ルーズにこんがらがって
筆箱は本棚の二段目
トローチはテレビの下のラック
レターセットは引き出しに
昨日の夢は枕カバーと
洗濯籠のなかで眠っている
「明日も雨」と天気予報
家を揺らす ....
小さな情熱が冷めないように
有能なプレゼント選びたくて
迷うことがたくさんあるから
都会の森はネオンで出来ている

いらっしゃいませと聞き取りにくい
店員の声は遥か遠くの
母国語をしゃべ ....
怒りよりも先に

懐かしさを

感じてしまった!
いくつものこころの事件や

からだの変化

霊的なからくりがまわっている


説教するようなおじさんに

なるなんて

少年のころ思いもしなかった

ちいさな権力に

あ ....
冷たい茂みのなかで ほほえむように息絶えた

光をともす雨つぶのなかに 今朝はうまれた

冷たい茂みのなかで ほほえむように息絶えた

わたしは傘を差し 家を出る

はじまりがおわりに ....
     住宅街の 空き地に
    ひっそりと佇んでいる 
         藤棚がある
     四号公園と立て札を
       見せびらかせて

      そして 水無月の
  ....
ああ地球の青さよ揺れる草木よ
いつしか此処が異郷となるまで
おれはずっと微睡んでいる
静かに静かに息を継ぎ
夏の朝を泳いでいる
ぱたんぱたんと街並みが
倒れ出すその時まで
綿密に編み込まれた絨毯のように
今夜の気分はどこのどれとも言い難いものだった
沖縄辺りで停滞している台風のせいで
エアコンをつけていてもじめついた部屋だった
アリスが自殺した小僧の尻を叩い ....
「内なる光」
人が一番偉いなんて事は無いんだ
動物も植物もあらゆるものには魂が宿ってる

大事にしようと思う優しさが、内なる光に呼応する

失われて行くもの、新たに命を得られるものあらゆる ....
世界は時を刻んでいく
わたしが嬉しくても哀しくても
世界は確実に移り変わっていく
(人は生まれて死んでいき)

わたしの鼓動が途絶えても
世界の律動は止むことなく
続いていく響いていく
 ....
「なので、先生、どうしてもね
 ポジティブ思考ができないんですよ」
「そうですか
 ポジティブ思考ができない症候群ですね」
「先生、なんかそのままの病名ですが?」
「そうです、それでいいじゃ ....
夜にはあれほど潤んだ月が
今はただ白く粉っぽい
褪せた青いテーブルクロスに置かれたままの紙切れ
書かれていない恨み言

呼吸を忘れた小鳥たち
見交わす一瞬の生と死を包み込む愛が
朝に急か ....
ピアノのレッスンをサボった後の
指は硬くて心は頑なで

いつもの道とは違う歩き方
さよなら僕の練習スタジオ

メロンパンひとつギュッと握りしめ
食べこぼしをずっと落として来たよ
夕陽が ....
とても暑い
まだ梅雨が明けていないというのにこの暑さ いざ夏本番になったらどうなってしまうのだろうか・・・考えるだけでも恐ろしくなる

暑い時によく聞く表現「溶ける~」

これ若い女の子とか ....
Tシャツの上にプリントされた
ネクタイの模様は僕のように
子供と大人の顔を持ったまま
世界へ出て行く覚悟がなかった

寿命が伸びてるこんな時代に
敗北を認めるのは早すぎて
夢はひとつでも ....
雨のにおいがする
一年ぶりの青紫を滲ませて
水たまりは歌う



いいな
そうだ きいてよ




わたし

ほんとうはクラゲに生まれて
不老不死の体で漂っていたかった ....
ひとつの楽曲が
獣のように現れては去って往く
そんな境界で白いけむりを手繰ること

倒木の洞
爛熟の火照りから上ってくる
固く閉ざした{ルビ鞘翅=さやばね}の囁くような反射

メモ書き ....
          旧盆が近づいている というのに

           遠吠えがしている というのに

        墓地の風と光り が 漂ってはこない
   

  ( いまや  ....
いつくしみを
ぼくに いつくしむこころを

ひとの知の火がなげこまれた
焼け野が原にも
ひとの予期よりうんとはやく
みどりが咲いたことを

 アインシュタインはおどけながら呻いている
 ....
あなたも 卒寿を 越してみる と
          わかりますよ
        どんなに 心身が
     屈曲してしまったか が
      青い 年代 は もう
     再来しては ....
もっとゆっくり話しを
聴いてほしい

もっと心に耳をかたむけてほしい

押さえ付けて、黙らさないで
抹殺しないで、縛り付けないで

同じような目線で
かすかでもいいから

心の琴 ....
うなじから首から目から羽を吹き血を吹きながら辿る足跡



蜘蛛は蜘蛛何も残さず何も見ず虫を喰みただ夏に凍える



ふところの火を手に結び手をひらき何も無い日をかき分 ....
水の悲鳴と
鐘の音が重なり
どこまでも
眠りを遠去けてゆく


骨と木と岩
蒼い火を吹き
砂と浪を照らしながら
海のかたちを描いている


白く広い風景に立ち
 ....
喀血する連中の
猥雑な足さばきを見なよ
割れた石畳で
ブレイクビーツみたいさ

いつまで経っても周波数が合わないから
指先がバカになるまでチューナーを弄んでる
枯渇の上に怠惰を築 ....
朝、目を開ける。
夢を現実にするために。

今日も、目を開く。
新しい気持ちに出会うために。

目の前のあなたと、目を合わせる。
言葉にできないことを、分かり合うために。
海鳴りとは違う何か


僕の胸の裡で雲のように高まり
やがて激しく満ちてゆくもの――レイン
耳を澄ませば走ってゆく
樹々の隙間から見た青い空に
今しも雲が 鳥が羽ばたき
まるで君の心の ....
忘れられた歌が戸を叩く
風が酒乱の男みたいに木を嬲っていた

(何も知らない子どもがゲルニカを見ている

 あなたは映らない鏡
 恋している
 空白の輪郭の投影よ
 純粋すぎて
 愛 ....
きみのかあさんになりたい
お洋服を手縫いしたり
陽に透けるきれいなゼリーをつくったり
おひざにだっこして絵本を読んだりする
いつも子育てのことで
はらはらと気をもんでいる

きみのとうさ ....
散乱した無数の接続部品は古い血液のような錆に抱かれて暴動の後の死体のように
コンフューズはすべて同調してしまっているからラジオペンチじゃどうにもならない
アーカイブの欠落を塗り潰して初めからそ ....
   待ちに待った 水無月の
    風と光を 浴びるとき
  独り暮しの 翁はつぶやく

我が前半生は 偶然のすがたで
我が後半生は 必然のかたちで

虚無僧すがたに なっていると
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