東京駅構内

3歳ぐらいの男の子が
しまじろうのぬいぐるみを落とす

ハイヒールを履いた女性が
しまじろうをつま先でカスるように蹴飛ばす

20cm程前方に滑るしまじろう

し ....
腰が大きく曲がった
近所のおばあちゃんが通るたび
あの中には何が入っているの? 
と、母に質問して
そんなこと聞いてはいけません
と、言われた

大人はいつだって
ほしい答えをくれやし ....
それはまぎれもなく、悪夢であった。

置時計は3時を指していた。

接吻で女は孕んだ。接吻の相手は鏡に映った自
分自身だというのに。

本棚の中で一番高価な辞書で「妊娠」を調べる。

 ....
明けない夜に閉じ込められている ヤリマンの彼女から移されたクラミジアを抗生物質が死滅させた日の午後、十八のとき付き合っていた彼女が中絶した日の午後の寝顔を思い出した。

その彼女が二度目の妊娠をした時ぼくは二十だった。もう産婦人 ....
逃げた婚期が加速している 黙っていのちを燃焼し
自らの体を溶かし
闇夜を仄かに照らしてる
あの{ルビ蝋燭=ろうそく}に、私はなろう  
彼女は一定の周期で死にたがる。

もともと、際立って明るい訳でもないが、その時は特に著しい。
長い髪を垂らして顔を隠し、カーテンを閉め切り、人との接触や、彼女が好んで集めた可愛らしい物ですら拒む ....
 暦の上では、冬至が過ぎたが、このところ、小春日和が続いていた。それが、一昨日あたりから天候が崩れ、今朝は霙交じりの雨だった。昼過ぎに雪に変わり、太一がパソコンの電源を落とす頃には、綿を千切ったような .... 等身大の病

その名を

少年という
私の記憶が確かならば
去年の今頃は猫がいました
私の膝の上に私とは正反対の
とても品のある猫がいたのです
気づいた時にはもう既に
あたり前のようにいたのです

私の記憶が確かならば
去 ....
鏡餅マツコモリクミボストロル <十年>
もう十年も
好きでいるのですから
あと十年は
好きでいるのでしょう。





<途絶>
報われたいと思ったことはありませんよ
報われてしまったら
そこで終わりです ....
餅を食べ過ぎて、ジーパンがきついので

「お腹が、いっぱいになった。」と誤魔化して

近所を走ってみた…。。
子供らが、親に急かされて車に乗っている。

若い男と女が、手を繋いで駅へと ....
僕が初めてこのサイトにお邪魔をしたのは






確か2009年の12月31 ....
蒼がふるえ 灰になり
灰がふるえ 手のひらになり
折れた蝋燭の火を護っている


時を迂回しようとして出来ぬ径
水に照らされる灯のない径
暗がりをすぎる異なる影
黒が黒 ....
  線路のレールのうえを、落っこちないように両手でバランスを取りながら、歩いている。

 そのまま振り返って、「どう、上手いでしょ?」なんて誰かに言ってみたいが、あいにく私

 はひとりだ。私 ....
つまびく。



つまびく。
とおい音がする。

海辺の砂の、さらさらという音にも似ていて、
夕闇の中、季節外れの蝉が最期の力でうたう音にも似ていて、



それでい ....
人を愛するのが

苦しい時がある

かなしいくらい

無理をするから?

伝えようとして

言葉が拙いから?

君の心の内側に

入れはしないと

知った時に私は

 ....
世界一バカなあたしを受け入れて世界で二番のバカになって ギャフンしか言ってない 赤い唇、着物からのぞく素肌

艶やかな黒髪 結びて落ちるは真か夢か

(どうぞ、攫っておくりんす)

熟れる果実、滴る蜜光り 廊に響く甘い吐息

(二つ在るもの)

(や ....
まずは人差し指が
手の平に触れて

雨が降って
荒廃した大地を潤す
全ての渇きが
満たされる
その裏側で
痩せ細ったヤクが
川の濁流に流されてしまう

星が空から落ちてくる
そ ....
冬の菖蒲園に枯れた茎たち
池には凍ったように鮒が立っている

裾を引き摺り神殿の廊下をわたる
雪は降りながら日の中に溶ける

わたしはリュートを引き摺り引き摺り、山を越える
そこに癒しが ....
死にたいけどジェットコースターは嫌   仔馬の湿った毛並みを、
  女は なぞるように撫でていた
  よく晴れた三月の日曜日に、陽の光は
  光よりも寧ろ風に似ていた……風は吹いていなかったが、
  風は吹いていなかった ....
林檎の花は雪色 蕾は朝焼け
雪に枝を折られながら
木を裂かれても 根は雪を吸う

発芽し実になる芽の成る術を
同じく過ごし 来年の芽は待つ

芽が実になるのは二年越し
熟成は枝から始ま ....
冬深み忘られし古詩
ひとり誦す万感の
めぐる想ひに耽りたり
歩み来たれる二十年


あまた去りにしうた人の
足跡たどり後世に
員外私淑弟子たり
言の葉の道歩みそむ


岩むらひ ....
たどり着かない道を
ゆく足並み
きこえないほど遠くから
きこえないほど遠くへ
確率が宙返りしながら
期待値を歩き
僕たちは
生まれることと
生むことと
死ぬことだけを
しようとして ....
よく わからない

人が
街が
景色が
過ぎた時が

よく わからない

あの日の嘘が
私の中で 歌い 踊り
そして笑っている
そんな日常も
それ自体 嘘のよ ....
由木名緒美さんのおすすめリスト(3334)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
しまじろうは大丈夫かい?- ichirou自由詩20+*14-1-8
たからもの- そらの珊 ...自由詩2314-1-8
「時として、中絶のように」- 宇野康平自由詩214-1-7
明けない夜に閉じ込められている- 北大路京 ...自由詩514-1-7
オフサイド_ビッチ- 末下りょ ...散文(批評 ...214-1-7
逃げた婚期が加速している- 北大路京 ...自由詩714-1-6
蝋燭の灯- 服部 剛自由詩5*14-1-6
愛を試そう。- 愛心自由詩614-1-6
太一の決断- MOJO散文(批評 ...3*14-1-5
少年- 駒沢優希自由詩314-1-5
鎖骨を狙え- 左屋百色自由詩13+*14-1-5
鏡餅マツコモリクミボストロル- 北大路京 ...俳句114-1-5
十年愛- クナリ自由詩7*14-1-4
三が日- 梓ゆい自由詩514-1-3
邪魔すんでー!/邪魔すんにゃったら/帰ってんかっ!!- TAT自由詩1*14-1-3
夜と冬- 木立 悟自由詩414-1-3
二十代- 岩下こず ...散文(批評 ...414-1-3
つまびく。- 田園自由詩11*14-1-2
苦しい時がある- ドクダミ ...自由詩114-1-2
世界一バカなあたしを受け入れて世界で二番のバカになって- 北大路京 ...短歌514-1-1
ギャフンしか言ってない- 北大路京 ...自由詩414-1-1
「花魁」- 夜月 こ ...自由詩213-12-31
cosmic_ensemble- opus自由詩113-12-30
冬の菖蒲園にて- 渡邉建志自由詩213-12-30
死にたいけどジェットコースターは嫌- 北大路京 ...自由詩1013-12-29
エーテル_6- 草野春心自由詩313-12-29
ゆ木- 砂木自由詩16*13-12-29
詩道- 織部桐二 ...自由詩3*13-12-29
眠る愛犬にえさをやる- めー自由詩4*13-12-29
そんな世界で- 自由詩6*13-12-29

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