら、ずっと見てたんだよ
本当にどうなるかと思ったけど

 ....
もうそろそろだと
祖母は言う
おかいこさんのからだが透けはじめると 
そのうち糸をはきだして
楕円のおうちで
別者に生まれ変わるのだと

その不思議な虫は
一日中
桑の葉を食べている ....
あまりに大きな世界の
ほんのひと粒ずつにすぎない実りは
そのささやかな色づきに
すべてを聞き取り
すべてを見届けたつもりで
素描します

そして素描は
素描の域を出ないのです

 ....
やさしく
尊いほどにやさしく接すると
君に対するこころは
透明に近づいていくような気がしている
下手なうそをつくことはとても
出来ない、
まして上手なうそも

雨があけた折
 ....
誰もいない
公園のベンチで釣りをしているふりをした
子どもの頃に見た 銀の魚を 釣り上げた
それは水のぬるい夏のさなかのことだった

また 夏がきた
冬が私の目の前を通り過ぎるとき
そこ ....
夕暮れの駅前。
あの人は呆然としている。
空は焼けるような橙。
自分ながら不思議に思う。
 (いつも見慣れた光景なのに
  どうしてこんなにあっけに取られる。
  ばかなのだろうか。)
 ....
冷たい雨が降り続く
冷たい雨が
靴を濡らす
季節は落ち葉の底深く
沈むように眠りに落ちる
望みは断たれ
願いは口を噤む
もう金輪際
雨が降り止むことはない

濡れた落ち葉は断定す ....
遠藤文学講座の後に、皆で語らう
この店で僕は、受洗を決意した。
この店で僕は、息子の障がいに泣き崩れた。

四ツ谷の地下の珈琲店・エルは
奇遇にも
遠藤先生の命日である、今日
四十五年の ....
絵空事が好きだ

私の好きなものが
二つも入っている

ミロの絵はとてつもない
子どもの落書きのようでいて
都会の喧騒のようでいて
原始人のひらめきのようでいて
神話の亡骸のようであ ....
やっぱり
わたしはわたしに生まれ変わった

だれになりたかったというのだろう
目覚めた時
わたしを確かめて
そっと手をにぎりしめた

旅を思いだそうとしたのに
もう夢の足跡は消えてい ....
あさがた
空がまだ黒いベールをまとっている
そんな頃合い
ささいな物音で目を覚ました
ような気がして
結局同じようには
すいみんに入れないでいる

最近おもうこと
母にな ....
  ボンネットに
  縞模様の葉と夕日がはずむ
  萌えゆく色のストッキングに
  つつまれた腿をにらむ
  どんな味がするのか
  あなたとの愛は
大人になっても子どもの姿
{ルビ蓑蛾=みのが}の雌は{ルビ蓑=みの}の中
雄が訪ねて来るのをじっと待つ
翅も持たずに交尾をし
卵を産んで死んで往く

大人になっても幼いこころ
美しく濃い ....
秋風のなかに
ほんのわずかに残された
夏の粒子が
午過ぎには
この洗濯物を乾かすだろう

通夜、葬儀の放送が
朝のスピーカーから流れて
犬が遠吠えを繰り返す

香典の額を算段して
 ....
鉄橋に明かりが灯る瞬間に独りでいると目を瞑りたい 私は自由でありたい。

自由である事は目的が一つではないことである。私たちの意志は統率されない。
自由である事は目的が一つに成らない自由である。私たちは協力しない。
私は何かに属さない。
私 ....
ためらうだけの余裕なら捨てておけ
ただひたむきに君を見ている
ショパンのノクターンを演奏している
サンチョ・パンサ号という
ふたりで名付けた彼女のグランドピアノのことで
彼女は、音が死んでいく、と悩んでいる。
音楽の師匠は、ちょっと綺麗な言葉じゃないけれ ....
蝉は生き続ける
孵化を忘れた年月を

ルサンチマンさえ風化して去った
いくつもの夏を

トニオクレーゲルの日々を
隣のねえさんの優しげなまなざしを

不思議の森に生まれ
永らえた歳 ....
由木名緒美さんのおすすめリスト(3333)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
顏もないのに笑ってやがる- ただのみ ...自由詩21+*14-10-15
瞑想曲- 乱太郎自由詩20*14-10-14
あなたとわたし- 殿上 童自由詩22*14-10-12
- 青色銀河 ...携帯写真+ ...114-10-12
ブランドのバックの中に流れ星集めて明日換金するの- 北大路京 ...短歌214-10-12
二人- 瑞海自由詩14*14-10-12
硝子氷- 凍月自由詩5*14-10-11
【_レジリエンス_】- 泡沫恋歌自由詩23*14-10-11
熾きをみつめて_五- 信天翁自由詩214-10-11
悲劇- ボロレシ ...自由詩2*14-10-9
雪列車- 藤鈴呼自由詩4*14-10-9
白石さん- 佐藤伊織自由詩114-10-8
偏愛- そらの珊 ...自由詩2414-10-8
愛をめぐる素描- 千波 一 ...自由詩214-10-8
青が。- かんな自由詩5*14-10-7
公園- 番田 自由詩314-10-7
私の夕焼け- やまうち ...自由詩3*14-10-6
冷たい三日月- Lucy自由詩12*14-10-5
机上のワインー珈琲店・エルにてー__- 服部 剛自由詩514-10-5
絵空事- やまうち ...自由詩4*14-10-5
最初の景色- 朧月自由詩414-10-5
ココア- かんな自由詩8*14-10-5
ボンネット- 草野春心自由詩314-10-4
美濃夢詩びと- ただのみ ...自由詩19*14-10-4
まえぶれ- そらの珊 ...自由詩2314-10-4
鉄橋に明かりが灯る瞬間に独りでいると目を瞑りたい- 北大路京 ...短歌314-10-4
私のために- 佐藤伊織自由詩214-10-4
情熱は切羽詰まり- 四角い丸自由詩214-10-3
音と言葉について尽きない話- りゅうの ...自由詩10*14-10-3
26000日- 梅昆布茶自由詩10*14-10-3

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